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姫路市立山陽中学校

SANYO JUNIOR HIGH SCHOOL

〒670-0966 姫路市延末103番地1 地図

電話番号:079-297-1610

学校だより「光輝」

  • 公開日:2023年4月1日
  • 更新日:2024年4月24日
  • ID:19597

令和6年4月号

令和6年度がスタートしました。桜の花が満開の始業式は、あまり記憶にありませんが、そのようななかで、今日、皆さんと再会できてよかったです。春休みの間、特に変わった点はなかったですか?

4年間にわたるコロナ禍もほぼ収束しました。今年度は、思う存分、勉強や部活動など自分のやりたいことに取り組めますので、頑張ってください。

さて、明日の入学式では、新たに340名の1年生を迎えます。2年生は、347名、3年生は、360名です。全校生は1,047名です。昨年度に引続き、姫路で一番人数が多い中学校です。人口減少で生徒数が減っている学校が多いなかで、本校はこれからも生徒数が増え続けることになります。新聞で発表されましたが、数年先には、城陽小校区に義務教育学校ができ、城陽小出身の生徒は山陽中学校から城陽の義務教育学校の生徒になります。

まだまだ先のこととはいえ、寂しい気持ちがします。また、分離するまでは皆さんに過密状態の本校で、窮屈な思いをさせなくてはいけないのが心苦しいです。

今年度は、昨年度よりも1学級が増えたため、教室の配置が今までと変わります。3年生は、2階にそのまま残ります。1年生は、3階です。2年生は、南館1階に7クラス、本館の3階に2クラスの配置になります。2年生には、誠に申し訳ないですが、2つの棟に分かれて生活してもらわなければなりません。お許しください。

そのような本校の状態のなかでも、皆さんは協力して、勉強や部活動、行事などに取り組んでくれています。山陽中の先生たちは、姫路一の大規模校でも、皆さんの心に響く、丁寧な指導を目指して頑張ります。そのような状況ですが、どうか生徒も教師も一緒に成長できるように、と教育課程を編成していきます。

兵庫県教育委員会は、令和6年度から第4期「ひょうご教育創造プラン」をスタートします。その中の重点テーマとして、「『絆』を深め、『在りたい未来』を創造する力」の育成を掲げています。このテーマが意味するところは、「コロナ禍の中で、体験活動の機会や地域とのつながりが減少し、生徒自身や取り巻く環境に大きな影響を及ぼした。改めて社会全体の「絆」を深め、豊かな心を育むことが重要である」と。また、「今後の教育には、社会情勢が激しく変化するなかで、想定外の出来事と向き合い対応する力や不透明な未来を切り拓く力をどう育んでいくか、また、ウエルビーイング(個人や社会のよい状態)を向上させ、持続可能な社会を実現させる、といった視点が重要である」と。そのためにも、自ら「在りたい自分」や「在りたい社会」を描き、自己のみではなく主体的に他者と協力・協働しながらその実現に向けた課題を発見・解決し、新たな価値を創造していく力を育むことが求められています。

これを受け、本校の令和6年度の目標を「ICTを活用し、AIにはできない当事者性を発揮できる未来を担う人づくり」にしました。あらゆる教育活動を通じて、「自分とは一体何者か」「自分がやりたいことは何か」と自分に目を向け、“自分探し”をやりながら、独自の当事者性を発揮できるようにICTを活用し、学んでほしい、との思いからです。

本年度も引き続きICTを活用し、ファシリテーションの手法を組み込んだ授業や教育活動を展開します。皆さんには、どうか当事者意識をもって自ら学び、知性も感性もしっかりと育んでくれるものと期待しています。

最後に、昨年4月の始業式で3年生には、北海道の植松電機の植松努社長さんの話を紹介しました。

私たちは、壁にぶち当たると「どうせ自分にはできない」と諦めてしまいます。そのような「どうせ無理」という思いをはねかえし、夢を諦めずに頑張れる人になってほしい、と植松社長は、全国各地での講演会やモデルロケット教室を実施されています。年間1万人以上の子どもたちに「本当の自信の増やし方」を発信し続けておられます。

現在、植松さんに姫路にお越しいただき、県立武道館を会場にして、5月に講演会を実施する計画を立てています。是非、皆さんに植松さんの話を聞いてもらい、“自分探し”の一助にしてほしいと考えています。楽しみにしておいてください。

それでは、2、3年生の皆さん、明日入学してくる1年生とともに、山陽中の先生たちと、この1年間、頑張りましょう。宜しくお願いします。以上、式辞とします。

令和6年4月8日 姫路市立山陽中学校長 三浦 洋