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圓教寺×隈研吾 生き延びるためのデザインワーク:これからの用の美

  • 更新日:
  • ID:23687

展覧会概要

書寫山圓教寺と姫路市立美術館の共催で、「圓教寺× 隈研吾 生き延びるためのデザインワーク:これからの用の美」を開催します。西の比叡山と呼ばれる書寫山圓教寺で、世界的建築家である隈研吾が摩尼殿と三之堂に触発されたパビリオン《くぎくも》の制作と、「はづき茶屋プロジェクト」を展開します。この隈研吾作品《くぎくも》の展示に先立って関連ワークショップを開催します。

「圓教寺× 隈研吾 生き延びるためのデザインワーク:これからの用の美」はワークショップ期間と作品展示期間の2期に分かれます。詳しくは下記をご覧ください。

本展開催にあたっての隈研吾氏からのコメント

4月19日に書寫山圓教寺常行堂で開催されたプレス内覧会で行われた隈研吾氏のアーティストトークでは、圓教寺や姫路城といった姫路の建築の魅力や、本展に対する意気込みが語られました。

隈研吾氏コメント(4月19日プレス内覧でのアーティストトーク)

展示期間(6月16日から12月1日まで)

隈研吾が圓教寺の摩尼殿と三之堂に触発されたパビリオン《くぎくも》を制作!

隈研吾氏(C)J.C.Carbonne

書寫山圓教寺 三之堂

隈研吾《くぎくも》(C)隈研吾 Photo:平野利樹

隈研吾《くぎくも》(C)隈研吾 Photo:平野利樹

明珍宗敬氏(C)明珍本舗

隈研吾《くぎくも》(C)隈研吾 Photo:平野利樹

現代を代表する建築家・隈研吾が、近代寺院建築の傑作である摩尼殿と室町時代の建築である三之堂にインスピレーションを受け、パビリオン《くぎくも》を公開します。書寫山圓教寺の摩尼殿は、今年1月に国の重要文化財に指定されました。摩尼殿を設計した武田五一は「関西建築界の父」と呼ばれ、近代建築だけでなく古社寺の修理保存にも関わりが深く、隈研吾に影響を与えた建築家でもあります。隈研吾は摩尼殿の懸造(かけづくり)について、「武田の本領である軽やかなものへの思考がたくさん発見できる」と語っています。

隈研吾は、粒子や細胞のように小さな単位が集まったり離れたりすることで得られる生物的な「流れ」や「しなやかさ」を大切なテーマの一つにしています。《くぎくも》は、「散逸構造」と呼ばれる化学理論を手掛かりに、姫路藩お抱えの甲冑師であった明珍家の現当主である鍛冶師・明珍宗敬氏が制作する「和釘」を素材として、そうした隈研吾の考えを視覚化する作品です。機械に頼らない鍛造技術で1本ずつ生み出される明珍氏の和釘は、姫路城の修理にも使われています。《くぎくも》は、この和釘をまるで宙に浮かんでいるように表現し、その美しさを最大限に引き出します。

概要

会期:6月16日(日曜日)から12月1日(日曜日)まで

開場時間:午前10時から午後3時45分

場所:書寫山圓教寺 三之堂前広場(兵庫県姫路市書写2968)

観覧料:無料(別途、志納金が必要)

休場日:会期中無休(天候により中止になる場合があります)


ワークショップ期間(4月20日から6月15日まで)

ワークショップで隈研吾の世界と圓教寺の魅力を堪能!

