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Google Mapで見る天文名所めぐり「電波望遠鏡編」

 検索サイトでおなじみの「グーグル」の「グーグルマップ」を使って、世界中のおもしろい施設や場所をさがすことが行われています。このページでは、主に電波望遠鏡を集めてみました。

 電波望遠鏡とは、宇宙から来る微かな電波を集めるための、巨大なパラボラアンテナや大型のアンテナです。屋外にパラボラアンテナがそのまま置いてあるので、写真でも分かりやすいと思います。また、性能を上げるために電波望遠鏡を並べた「電波干渉計」もあって、パラボラアンテナが好きな方は必見!

 専門家の方のご意見、ご指摘大歓迎です。もちろん「自分の天文台がない!」というご連絡も…

国内の電波望遠鏡

野辺山宇宙電波観測所(長野県)
中央の白いのが45m電波望遠鏡です(実物)
野辺山宇宙電波観測所2(長野県)
10m電波望遠鏡を5台使った干渉計です(実物)
国立天文台水沢観測所(岩手県)
白いアンテナが国内4か所の電波望遠鏡を使ったVERAシステム用20m電波望遠鏡です(実物)
国立天文台VERA入来局(鹿児島県)
VERAシステムの20m電波望遠鏡です(実物)
国立天文台VERA小笠原局(東京都)
VERAシステムの20m電波望遠鏡です(実物)
国立天文台VERA石垣島局(沖縄県)
中央付近に観測所がある(はずです)(実物)
国立天文台水沢・茨城観測局(茨城県)
衛星通信用に使われていた32mパラボラアンテナを電波望遠鏡に改造したものです(実物)
国立天文台6mミリ波電波望遠鏡(東京都)
日本の電波観測の基礎を作った6m電波望遠鏡です(実物)
情報通信研究機構 鹿島宇宙技術センター(茨城県)
衛星との通信実験用の34mパラボラアンテナです(実物)
国土地理院石岡VLB観測施設(茨城県)
つくば市のアンテナの後継として整備された13mパラボラアンテナです(実物)
山口大学宇宙電波観測センター(山口県)
衛星通信用に使われていた32mパラボラアンテナを電波望遠鏡に改造したものです(実物)
名古屋大学太陽地球環境研究所 木曽観測所(長野県)
富士観測所(山梨県)
菅平観測所(長野県)
名古屋大学豊川キャンパス(愛知県)
太陽風を観測するための特殊な電波望遠鏡です(実物)
早稲田大学那須パルサー観測所(栃木県)
20mのパラボラアンテナ8台と30mのアンテナがあります
東北大学惑星圏飯舘観測所(宮城県)
木星から出る特殊な電波を調べる電波望遠鏡です(実物)
平磯太陽観測センター(茨城県)
10mアンテナを中心にした太陽観測用の電波望遠鏡です(実物)
北海道大学(北海道)
岐阜大学(岐阜県)
地殻変動の観測用に使われていた4台のアンテナから転用した11m電波望遠鏡です(北海道大学の実物)

無くなりました…

錦江湾公園(鹿児島県)
国立天文台に移設された6m電波望遠鏡がありました(実物)
野辺山電波ヘリオグラフ(長野県)
太陽電波を観測するために84台のパラボラアンテナが並んでいますが、2020年に運用が停止しました(実物)
国土地理院(茨城県)
国土地理院新十津川VLBI観測局(北海道)
国土地理院父島VLBI観測局(東京都)
国土地理院姶良VLBI観測局(鹿児島県)
天体観測を通じて地面の動きを調べるための32mパラボラアンテナでしたが、2016年に運用を終了しました(実物)
早稲田大学(東京都)
学校の屋上にあるパラボラアンテナを64台並べた干渉計がありました

海外の電波望遠鏡(独立したパラボラアンテナ)

アジア・オセアニア

大徳電波天文台(韓国)
白いドームの中に口径14mの電波望遠鏡があります(実物
蔚山観測所(韓国)
韓国超長基線電波干渉計ネットワーク(KVN)用の21m電波望遠鏡です
済州観測所(韓国)
韓国超長基線電波干渉計ネットワーク(KVN)用の21m電波望遠鏡です
ソウル観測所(韓国)
韓国超長基線電波干渉計ネットワーク(KVN)用の21m電波望遠鏡です
500m球面電波望遠鏡(FAST)(中国)
現在建設中の口径500m固定式電波望遠鏡です(実物)
密雲電波天文台(中国)
50m電波望遠鏡と、固定式の電波望遠鏡があります(実物
雲南天文台(中国)
40m電波望遠鏡の周りに望遠鏡のドームも見えます(実物
烏魯木斉天文台(中国)
25m電波望遠鏡です(実物
上海天文台(中国)
25m電波望遠鏡です 現在64m電波望遠鏡を建設中(実物
TNA-40(ウクライナ)
32m電波望遠鏡です(実物
モプラ電波望遠鏡(オーストラリア)
22m電波望遠鏡があります(実物)
パークス天文台(オーストラリア)
南半球最大の64m電波望遠鏡です(実物
タスマニア大学(オーストラリア)
26m電波望遠鏡です(実物
ワークワース電波望遠鏡(ニュージーランド)
30mと12m電波望遠鏡があります(実物)

