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姫路市立 網干中学校

ABOSHI JUNIOR HIGH SCHOOL

2025年9月29日 網中だより

  • 更新日:
  • ID:25391

違いを認め合うこと

9月下旬になりようやく秋の空気が流れ始め、確実に季節は進んでいるという安心した気持ちになりました。先日のオープンスクールでは平日にもかかわらず、非常に多くの保護者の皆さまに学校の様子を参観していただきました。また同じ日の学校評議員会でも教育活動についての貴重なご意見を聞かせていただき本当に有難うございました。「地域とともにある学校」としてさらに努力を重ねてまいります。

さて、9月13日から東京で開催された世界陸上がテレビ等で放送されていました。どの国の、誰が出場している、どの競技が目当てというわけではなく、仕事から帰宅するや否や、熱気と興奮がみなぎる国立競技場と自信あふれる選手の映像にくぎ付けになる9日間を過ごしました。個人的には、わずか17歳、高校生の久保凛選手が800メートル予選敗退後のインタビューで、世界の壁の高さを知り悔しさで目を真っ赤に腫らしながら「もっと強くなってこの舞台に戻ってくる」と力強く先を見据える姿に感銘を受けました。偶然にも私と同郷の彼女、次への大きな飛躍を期待しています。

この世界陸上では、各国のアスリートたちが鍛え上げた身体を駆使して競技に全力を尽くす姿に深く感動しました。ある選手はメダルを手にして体中で喜びを表現し、またある選手は思うような結果を出せずに悔しさをにじませていましたが、どの選手の姿にも計り知れない努力の軌跡が表れていました。そして異なる国、文化、環境で育ってきた選手たちが同じフィールドの中で、互いをたたえあう姿は「違いを認め合うこと」「共に生きること」の大切さを教えてくれます。違いがあるからこそ、競技が豊かになり見る人に感動を与えるのだと思います。世界陸上が人間の可能性と多様性の両方を示してくれる舞台であることを改めて感じました。

学校生活も同じことが言えるのではないでしょうか。友だちと意見が違うこと、得意・不得意が違うこと、考え方や感じ方が違うこと、容姿や外見が違うこともそう。それはむしろ当たり前のことであるとともに非常に大切なことです。その違いを受け入れることができれば、自分の世界はぐっと広がることでしょう。人は新しい物事に出会ったり、違いを発見したりすることで自分自身を成長させることができます。自分との違いを認めることは、相手を大切にすることでもあり、同時に自分が大切にされることにもつながります。私たちが生きる社会もまた多様な人の集まりです。互いに尊重し合う姿勢があってこそ、安心して力を発揮できる場が生まれます。学校が「誰もが自分らしく過ごせる場所」になるように、日々の小さな場面から違いを認め合う一歩を踏み出してくれることを願っています。

いよいよ2学期の中間に差し掛かり、実りの秋を迎えます。授業に加え定期考査、地域祭礼行事、部活動の新人大会や文化発表会など多くの教育活動が予定されています。子どもたちがこの時期をうまく乗り切り、充実した生活が送れるように保護者や地域の皆さまとともに温かく見守っていきたいと思います。

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姫路市立網干中学校

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