姫路市立大白書中学校
DAIHAKUSHO JUNIOR HIGH SCHOOL
〒671-2216 姫路市飾西652番地 地図
電話番号:079-266-0154
姫路市立大白書中学校
DAIHAKUSHO JUNIOR HIGH SCHOOL
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さあ、まとめの月、そして別れの3月が始まりました。
この一年、「残心」という言葉で「いい終わり」が、「いい始まり」を生むと伝えてきました。今ある学級で、今あるメンバーと過ごせる時間もあとわずかです。有終の美を飾れる日々を期待します。
さて、第65回生146名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんの中学校生活の最初は、新型コロナウィルス感染症拡大防止のためさまざまな教育活動が制限された2年間でした。そして最上級生となった5月にやっと感染法上の位置づけが5類となり、これまでの制限が緩和され通常の学校生活が少しずつ戻ってきました。最上級生としての自覚をもって、2年間の制限を感じさせない立派な姿で大白書中学校をリードしてくれました。
未知のウィルスの感染拡大による制限の経験は、60年近く生きてきた私自身にとっても初めての経験でした。そのため直面する課題にこれまでの経験値はほとんど通用せず、一つひとつの課題の答えを手探りで(みんなで対話し)見つけていきました。それには「正解」となる模範解答はなく、「最適解」、「納得解」をみんなで見つけ対応してきました。つまり、正解がありそれに従うのではなく、自分たちで「選択した解」による対応になります。そのため、後になってああしていたほうが良かったと後悔することもありました。しかし、進める道は1つです。だから、自分で選択し、結果を受け止める。それが主体性を育て、自律した生き方に繋がるのです。自分で考え、行動し、誰のせいにもしない生き方こそがこれからの予測困難な時代に必要となる生き方です。「自分の人生の主人公は、自分です」
1週間後の卒業式は卒業生の晴れの舞台で、主役は卒業生の皆さん一人ひとりです。今年度の卒業式は、一人ひとりに卒業証書を手渡しします。「はい」という力強い返事と堂々と胸を張った姿であなたの成長を保護者の方に伝えてください。
それが新しいステージの始まりです。
校庭に咲いたスイセンの花
暦の上では、2月3日が「節分」、翌4日が「立春」となります。暖冬とはいえ、朝のきりっとした冷たい空気、気持ちもぎゅっと引き締まる季節がもう少し続きます。寒い季節は何をするにも気合を入れないと自分に負けてしまいそうになりますが、そんな季節は、心を鍛えるための時期なんだと言い聞かせ、強くなった自分を想像し生活しましょう。
3年生はあと1か月で義務教育を終え、4月には各々が自分で選択した進路先に進むことになります。15歳での進路決定(入試)は、初めての経験でどうすればよいのか不安や焦りを感じるものです。思うような答えや結果が出ないときには、苛立ちや投げやりな態度になるときがあります。しかし、不安や焦りを他にぶつけたところで何も解決につながりません。静かに受け止め、前に進むことが大切です。うまくいかないときには、もっと違う自分に変わりたいと願いますが、そんなに都合のいいことはありません。まずはできることから始めましょう。
自分にとって勉強の妨げになるものは片付ける。テレビやゲーム、携帯(スマホ)は時間を限る。朝起きてから寝るまでのリズムを確立する。言い訳はしない。進路は自分で納得して決定し、自分で責任を負う。
自分への厳しさが自信に繋がり、不安を打ち消してくれます。夢や希望を実現させるのは他ならない自分自身です。部活動で学んだことは他にも通用します。試合前の緊張感をほぐしてくれるのは日々の厳しい練習だった筈です。
