2025年5月30日　網中だより

5月の前半にはすでに夏のような強い日差しの日が多く、後半は心地よい風が吹く毎日が続きました。長期予想ではこの夏も全国的に猛暑と伝えられていますが、熱中症対策を十分にして学習や部活動に取り組んでほしいと思います。

先日1年生は鉢伏高原での自然教室を行いました。さまざまな活動を通して、集団が一つにまとまっていくとともに一人一人が成長していく姿を目の当たりにしました。学級や学年の絆を深める貴重な二泊三日になったことでしょう。2年生も非常に落ち着いた学校生活を送っており、中堅学年としての意識が高まっています。先日も午後のグラウンドを覗いてみると、学年でドッジボール大会が開かれていました。学年全員でこの会を楽しむために自分たちで全てを運営し、主体的に動いている姿には頼もしさを感じました。3年生の教室では教育相談をしている光景が見られ、学習や進路について今何をすべきかなどの話合いをしていました。放課後は最後の「あみエール」に向け気持ちの入った練習が早くから始まっていました。受験生として、網中の顔として、めりはりの利いた行動からはこの一年間の本気度が十分に伝わってきます。

さて、学校ではこのように日々さまざまな教育活動が行われています。学校教育目標「主体的に学び、心身ともに健やかで、人間性豊かな生徒の育成」をもとに、「こんな風に成長してほしい、こんな大人になってほしい」と、あらゆる場面で生徒に語りかけています。教職員には、子どもたちがこころ豊かに自立できるよう、授業、ホームルーム、集会や行事の場面で、また、通信や掲示物を活用して心に響くような声掛けや言葉がけを、担任として、学年として、部活動顧問としてなど、それぞれの立場で、子どもたちに対し思いや願いを伝えていくようお願いしています。最近では、職員室の前に印象深い言葉が掲示されていました。「ほんものはつづく　つづけるとほんものになる」これは兵庫県が生んだ教育者東井義雄先生の言葉です。この言葉に感銘を受けるとともに、この言葉の通り子どもたちにも「つづける」ことで「ほんもの」を目指し、大きく成長してほしいと願っています。また、校長室前の日めくりカレンダーには「一番強いのは、“続ける才能”」という言葉もありました。続ける才能を持つ人は、困難や挫折に直面しても諦めずに努力を続けることができるのです。このような姿勢は、最終的に目標を達成するための大きな力になると思っています。

来週水曜日には体育大会を実施します。非常に短い練習期間ですが、成功に向けて教職員から大会に対する熱い思いや期待が子どもたちに伝えられ、子どもたちもその期待に応えるべく練習に励んでいます。今年度になって初めて3学年揃って取り組む行事です。先輩がリードし、後輩たちがその背中を追う網中生の素晴らしい集団力を期待しています。それぞれが心の矢印を同じ方に向けて一つのものを作り上げ、達成感や連帯感を感じることができる体育大会になることを願っています。保護者の皆さま、地域の皆さまにも是非ご観覧いただき、声援をよろしくお願いします。