令和5年度

入学、進級おめでとうございます。新入生148名を迎え、全校生徒数470名で、令和5年度がスタートしました。2年前までは、全学年5クラスあったのですが、わずか2年間で3クラス減り、全学年4クラスになりました。少子化の流れが香寺校区にも来ているのではないかと危惧しております。今年度も「自立し自律する生徒の育成」、「家庭・地域とともに歩み信頼される学校づくり」を学校教育目標に掲げ、教職員一同、精一杯取り組んで参ります。子どもたちは、とてつもない可能性を秘めております。自分では気づいていない力を、すべての生徒が持っています。その可能性を最大限に伸ばしてあげられるように、さまざまな行事や体験活動、授業等を通して豊かな心や自尊感情を育て、健やかな成長を図って参ります。これまで同様、家庭・地域・学校がしっかりと連携をとり、学校教育活動を進めていきたいと考えています。今年度も引き続き、皆さんのご支援・ご協力よろしくお願いいたします。

長い夏休みが終わりました。心配していた大きな事故・怪我もなく、全員元気に2学期を迎えることができたことをとても嬉しく思います。子どもたちは、自分が立てた計画通りに充実した夏休みを過ごすことができましたでしょうか。学校生活とは違い、なかなか自分を律して規則正しい生活をするのは難しかったと思います。しかし、大人になるということは、自分自身が今やらなければいけないことを主体的に考えて行動しなければいけません。今年の夏の全国高校野球大会で、107年ぶりに優勝を果たした慶應義塾高等学校は、「エンジョイ・ベースボール」というスローガンを抱え、楽しみながら野球をすることを大切にし、また、主体的に考えて練習を行っているそうです。何事もそうですが、自分自身が主体的に取り組む結果とやらされて動くのでは大きく結果が違ってきます。今回の慶應義塾高等学校の優勝は、野球という種目の部活動のみならず、これからの教育の指針になったと感じました。本校でも、引き続き「自立し自律する生徒の育成」を目指し、主体的に活動する場面を増やしながら、主体性を身に付けさせるよう教育活動を行って参ります。2学期は、クラス、学年の枠を超えた全校生で行う大きな行事（体育大会、文化発表会）があります。今年は、観客に制限を設けずに実施したいと考えておりますので、是非、子どもたちの輝いている姿をご覧ください。2学期も引き続きご支援・ご協力よろしくお願いいたします。

新年早々、石川県能登半島で大きな地震が起こり、とても心を痛めております。29年前に兵庫県でも阪神・淡路大震災でたくさんの方が犠牲になり、災害だけでなく災害関連死で亡くなれる方もたくさんいました。その経験から、兵庫県はいち早く「緊急消防援助隊」を派遣し、また、被災者向けの公営住宅を110戸提供する準備を進めています。私たち兵庫県人も29年前に大きな悲しみを背負いましたが、そのような中で、「人の温かさ」を知ることができました。その経験を活かし今回、迅速に対応していただいた方々に心より感謝申し上げます。さて、2024年（令和6年）がスタートしました。2学期終業式に、「大谷翔平選手のようにしっかりとした目標を立てて、計画通りに生活しましょう。」と話をしましたが、どうでしたか？人間という生き物は、とても弱い生き物です。すぐに怠けたり、さぼったり、手を抜いたりします。でもそういう弱い気持ちに打ち勝って行動できる人には、ゆるぎない確かな目標があります。大谷翔平選手のような大きな目標でなくてもいいので、まずは小さな目標を立て（スモールステップ）、それを実現する経験を積み、達成感や「自分はできるんだ」という自己肯定感を身に付けるてほしいと思います。人生100年時代と言われるなかで、中学生の時期は、まだまだスタート地点かもしれません。しかし、さまざまな目標が立てやすい今の時期だからこそ、無意識に生活するのではなく、しっかりと目標を立てて取り組んで欲しいと願っています。今日の始業式では、藤井聡太棋士の8冠達成の話をしました。これから藤井棋士がどこまで記録を伸ばすか楽しみですが、生徒にこんな質問をしました。「藤井聡太棋士の記録はいつか破られると思いますか？」と。ほとんどの生徒は破られない方に手を上げましたが、私はいつか破られると思っています。イギリスの実業家であるリチャード・ブランソンさんは、「記録は破られるためにある。そのために努力し続けるのが人間というものだ」と言っています。将棋界に限らず、野球界でも野茂英雄投手や松井秀喜選手、イチロー選手を超えて大谷翔平選手が世界一の選手を目指して飛躍しています。バスケ界でも、初めてNBA選手になった田臥勇太選手から、八村塁選手、渡邊雄太選手たちが主力選手として活躍しています。どの競技でもそうですが、超えられないと思った記録（壁）を、必ず誰かが乗り越えていきます。このように偉大な記録を超えていく選手の特徴は、先程も話をしましたが、「明確な目標を持ち、達成するまであきらめずに努力を続ける」そういう心を持っているように思います。令和6年、子どもたちには、小さな目標をしっかりと達成し、あきらめずに努力を続ける習慣を身に付けさせたいと思っています。将来、大きな夢や目標を達成できる生徒の育成を目指していきます。今年もよろしくお願いいたします。