この時期、「間に合うから」…、「間に合わないから」…と口にしてしまいそうになりますが、勉強や新しい自分をつくるのに先ほどのような弱音は必要ありません。
あと、1か月といいながら登校する日は25日を切りました。わずかに残された期間をいかに有効に使うかです。物事の優先順位をつけましょう。今しなければならないことを見極め、集中した時間を過ごせるように自己管理してください。
クリエイト部による作品
新しい年を迎えました。今年をどんな年にしたいですか。1年の計は元旦にあり。今年の目標をしっかり見据えてください。
新年を迎えるにあたり、年末に地域の方のご協力の下、しらとり学級の生徒が「門松」を作りました。そこに使われている竹(孟宗竹)は太市の竹やぶから切り出されたものです。タケノコで有名な太市の竹だけあって、とても立派な竹でした。
竹はしなやかに曲がりますが、簡単には折れません。それは、竹にはところどころに「節」があるからです。植物にとって「節目」をつくる作業は、成長にとっては一休みしているようで、より早く伸びるのを妨げている面もあります。しかし、そのように成長していないように見えるときにできる「節」は、植物そのものを強くしている時期に当たります。
その様子は人の生き方や人生にも例えられます。誰もが早く、高くを目指し伸びようとしますが、「節」のない成長はどことなく弱さを感じ不安に見えます。人生のところどころにきっちり「節」を刻んでいくことが、強い自分をつくるのには必要だということです。
3年生は、いよいよ進路決定です。誰もができれば苦い経験は避けたいと願います。それは保護者や先生方も同じですが、苦労せず、らくに進路決定という節目を終わらせてもらいたいとは考えてはいません。苦しい思いをするときには苦しい思いをしたらいい。だからこそ、その先にある進路がより輝いたものになるのだと考えるからです。自分の進路を切り拓くために、何度も自分と向き合い、自分の弱さに打ち勝って進路を手にしてもらいたいと願っています。その過程が、皆さんのしっかりとした「節」となるのです。
1年生、2年生には、残り3か月で今までで最高のクラスを創り上げることを望みます。4月にはクラス替えがあるのにどうしてと思うかも知れませんが、これまで過ごしてきたクラスを「最高」と言えないようでは、次の学年でも同じです。今いる場所を、自分で最高の場所にすること。そうやって何度も最高のものをつくり上げては解体し、またより良いものをつくりあげる過程が皆さんを成長させてくれます。
校門の門松
11月28日に植松電機 植松 努 氏を本校にお招きし、演題「思うは招く」~夢があれば何でもできる~の教育講演会を開催しました。
話の内容は、「どうせ無理」という言葉で自分の可能性をあきらめていないか、失敗することはダメなことも恥ずかしいことではなく、挑戦できた勇気を大切にし、失敗したことから学びまた挑戦すればいいだけのことだと話されました。また、夢を自分一人で叶えることが難しいかもしれませんが、その夢をみんなに話すことで、応援してくれる仲間が見つかり叶えることができるかもしれないこと。困ったことは一人で悩まず、周りの人に相談し合える関係、「だったらこうしてみたら」の繋がりを広げることが大切だと話され、植松社長にもいつでも相談して欲しいと話されました。
講演会の冒頭植松社長は、「私たちは出会ってしまいました、知り合いになれたのです。これから力を合わして一緒に何かできるかも知れません、その可能性ができることが楽しみでした。」と話されました。
出会いを生かすかどうかは、皆さん一人ひとりの勇気です。講演会後の質問コーナーで、勇気をもって質問した生徒がいました。うまく自分の思いを伝えることができないこともあったかもしれませんが、思いを伝えようとする姿勢こそが大切だとこの講演会で植松社長は伝えたかったのではないでしょうか。それは皆さんの言葉に目線を合わせ精一杯受け止めようとされている植松社長の姿勢から感じることができました。