ヨーロッパ・アフリカ

オンサワ宇宙天文台 その1,その2(スウェーデン)
ドームの中の20m(その1)と屋外の25m(その2)の電波望遠鏡があります(実物)
トルン天文学センター(ポーランド)
32mと15m電波望遠鏡があります(実物)
オンドレヨフ天文台(チェコ)
7.5m電波望遠鏡があります(実物)
フメイン電波観測所(ベルギー)
7.5m電波望遠鏡があります(実物)
マックスプランク研究所(ドイツ)
方向が変えられるものとしては世界最大の100m電波望遠鏡です(実物
ストッカート天文台(ドイツ)
25m電波望遠鏡です(実物)
太陽電波天文学天文台(ドイツ)
太陽観測用の10.5mと7.5m電波望遠鏡があります(実物)
ノート電波天文台(イタリア)
32m電波望遠鏡があります(実物
サルデーニャ電波天文台(イタリア)
写真は建設中ですが、64m電波望遠鏡があります(実物
メディシナ電波天文台(イタリア)
32m電波望遠鏡があります(実物)
スペイン国立天文台イェベス観測センター(スペイン)
40m電波望遠鏡ですが、横向き(右を向いています)なのでわかりにくいです(実物)
IRAM(スペイン)
スペインの山中にある30m電波望遠鏡です(実物)
Lowell Telescope(イギリス)
ジョドレルバンク天文台の76m電波望遠鏡で、これがいちばん電波望遠鏡らしく見えます(実物)
Mark2 Telescope(イギリス)
ジョドレルバンク天文台にある38.1m電波望遠鏡です(実物)
マラード電波天文台(イギリス)
一番大きいのは15m電波望遠鏡で、すぐそばに干渉計もあります(実物)
チルボルトン観測所(イギリス)
一番大きいのは25m電波望遠鏡です(実物)
ハートビスターク電波天文台(南アフリカ)
26m電波望遠鏡があります(実物)

北アメリカ

アレシボ天文台(アメリカ領プエルトリコ)
世界最大の300m電波望遠鏡がありましたが、2020年12月に崩壊しました(実物
国立電波天文台(アメリカ)
方向が変えられるものとしては世界最大の100m電波望遠鏡です(実物
マサチューセッツ工科大学(アメリカ)
ドームに入った37m電波望遠鏡ですが、Google Mapsではまだ建設中の珍しい状態です(実物)
ミルストーンヒル(アメリカ)
上を向いたパラボラアンテナが見えます。(実物)
ピスガ(アメリカ)
26mの電波望遠鏡が2台並んでいます(実物)
FCRAO(アメリカ)
ドームに入った14m電波望遠鏡がありましたが、撤去されてしまいました
Algonquin Radio Observatory(カナダ)
カナダで最大の46m電波望遠鏡ですが、写真の解像度が悪いです(実物)
ドミニオン電波天文台(カナダ)
26m電波望遠鏡と干渉計があります(実物)
カナダ水素強度マッピング(カナダ)
長さ100mの半円形のアンテナが4基ならんでいます(実物)

南アメリカ

大型ミリ波望遠鏡(LMT)(メキシコ)
波長が短い電波の観測用では世界最大の50m電波望遠鏡です(実物)
シカヤ電波観測所(ペルー)
たくさんの人々の寄付で衛星通信用のパラボラアンテナを改造して作られた32m電波望遠鏡です(実物)
アカタマサブミリ波望遠鏡実験(チリ)
波長が短い電波の観測用に日本がチリに建設した12m電波望遠鏡です(実物
アタカマ宇宙論望遠鏡(チリ)
標高5200mの山頂にあります(実物)
APEX(チリ)
こちらも、波長が短い電波の観測用に建設された電波望遠鏡です(実物)
イタペティニンガ電波天文台(ブラジル)
白いドームの中に13m電波望遠鏡があります
フォルタレーザ観測所(ブラジル)
14m電波望遠鏡があります(実物)
アルゼンチン電波天文台(アルゼンチン)
30m電波望遠鏡があります(実物)

