2025年12月2日　網中だより

厳しい暑さが続く中で始まった2学期も残りわずかとなりました。今年度も、気持ちよく過ごしやすい秋という季節は非常に短く、突然冬がやってきました。流行語にもあった夏と冬の「二季化」が進んでいることを肌で感じています。気温の急激な変化には十分注意しながら、健康管理に努めていきたいものです。

さて、すでに10月から後期生徒会がスタートしていますが、網干のローマ字表記の「ABOSHI」からできたスローガンを掲げて活動しています。Aの「挨拶」、Bの「勉強」、Oの「思いやり」、Sの「成長」、Hの「誇り」、Iの「一致団結」を意識して生活し、網中生全員でより良い学校を目指していこうというものです。このスローガンから2学期を振り返ってみたいと思います。

まずは人間関係の基本となる「挨拶」、一日中いい声が校内で響き渡っています。生徒たちを見ていると、立ち止まって丁寧な挨拶、元気いっぱいの挨拶、笑顔で優しい挨拶など使い方もそれぞれです。相手や時と場合によって適切に挨拶ができる子どもは心も育っています。気持ちをきちんと伝えようとする余裕、相手を思う心のゆとりをもって生活を続けてほしいものです。

次に「勉強」について。一年で一番長い2学期は、校内外での多くの行事と並行して授業が行われました。少し気持ちも緩みがちな時期ですが、どの学年も授業の様子は非常に落ち着いており、集中して取り組んでいたように思います。授業中の真剣な眼差しを見ていると、うまくめりはりをつけて行動できる生徒が多いことに安心感を抱きます。

また、網中生に「思いやり」を感じる場面も本当にたくさんありました。行事、部活動、生徒会活動で見られた助け合いが印象的でした。困っている友達に声をかけたり、下級生にさりげなく手を貸したりする場面も数多く見られ、温かい学校づくりに貢献してくれました。人間性豊かに成長してくれることを願ってやみません。

そして「成長」。3年生はさまざまな行事や活動で後輩たちに素晴らしい足跡を残し、今は進路決定に向け、全員で大きな壁を乗り越えようとしています。2年生は部活動や生徒会で先輩からバトンを受け継ぎ、逞しく成長しています。「網中の顔」となるときはまもなくです。1年生は10月に自然教室以来の校外学習に出かけましたが、この6か月間で小学生から中学生への移行が完全に完了し、確実に成長した行動が見られたことを嬉しく思いました。2学期はどの学年も本当に大きな成長を見せてくれました。

さらに網中生として「誇り」をもって活動していると感じる場面も数多く見ることができました。教師が声一つ出す場面もなく、体育館への入場から主体的に動き、講演を最後まで集中して聴ける網中生を、先日の講演に来られた腰塚さんが絶賛されていました。また秋の祭礼行事では、地域の中学生として与えられた役割を堂々と果たす姿から、彼らの自信や誇りを感じました。

最後に「一致団結」。特に2学期最大の行事である文化発表会では、仲間と力を合わせて一つの目標に向かう経験が、学級や学年そして学校全体の結束を強めました。最近では、体育の授業で持久走を走る友人に、精一杯の声援を送る級友たちの姿が印象的でした。互いを信じ、励まし合う姿には心を動かされます。

6つの観点から2学期を振り返りましたが、同時に新たな課題の発見があったかもしれません。この12月は2学期を締めくくる時期であるとともに、令和7年を振り返る時期でもあります。自分をしっかり見つめ直す良い機会にしてほしいものです。そして、この締めくくりの時間を大切に過ごしてくれることを願っています。