今日の出会いに限らず、日々のちっさな出会いを自分なりに大きく太い出会いに変えていくこと、受け身の姿勢から自分で考え動く(主体的に)ことが、これからの皆さんの人生を豊かにすることに繋がります。
植松社長による講演会
ロケット制作の様子
自分で作ったロケットを打ち上げる様子
4年ぶりとなる全校生徒が体育館に集まっての文化発表会を開催することができました。午前中には各学年の合唱コンクール、午後には箏曲部、吹奏楽部の演奏を鑑賞しました。また、多くの保護者、地域の方々にも来校いただき、あたたかい拍手でエールをいただきました。
クラス合唱は、各クラスの成長を感じさせる素晴らしい合唱でした。合唱での声の大きさやハーモニーの美しさは、学級の絆・信頼を意味します。合唱を通して一つになろうと取り組んだ結果の歌声です。大切なことは順位ではなく、みんなでいい合唱をしようとして取り組んだ過程そのものです。指揮者、伴奏者、パートリーダーの頑張りに気づき、自分ができることに精一杯取り組む中で生まれる望ましい人間関係や所属感や連帯感を育むことがその目的です。合唱を通し自分の居場所や本来の自分らしさ気づけたことをチャンスと捉え、自分を成長させてください。
また、特に3年生の中学校生活最後の合唱は、大勢の観客の前での初の合唱となりましたが、どのクラスも圧巻でした。そんな合唱を全校で聴くことができ、その姿は後輩にとって大きな目標となりました。箏曲部、吹奏楽部の素晴らしい演奏も含め、みんなで心を震わせ、感動を共有できたことが大白書中の大きな財産となりました。
展示発表では、どの作品も見応えのある素晴らしい作品ばかりでした。また、白鳥公民館の講座生の皆さんの作品も展示され、年齢に関係なく自分を高めようとする姿勢に、刺激をいただきました。
合唱コンクールの様子
吹奏楽部による演奏の様子
箏曲部による演奏の様子
生徒作品展示の様子
地域公民館講座生による作品展示
地域公民館講座生の作品
今年度はコロナによる制限なしの体育大会を開催しました。保護者、地域の方々と共に開催する体育大会は4年ぶりで、3年生の保護者にとっては中学入学以来初めての観覧となりました。今年は猛暑で熱中症対策や再拡大を見せ始めたコロナ感染防止対策など、練習を進めるにもいくつものハードルがありました。そのような中、最高学年の3年生が自覚と責任ある態度で練習に臨み、後輩たちをリードしてくれました。
学校行事は、これまでの学習活動の発表の場であり、行事を通して成長できる場と考えています。昨年度から始まった3年学年演技の「ソーラン」を良き伝統とするために、夏休みから始動した「ソーラン踊り隊」。きれいなグラウンドで体育大会を開催しようと1年生、2年生が中心となって取り組んでくれた奉仕作業。運動は苦手でもクラスに貢献できることは何か考え、放課後作成に取り組んだ学級旗。
本番まで一生懸命準備してきたからこそ、本番に胸が張れ、指先が伸び、さわやかな笑顔がそこにあったのだと感じました。
「来年は私たちを超えるソーランを」の先輩からメッセージには、大白書の伝統を伝えようとする先輩の思いがありました。体育大会を通し、学年の垣根を超え全校が一つになれた瞬間です。
そして、来賓の方々から、「溌溂とした姿に感動した」「生徒の笑顔に元気をもらった」という言葉を頂きました。そして、皆さんを見つめる保護者や地域の方々の眼差しはとても温かでした。今皆さんは、地域の皆さんに支えられる存在ですが、近い将来このふるさと「大白書」の担い手として活躍できる存在になれるよう期待しています。
全校生による入場行進
3年生による大白ソーラン2023
今年は異常な暑さだと感じながら過ごした夏でした。先日新聞の見出しに「過去125年で最も暑い夏」(8月29日神戸新聞朝刊)を見つけ納得しました。これも地球温暖化の影響なのでしょうか。
さて、皆さんはこの夏、何に打ち込みましたか。これからの季節は“秋”、実りの秋です。夏に取組んだことが少しずつ結果となり現れてきます。楽しみです。
