学校だより17

本校では月に1、2回「なかよしタイム」という名称で縦割り班活動を行っています。前回に続き、また縦割り班活動の話題ですが、保育園・幼稚園から小学校・中学校という義務教育を含めた学制の中で、6歳から12歳という幅広い年齢層が生活する小学校は異年齢集団としての教育的効果が最も望める環境です。

かつては広場や公園などでさまざまな年齢の子どもたちが一緒に遊ぶ光景がよくみられました。遊びを通して自然と年齢ごとの役割分担ができており、いろいろな問題が起きるたびに「上の子が下の子の面倒を見る」「下の子は上の子に守られ、諭され、学んでいく」という仕組みができていました。ところが近年そのような光景が見られなくなりつつあり、それに伴い異年齢集団が担ってきた機能が弱まっているといわれています。

小学校では特別活動という領域で自主性や社会性を育むことを目的とした教育活動を行っています。集団活動を通して、子どもたちが学校生活を送る上での基盤となる力や社会で生きて働く力を育むことを目的としています。「なかよしタイム」もそういった特別活動の一つです。