じゃぶじゃぶ池で見つけたよ

バスが進むにつれて、田植えがされた田園風景が広がっていきます。峠を越えさらにすすんでいくと伊勢自然の里が見えてきます。周りに家がなく、緑の山々に囲まれた自然豊かな場所です。荷物を置いたらさっそく一人一つずつ網とバケツをもって、じゃぶじゃぶ池に向かいます。約束事を聞き、生き物探しが始まりました。池はもともと田んぼだったため、浅い泥田です。池の周囲のあぜ道から網を入れてみると、小さなエビやオタマジャクシが入ります。積極的な子は、どんどん池の奥へ進んでいきます。すると、タイコウチやコオイムシなどにも出会えます。ぬるっとした泥の感触に抵抗を感じる子もいましたが、もっと珍しい生き物を捕りたいという思いから、勇気を出して田んぼの中に入る子が増えてきました。網を入れると必ず何か生き物が入ってきます。次は何が入るかとワクワクしながら網を入れ、バケツに移しては観察するという作業を何度も繰り返しながら、約40分間、生き物との触れ合いを楽しみました。みんなが捕まえた生き物は、集められ、展示してくださったので、他の子が見付けたいろいろな生き物も見ることができました。

着替えを終え、昼食を済ますと、施設周辺の散歩に出掛けました。山の中は、川のせせらぎや鳥の声、風の音も聞こえるくらい静かな心地よい空間でした。日常のにぎやかな環境とは違い、自然をより身近に感じ、自然の恵みや豊かさを体感できる機会となりました。この経験をもとに、グループごとに学びをまとめ、つき組に体験報告会を行います。体験したことをグループの友達と対話しながら、言葉や絵で表現していくことで、深い学びにつながっていきます。