その一つに部活動があります。猛暑の中、仲間と共に汗を流し練習する姿はとてもたくましく見えました。皆で、そして自分の目標を定め、それに向け努力を重ねることは大切なことです。そしてこだわることは結果だけではなく、それに向けてどれだけ取り組めたかです。勝敗など相手と比べて得られる満足(感情)は、チャンピオン以外はどこかで誰かに負けることになるのですからそれが全てではありません。部活動で身に付けることは、その種目の技能だけではなく「〇〇を学ぶ、そして〇〇で学ぶ」(〇〇は種目)ことに繋げてもらいたいと考えています。
確かに成功しないと見えない景色はありますが、失敗や負けたことから学ぶこともたくさんあります。負けをそのままにせず自分を変えることができたなら、その負けの経験が次の勝ちに繋がるはずです。
次に補充学習です。特に3年生は部活動から次の目標へと切り替えた姿がそこにありました。6月の進路説明会では、受験では「フライング」は反則にはならないとお話ししました。受験日は決まっていますし、皆さんにそれまでに与えられた時間は同じです。その時間をどう使うかは自分自身の意志ということです。
勉強は私にとって楽しいものではなかったのですが、わからなかったことがわかったり、できなかったことができるようになると達成感がありました。皆さんに大切にして欲しいことは、わからないこと、できないことから目を背けないこと、諦めないことです。そのことを周りの誰に言われようとも、それを実行するのはあなた自身です。その機会を自分のものにし、半年先の自分をイメージして行動しましょう。
8月29日より2学期がスタートしました。全校生徒383名が無事に始業式を迎えられたことを大変うれしく思います。当たり前のようですが、1学期終業式でお話した「自分の命は自分で守る」を皆さんが意識して生活できた結果です。これからの季節は日暮れが早く、下校時にはこれまでとは違って随分暗い中の下校となります。「安全第一」を心がけ、実り多き2学期にしていきましょう。
3年生にとって部活動の集大成ともいえる大会、総合体育大会が始まりました。それに先駆け生徒会主催で6月23日には部活動激励会・総体壮行会が行われ、部活動を励ます会の本山会長から熱い激励の言葉をいただき、各部より力強い決意表明がありました。このような光景も例年見られた光景ですが、新型コロナウイルス感染症の拡大を経験した今では、当たり前だった行事をみんなで行えることに対して「有り難さ(感謝)」を感じます。
さて、6月24日からの総体前半の戦いでは、どの競技も、どの選手も、正々堂々戦う姿を見せてくれています。あと一歩及ばず悔しい思いの試合が多くありましたが、最後まで諦めない姿が印象的でした。その姿こそが大白書中学校の大きな財産であり、後輩たちにとっての大きな目標となります。きっと後輩たちは一年後先輩を超えることを目標に取り組んでいってくれることでしょう。そして、これから大会、コンクールに臨む部も壮行会での誓いを胸に頑張ってください。
壮行会での話を再度伝えます。結果に一喜一憂しないこと。「勝っては騒ぎ、負けては消沈する姿」は、大白書中学校が目指す「強い姿」とは言えません。結果はどうであれ、積み重ねた努力には変わりはありません。試合・演奏が終わった後の姿に、「さわやかな」残心が感じられる戦いを期待しています。
努力して結果が出ると、「自信」になる
努力せずに結果が出ると、「驕り」(おごり)になる
努力せず結果も出ないと、「後悔」が残る
努力して結果が出ないとしても、「経験」が残る
中学校の部活動は、勝ち負けの先にある大切なものを自分なりに見つけることが目標です。皆さんが手にするものはそれぞれ立場や経験もさまざまですので、得られるものは同じではありません。答えがありそれをつかむのではなく、努力の先にその答えがあります。その努力に胸が張れる生徒であって欲しいと願っています。
キャプテンによる決意表明
