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姫路市立豊富小中学校

TOYOTOMI ELEMENTARY AND JUNIOR HIGH SCHOOL

学校だより『蔭山の里(かげやまのさと)』令和7年度5月号

  • 更新日:
  • ID:24368

『ピース』平和と思い出を築く

4月20日(日曜日)から22日(火曜日)に9年生が修学旅行を2泊3日で行いました。昨年は広島・山口方面への旅行でしたが、今年の9年生は長崎を中心に北九州方面への行程で、8年生の3学期から実行委員を中心に準備を進めてきました。実行委員会が決めた修学旅行の学年スローガンは「『ピース』平和と思い出を築く」です。川西優奈さんが提案したこのスローガンには、「平和」を表す「Peace」と、「思い出のかけら」を表す「Piece」がかけられています。つまり、この修学旅行の大きな目的が2つの『ピース』という言葉に込められているのです。一番大きな目的は「Peace」すなわち平和学習です。出発する前の事前指導の時に9年生の皆さんには、「百聞は一見に如かず」という言葉を使って話をしました。長崎で原爆資料館をはじめ、戦争や原子爆弾の実相、つまり「ほんもの」に触れることで、今の日本は平和なのか?、「平和」とは何か?、「世界平和」とはどのような状況を言うのか?を考えてほしいと伝えました。1日目、博多駅からバスに乗車し、長崎に向かいました。最初に訪れたのは原爆資料館でした。そして、資料館の見学をする前に、中学一年生(13歳)の時に爆心地から約1km離れた自宅で被爆した丸田和男さんの「私の被爆体験」と題した講話を拝聴しました。その年の4月に一緒に中学校に入学した300名の同級生のうち114名が原爆で亡くなられたそうです。2年前に父親を病気で失っていた丸田さんは原爆で母親も失い、家も焼失し、一人ぼっちになってしまい、おじさんや祖母と一緒に生活することとなりました。多くの親族や友人がなくなる中で生き残った丸田さんはその後2度にわたり、がんを発症しますが、闘病生活にも打ち克ち、93歳の現在まで「生かされた命」を大切に、原爆について後世に伝えることが自分に与えられた使命であると感じて、語り部としての活動を続けられています。9年生も丸田さんのお話を聞き、それぞれが「平和」や「いのち」について、深く考える機会となりました。講話を拝聴したあと、実行委員の代表が発表してくれた「豊富小中学校 第9学年 平和宣言」の一部を紹介します。

令和7年度 姫路市立豊富小中学校 第9学年 平和宣言(一部抜粋)

私たちは戦争を知りません。体験したことがありません。1945年8月9日午前11時2分、ここ長崎に原爆が投下されました。長崎の地は一瞬にして焼け野原と化し、約7万人もの尊い命が奪われました。今年であれから80年が経とうとしています。その間、日本では戦争のない時代が送られてきました。しかし、世界では、内紛や戦争が絶えたわけではありませんでした。今もなお、ロシアによるウクライナ侵攻やイスラエルのパレスチナへの攻撃などが起きている現状があります。2024年、被爆者の方々が核兵器廃絶を訴えてきた、日本原水爆被害者団体協議会、ノーベル平和賞を受賞しました。このことをきっかけに世界中で原爆の脅威や戦争の残酷さに再び目が向けられました【中略】私たちは今日、長崎を訪れるために、原子爆弾や沖縄戦についての平和学習をしてきました。動画や資料を見て、自分の意見を持ち、班員と意見交換しました。その中で、平和な世界を作るために大切だと考えた五箇条をここに宣言します。

平和の五箇条

  1. 過去の過ちを知り、二度と戦争を起こさないよう後世に語り継ぎます。
  2. 他者を思いやる気持ちを持ちます。
  3. 立場や考えが違う人とも共存できる道を模索し続けます。
  4. あたりまえの日常に感謝します。
  5. 情勢に流されず自分の意志を持ちます。

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姫路市立豊富小中学校

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