ぬるたろうのつぶやき No.最終号

おいら、ぬるたろうは、7月に旅立ったのさ。

土用の丑の日前だったかなぁ…。

おいらがいなくなったのに、気が付いた人が、「あれっ、うなぎがいない？もしかして、土用の丑に…」と疑っていたけれど、さすがにかば焼きにして、食べられたんじゃあないぜ。

おいらの家（ケース）をきれいに洗ってくれていた時に、おいらを触りすぎてしまったようだな。

おいら達のように、水の中で暮らしている者にとっては、人間の手は熱すぎて触ると焼けどをしちゃうんだ。

覚えておいてくれよ。

しかし、まぁなんだな、幼稚園の暮らしは、そりゃ面白いことばかりだったな。

このピロティには、園児だけでなく、卒園した子供たちも、時々ランドセルをさげたままやってくる。

いろいろな水槽を覗いて、「このカニ元気ないぁ」「これは脱皮した後やな」と見て回る。

園にいた頃には、「おもしろい」って興味だけで見ていたのになぁ…。

大きくなって、いろいろな知識も身に付けているようだ。

『知る』ことで、より興味も深まるのかなぁ…。

幼稚園の子供たち！これからも、いろいろなものに興味をもって、広げて深めていってくれよな。