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姫路市立 琴丘高等学校

KOTOGAOKA HIGH SCHOOL

令和7年度(第7回)琴丘高生が取り組む 世界遺産姫路城の障子紙を漉いて張る

  • 更新日:
  • ID:22485

はじめに 本校図書館伝統文化活動・ふるさと貢献活動の紹介

本校図書館の蔵書には、683冊もの江戸時代から明治時代の和本が含まれています。
令和元年度、和本の1件3冊が姫路市指定重要有形文化財となったことから、本校生徒の希望者を対象に、琴丘高校の特色づくりの一環として、和本・和紙を軸とする図書館の伝統文化活動が本格的にスタートしました。「紙」にかかわる多様な学びによって、生徒の主体性とふるさと姫路を大切に思う心を育むことを目的としています。
名家老として有名な姫路藩家老河合寸翁は、文政2年(1819)、現在の姫路市香寺町須加院に姫路藩御用紙漉所を設置し、藩札などを作らせました。紙の特徴などから名塩紙の技術を持つ紙漉師を招いたと考えられています。「琴丘高産障子紙」のこだわりは、姫路藩御用紙漉所跡の楮と技術です。
閉校が近づく琴丘高校。このイベントを本校で開催するのは今年度が最後です。

令和7年8月1日(金曜日)午前 紙漉き・本校しらさぎ会館1階

生徒18名とPTA会長が、名塩紙技術保存会の八木米太朗氏のご指導を受けて、世界遺産姫路城に納める障子紙の紙漉きに取り組みました。
漉き舟に入った紙料を、金網を張った簀桁ですくいあげ、水を切ります。
待ち時間には、姫路市文化財課の宇那木隆司氏による姫路藩と名塩紙についての講義を受けました。
開会と閉会の挨拶は図書文芸部生徒が担当し、7年間のご指導に感謝の気持ちを伝えました。
次回、8月21日(木曜日)はいよいよ障子張りです!

姫路城の障子の桟を持って作業の流れを解説する八木先生
紙漉き後の天日干しについて解説する八木先生
紙漉きをする生徒の様子1
紙漉きをする生徒の様子2
紙漉きをするPTA会長の様子
楮の皮の剥き方を学ぶ生徒の様子
さまざまな和紙を触って違いを学ぶ生徒の様子
江戸時代の藩札などを触りながら学ぶ生徒の様子
図書文芸部部長による閉会の挨拶

参考 令和6年7月24日(水曜日)午前 和紙の材料採取・香寺町須加院の楮

今年度は熱中症予防などの理由から材料採取を行わず、昨年度に採取したものを使用しました。
和紙の材料のひとつは、昨年度採取した姫路藩御用紙漉所跡付近の楮です。
この楮は姫路藩御用紙漉所跡に生えていた楮を移植したもので、昨年度の夏、須加院自治会の方々とともに、ノコギリで枝を切り、切り口から皮をむいていきました。
「琴丘高産障子紙」の材料は、姫路藩御用紙漉所跡地の楮60%、書写山の雁皮25%、姫路城の襖の中張の漉き返し(再利用)15%です。

須加院自治会のみなさんに挨拶する生徒の様子
楮の枝を切る生徒の様子
楮の皮をむく生徒の様子

参考 令和6年7月24日(水曜日)午後 和紙の材料採取・書写山の雁皮

もうひとつの和紙の材料は、書写山の雁皮です。
昨年度の夏、名塩紙技術保存会の八木米太朗氏、書写山圓教寺鬼追い会式保存会の梅津輝旭氏とともに採取しました。

雁皮の見分け方を学ぶ生徒の様子
雁皮の皮のむき方を教わる生徒の様子
雁皮の皮をむいて袋に入れていく生徒たちの様子

参考 令和6年8月22日(木曜日)午前 障子張り・本校しらさぎ会館1階

昨年度の障子張りの様子です。講師は現代の名工(表具師)梅岡一晴氏です。
今年度の障子張りは、8月21日(木曜日)に実施予定です。

障子張りをする生徒の様子1
障子張りをする生徒の様子2
障子張りをする生徒の様子6

参考 令和6年8月28日(水曜日)午前 姫路城

昨年度の障子の建付けの様子です。
開城前に現代の名工(表具師)梅岡一晴氏をはじめとする一晴堂の皆さんが障子の建付けを行いました。
姫路城大天守北側3階の内室(うちむろ)。
内室は武具や食糧を収納する、現在のクローゼットのような空間です。
建付けを行う障子は、板の引き違い戸のすぐ内側。
残念ながら内室は非公開です。
大天守3階東大柱の周りの見学順路から北側をご覧ください。そこから見える板の引き違い戸の奥が内室です。

障子を納める場所の図と画像
障子を運搬する様子2
建付けが完了した障子の様子

お問い合わせ

姫路市立琴丘高等学校

住所: 〒670-0052 姫路市今宿668番地別ウィンドウで開く

電話番号: 079-292-4925

ファクス番号: 079-292-4927

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