電波望遠鏡(干渉計)

たくさんのパラボラアンテナを並べて、大きな電波望遠鏡と同じ効果をねらいます。
(干渉計の仕組みについては、ALMA「電波干渉計のしくみ」が参考になります)

密雲電波天文台(中国)
道路に沿って干渉計があって、パラボラアンテナの影が見えます(実物
ブラジルデシメートルアレイ(BDA)(ブラジル)
最終的に38台のパラボラアンテナで構成される太陽観測用の干渉計です(実物)
NOEMA:(フランス)
15m電波望遠鏡6台を使った干渉計です(実物)
ウェスターボーク合成電波望遠鏡(オランダ)
25m電波望遠鏡が14台あります(実物)
フメイン電波観測所(ベルギー)
48台のパラボラアンテナを使った干渉計があります(実物)
ALMA(チリ)
日本・北アメリカ・ヨーロッパ共同で80台の電波望遠鏡(ALMA)を建設中の場所です(ALMA計画
VLA(アメリカ)
3本のレールの上で27台の電波望遠鏡を並べ替えて観測する干渉計です(全体はもっと広い)(実物
CARMA(アメリカ)
アメリカ各地で使われていた電波望遠鏡を集めて作られた干渉計です(実物
OVRO(アメリカ)
40m電波望遠鏡を中心にした干渉計です(実物
GMRT(インド)
波長の長い電波を観測する干渉計では世界最大です(全体はもっと広い)(実物)
アレン・テレスコープ・アレイ(ATA)(アメリカ)
完成時にはパラボラアンテナが350台も並ぶ、電波観測と地球外生命探査のための干渉計です(実物)
オーストラリアコンパクト電波干渉計(ATCA)(オーストラリア)
南半球最大の電波干渉計です(実物)
オーストラリアスクエアキロメートル電波干渉計(ASKAP)(オーストラリア)
マーチソン電波天文台に2012年に完成した12m×36台の干渉計です(実物)
サブミリ波干渉計(アメリカ)
すばる望遠鏡の隣にある干渉計で、影がパラボラアンテナの形に見えます(実物
国立電波天文台VLBA(アメリカ)
アメリカ各地にある10台の25m電波望遠鏡を組み合わせて、1つの大きな電波望遠鏡として観測をします(実物)  
マウナケア局
オーウェンズバレー局
ブルースター局
ノースリバティー局
ハンコック局
キットピーク局
パイタウン局
フォートデービス局
ロス・アラモス局
セントクロイ局
AMI Large ArrayAMI Small Array(イギリス)
マラード天文台にある8台の13m電波望遠鏡で作られる干渉計と、10台の3.7m電波望遠鏡です。(実物
シベリア太陽電波望遠鏡(ロシア)
中央の十字型が太陽観測専用の干渉計で、なんと256基のアンテナが並んでいます(実物)
ナンセ電波天文台(フランス)
太陽観測用の電波干渉計です(実物)

変わった形の電波望遠鏡

小型のアンテナをたくさん並べた干渉計の一種です。

ウクライナT型電波望遠鏡(ウクライナ)
東西900m、南北1.8kmにわたってアンテナを並べた電波望遠鏡です(実物)
RATAN-600(ロシア)
時計のように見えるのが、直径600mの円周上に並べた反射板を使った電波望遠鏡です(実物
プシーチノ電波天文台(ロシア)
東西南北それぞれ1kmにわたってアンテナを並べた電波望遠鏡です(実物
モーリシャス電波望遠鏡(モーリシャス)
東西南北それぞれ2kmにわたってアンテナを並べた電波望遠鏡です(実物)
ORT(インド)
南北530mの特殊な電波望遠鏡です(実物)
Gauribidanur天文台(インド)
東西1.4km、南北500mにわたってアンテナを並べた電波望遠鏡です(実物)
モロングロ天文台合成望遠鏡(オーストラリア)
東西南北それぞれ800mにわたってアンテナを並べた電波望遠鏡です(実物)
ナンセ電波天文台(フランス)
「クラウス式」という2枚の反射鏡を使った特殊な電波望遠鏡があります(実物)
メディシナ電波天文台(イタリア)
長さ640mの特殊な電波望遠鏡です(実物)
LOFAR@マックスプランク研究所(ドイツ)
LOFAR@アレジンガー(ドイツ)
LOFAR@カールシュバルツシルト天文台(ドイツ)
黒い板のようですが小さいアンテナを並べた電波望遠鏡です。ヨーロッパ各地に建設予定されて1台の望遠鏡として稼動します。(実物