吹奏楽部による激励演奏
トライやる・ウィークは平成10年度から実施されている行事で、「生きる力の育成」、「ふるさと意識の醸成」を目的とした活動です。
今年度は5月29日からの1週間、33事業所に118名を受け入れていただき実施しています。5月8日より新型コロナウイルス感染症が5類感染症となりましたが、コロナが完全に収まってはいない中、受け入れ先の事業所にご負担をかけることとなりますが、快く引き受けてくださいました。
トライやる・ウィークでの体験は単なる職業体験ではありません。「働く体験」を通して、自身の視野を広げることも大切な目的です。人は学生を終えると働くことになります。生活に必要なお金を儲けるために「働く」と考えることは間違いではありません。ただ、お金を稼ぐためだけに働いているわけでもありません。ではどうして働くのかは、「幸せ」と「生きがい」が関係しています。
世の中には、数え切れないほどの仕事があります。今ない仕事も、今後新しくどんどん生まれてきます。どんな仕事に就くのかは、皆さんにとって大きな関心事でしょうが、職業には貴賎はありません。大切なことは、その仕事に対して「どれだけ真剣に向き合うか」と仕事を通し「人のために尽くす(親切にする)」ということです。働くことで、自分の周りの誰かを幸せにします。(はたをらくにする=「はたらく」)そしてまわりまわってその幸せが自分にも返ってくるのです。
最後に、5日間の活動をその場限りにしないことが、受け入れて下さった事業所、指導して下さった方へのお返しとなります。また、毎日働かれている家族に対する見方が変わり、何か一つでも家族の中で責任ある仕事を担えるようになってくれることを期待しています。
運動場の溝掃除に取組む姿
学年廊下をきれいにする様子
「残心」という言葉を知っていますか。聞き慣れない言葉かも知れませんが、弓道や剣道などの武道において大切にされる言葉です。
弓道では矢が離れた後の姿勢、剣道では打ち込んだあとの心身の構え(身構え・気構え)に見られる姿を表す言葉で、一つの動作を終えた後でも緊張を持続させ心身の備えを怠らないという教えとして使われます。
日常生活においては、脱いだ靴や席を立った後の椅子の状態、清掃後のほうきや雑巾の後片付けの状態に、その人の心が現れます。「終わり」は次の「始まり」につながっています。「やりっぱなし」では、次の新しい一歩に出遅れることになります。今日の自分の残心を顧みながら、明日に気持ちのいい一歩が踏み出せる生活を実践しましょう。
きれいに揃った下駄箱の様子
練習後、丁寧にトンボをかける様子
中学入学以来、中学校生活のすべてがコロナ禍の3年生にとって、初めての校外学習(宿泊行事)が「修学旅行」となりました。ようやく実施できた2泊3日の修学旅行は3年生の皆さんにとってどのような思い出となりましたか。
実行委員を中心に何度も会議を重ねた上での旅行、みんなが安全に楽しめるためのルールを真剣に考えリードしてくれました。初日、2日目の夜の班長会議・実行委員会ではその日の反省を次の日に生かしていこうと真剣な話し合いができ、日を追うごとに課題を克服できました。
修学旅行は単なる旅行ではなく、今までの学びの発表の場(集大成)だと考えています。よかったこともうまくいかなかったことも3日間にたまたま起こったことではなく、これまでの結果です。クラス替えしたばかりの仲間との旅行でしたが、それぞれが役割を果たし無事旅行を終えられたことは、これまでの学習の成果です。この旅行を通し、大白書中第65期生がさらに絆を深め、本校の新しいリーダーとして第一歩を踏み出してくれました。
私たちはコロナ禍によって、当たり前だと思っていた日常が世界規模で失われてしまうという体験をしました。そして、危機を乗り越えるためには、一人ひとりがその当事者として考え、行動する必要があることを学びました。また、今現在進行形で起こっているロシアのウクライナ侵攻やスーダンの内戦により、「平和」について今まで以上に考えさせられる状況にあります。そんな中、被爆地である長崎を訪れ、被爆体験講話をお聞きする機会もいただきました。日本における平和も78年前には決して当たり前ではなかったと再認識しました。