4月から始まるワークショップ期間では、圓教寺の歴史や《くぎくも》について深堀りするイベントを開催します。ミニパビリオンづくりや圓教寺住職と巡る散策、圓教寺文化財ツアーや鍛冶工房の見学など、隈研吾や圓教寺の魅力を体験できるワークショップが目白押しです。

ワークショップ期間の催し

ストローでミニパビリオンをつくろう!(終了)

隈研吾が三之堂前の広場で公開するパビリオン《くぎくも》。このパビリオンをテーマに、ストローを使いオリジナルのミニパビリオンを制作します。

  1. 4月20日(土曜日)午後2時から午後4時
    場所:姫路市書写の里・美術工芸館 交流庵
    講師:東京大学+日本女子大学プロジェクトチーム
  2. 5月18日(土曜日)午後2時から午後4時
    場所:姫路市立美術館 2階講堂
    講師:東京大学+日本女子大学プロジェクトチーム
  • 参加費:無料
  • 定員:15名
  • 対象:小学生以上

はづき茶屋プロジェクト 書寫山山主と巡る圓教寺さんぽ(終了)

圓教寺には、開祖・性空上人と和泉式部の出会いを和歌が取り持ったという伝説があります。「はづき茶屋」の名は、この時の和泉式部の歌の一節「山の端の月」に由来します。この場所を出発点とし、山主と美術館学芸員と一緒に圓教寺を散歩しませんか。

  • 4月28日(日曜日)午前10時から午前11時45分
  • 5月25日(土曜日)午前10時から午前11時45分

講師:大樹玄承(圓教寺長吏)、紅林優輝子(姫路市立美術館学芸員)
場所:書寫山圓教寺 (集合場所:はづき茶屋前)
参加費:無料(別途、志納金が必要です。)
定員:いずれの回も10名程度

書寫山圓教寺文化財ツアー(終了)

史跡や建築といった文化財の専門家と一緒に圓教寺の境内を巡るツアーです。

  1. 史跡ツアー:6月1日(土曜日)午前9時30分から正午
  2. 建築ツアー:6月8日(土曜日)午前9時30分から正午

講師:大樹玄承(圓教寺長吏)、中川猛(姫路市文化財課職員)、福田剛史(姫路市文化財課職員)
場所:書寫山圓教寺 境内(集合:志納所前)
参加費:無料(別途、志納金が必要です)
定員:15名

明珍工房とまちあるきツアー(終了)

《くぎくも》に使う和釘を製作する鍛冶師・明珍宗敬氏の工房の見学と、工房周辺の野里地区の散策をするツアーです。

5月11日(土曜日)午後2時から午後3時30分

講師:明珍宗敬氏(明珍家第53代当主・鍛冶師)
集合場所:姫路市立美術館
参加費:無料
定員:10名

パビリオン《くぎくも》解説つき公開制作(終了)

パビリオン《くぎくも》が出来上がっていく様子を、制作スタッフによる解説を聞きながら間近で見学できます。

6月15日(土曜日)午後2時から午後3時

解説:東京大学+日本女子大学プロジェクトチーム
集合場所:書寫山圓教寺 三之堂前広場
参加費:無料(別途、志納金が必要です)事前申込不要

隈研吾 アーティストプロフィール

1954年生まれ。東京大学大学院建築学専攻修了。東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。1964年東京オリンピック時に見た丹下健三の代々木屋内競技場に衝撃を受け、幼少期より建築家を目指す。大学では、原広司、内田祥哉に師事し、大学院時代に、アフリカのサハラ砂漠を横断し、集落の調査を行い、集落の美と力にめざめる。コロンビア大学客員研究員を経て、1990年、隈研吾建築都市設計事務所を設立。これまで30ヵ国を超す国々で建築を設計し、日本建築学会賞、フィンランドより国際木の建築賞、イタリアより国際石の建築賞、他、国内外でさまざまな賞を受けている。その土地の環境、文化に溶け込む建築を目指し、ヒューマンスケールのやさしく、やわらかなデザインを提案している。

開催概要

主催

書寫山圓教寺、姫路市立美術館

協力

隈研吾建築都市設計事務所、明珍本舗、東京大学 総括プロジェクト機構 SEKISUI HOUSE - KUMA LAB、

日本女子大学 建築デザイン学部 江尻憲泰研究室、姫路市教育委員会事務局

後援

朝日新聞姫路支局、産経新聞社神戸総局、サンテレビジョン、播磨時報社、播磨リビング新聞社、姫路ケーブルテレビ、姫路シティFM21 、毎日新聞姫路支局、

読売新聞姫路支局、ラジオ関西( 50 音順)