長崎は、「長崎を最後の被爆地に」のメッセージを世界に発信し、「世界中の誰にも、二度と、同じ体験をさせない」という被爆者の変わらぬ決意を届けています。過去の歴史から学び、誰もが幸せな未来を築くためにどうすればいいのかという「問い」を改めて考える機会となりました。「平和」は与えられるものではなく、私たちでつくり、守るものなのです。
池田道明さんのお話から印象に残っている言葉を紹介します。
被爆体験講話の様子
爆心地での平和セレモニー
稲佐山展望台から長崎の夜景
今年で大白書中学校は65年目を迎えます。これまでの卒業生は16061人に上ります。
本校の歴史をひも解くと、昭和22年4月に開校した余部中学校(のちに白鳥中学校)、大津茂中学校、書写中学校が、昭和34年4月に統合され、大白書中学校が開校しました。開校時は12学級598人と記されています。昭和37年には小説家の阿部知二氏作詞、木下忠司氏作曲の校歌が完成。その後、昭和57年には40学級1684人のマンモス校となり、昭和58年4月に書写中学校が分離され(668人が転出)、19学級810人となりました。その後も生徒数が増え900人を超える時代がありましたが、今年度は382人のスタートです。開校当時の校訓は「本来の面目」で、現在の校訓「自ら求めて道をきり拓く」は平成元年3月に改定され、今に至っています。
大白書中学校は、16061人の母校です。卒業生はいくつになっても母校のことを愛し、応援してくださっています。「今」は「過去」の積み重ねにあり、「今」は「未来」をつくります。今在学中の皆さんも、大白書中学校を母校とする一人として先輩たちに胸を張れるよう「今」を大切に、自分を成長させてください。
今年度より開校記念日は、授業日となっています。
大白書中学校の校訓
令和5年度大白書中学校は、新1年生(67期生)118名を迎え、2年生118名、3年生146名、計382名のスタートです。
令和5年度の大白書中学校の教育目標は、『品位とぬくもりのある
人づくり』です。
「品位」とは、礼儀や節度を身に付け、他者への気遣いや気配りができる姿を言います。品位・品格は思い立ってすぐに身に付くものではなく、学んできたことを習慣化することで備わります。
「ぬくもり」は、自分が感じるものではなく、自身の行動により他者が感じるあたたかさを意味し、誰かの役に立つ、社会に貢献できる生き方を心がけることで身に付きます。
目に見える外面的な「形」を身に付けると共に、目には見えない内面的な「心」を豊かにすることが、立派な人づくりへの道となります。
さらに、子供から大人へと成長する皆さんにとってのキーワードは「自立」です。自分の脚で歩ける一人の人間を目指します。しかし、人は決して一人では生きていくことができないため、他者とどのように繋がるか大切になります。多くの個性が集う学校という環境は、自分とは違う仲間の存在が新たな「気づき」を与えてくれます。「違い」を認め合える学校を目指しましょう。
最後に、この一年、自分の「夢」や「目標」をしっかりと持ち歩んでください。「夢」や「目標」は、一つとは限りません。また、叶うから(達成できる)から持つ、叶わないから(達成できない)から持たないというものでもありません。「夢」や「目標」に向かってあきらめないで努力する姿こそが、人間として素晴らしく、立派な生き方です。自分の可能性を信じ、挑戦する大白書中学校の生徒の姿を楽しみにしています。
入学式の様子
姫路市立大白書中学校
住所: 〒671-2216 姫路市飾西652番地
電話番号: 079-266-0154 ファクス番号: 079-267-3984
電話番号のかけ間違いにご注意ください!