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姫路市立菅野中学校

SUGANO JUNIOR HIGH SCHOOL

〒671-2136 姫路市夢前町護持29番地1 地図

電話番号:079-335-0007

学校だより(抜粋)(令和5年度3学期)

  • 公開日:2023年5月15日
  • 更新日:2024年3月5日
  • ID:18391

校長室より28「29年目の1.17」(2024年2月1日)

今から29年前、1995(平成7)年1月17日。阪神・淡路大震災が発生しました。日本での観測史上初の震度7。三連休明けの早朝、下から突き上げるような揺れに、私=校長自身も明らかにいつもと違う地震だと感じました。姫路市内の中学校に向かっている途中で、壊れた家の屋根や車のまったく通っていない道路、停まったままの鉄道を見て、被害の大きさ・恐ろしさを予感し、思わず悪寒が走りました。

先月の防災学習でも紹介しましたが、北野武=ビートたけし氏が当時、語った言葉が忘れられません。『この震災を「5千人が死んだ一つの事件」と考えるのは死者を冒涜してはいないか?。1人が死んだ事件が5千件あり、5千通りの死があったはずだ。1人の死は5千分の一では決してない』(確定した死者・行方不明者は震災関連死を含み6,437人)。今なら考えられませんが「姫路を含めた京阪神地方には大きな地震は来ない」と、私を含めてほとんどの人は信じ込んでいたのです。

そして、2011(平成23)年3月11日、東日本大震災が発生しました。この地震が発生したとき、今の中学生は全員、小学校入学前でした。地震・津波等による死者・行方不明者2万2千人以上(震災関連死を含み、未確定)。同時に発生した福島第一原子力発電所の原子炉爆発にともなう放射能汚染等により、今も県外への避難生活を強いられている=そうするしかない方が、福島県だけで2万人以上おられます(2023年11月1日現在)。そして今月は、これら未曾有の大震災の狭間に当たる月です。二つの大災害は、たくさんのことを私たちに教えてくれています。

29年前、兵庫に暮らす私たちや私たちの父母・祖父母・家族・親戚・友人たち、たくさんの人々が体験し、嘆き、苦しみ、悲しみの涙を流した出来事と同じことが東北地方でもおこり、まさに今もまだ続いているのです。そして平成から令和へ、毎年のように続くさまざまな自然災害に対して、我々人間の力はあまりに無力のように感じられます。元旦の能登半島地震でも、同じように思われました。一刻も早い救助・援助が必要です。

もちろん阪神・淡路大震災の際も世界中、全国から援助の手がさしのべられ、日本の「ボランティア元年」と言われたほどでした。しかし、私たちは「苦しさ・つらさを抱えた人の心」に本当に寄り添っているでしょうか。コロナ・インフルエンザ等の感染症流行、大きな犠牲の続く戦争状態…。そういう思いが心の中にわき上がってきます。まして、いつ、どこで、だれが被災者・感染者になるかもしれない中で「寄り添う」という言葉の本当の意味を考えることが必要です。同時に人と自然・人と人同士の関わりや、自分の将来・自身の生き方について、菅野中の生徒も先生も一人ひとりが思いを巡らさなければならないと思います。まさに他人事ではなく我が事として…。

苦しいことやつらいこと、悩むことも多い時代です。そんな時こそ「常に自分は多くの人に支えられていること」それにも増して「自分がいること、それだけで、多くの人を支えていること」を忘れず、目の前の課題をやり抜いてください。一緒に成長していきましょう。これは、みなさんへのエールであるとともに、私自身=校長自身への戒めでもあります。学年まとめの三学期に、一人ひとりが強い思いをもって前進しましょう。

校長室より「29年目の1.17」(2024年2月1日)

校長室より27「飛躍の年に!」(2024年1月16日)

新年あけましておめでとうございます。2024年(令和6年)が始まりました。今年は「辰(たつ)年」、力強く飛躍・上昇する年にしたいものです。新しい、この一年がみなさんにとって、菅野中学校にとって、確かな成長の年となりますように願っています。今年も生徒・先生が一緒になって「心を一つに創り上げよう!心のふるさと われらが母校!」を合言葉に協力しつつ、前進していきましょう。

そして2学期末に行われた生徒総会・生徒会選挙、引継ぎ式で菅野中生徒会の伝統が無事、継承されました。特に12月22日の77期から78期への生徒会引継ぎ式では、隱浪会長から高原新会長への校旗のバトンタッチがしっかりと行われました。今年、本格始動する第78期新生徒会への期待も高まります。先輩たちの活動をお手本に、新しいメンバーによる新しい生徒会活動を期待します。

さて、昨年から菅野中生が大活躍する場面が続いています。2学期末に実施した「善行表彰」「縁の下の力持ち賞」「ベスト・リーダー賞」等は、菅野中生の優しさ、温かさ、素晴らしさをはっきりと表しています。「善行表彰」は文字通り、日々の生活で善い行いをした仲間を表彰しました。「縁の下の力持ち賞」は目立っていないけれど、ふとした行動に思いやりや優しさを感じた人をクラスで推薦してもらいました。「ベスト・リーダー賞」は、学校司書の佐野先生にお願いして、図書室での貸出冊数ベスト20を表彰しました。どの賞も、菅野中学校で『頑張っているなあ』『素晴らしいなあ』と思える友達や、教室を居心地のいい温かな場所とするためにきらりと光る行動をしてくれた仲間のためのものです。

年末・年始のさまざまなウインター・スポーツのイベントでは、勝利を手にしたチームや選手よりも敗れた側に眼が行きました。高校駅伝の仙台育英高校、箱根駅伝の駒澤大学、アメフト・ライスボウルのパナソニック、高校サッカーの石川星稜高校。そして、女子テニスの大坂なおみ選手。これら敗れたチームや選手の背景には、数々のドラマが繰り広げられたことでしょう。どの競技にも共通することは、どのチームも、どの選手も、これまでの過程で試練や壁に突き当たりながらも、夢や目標をあきらめずに、「やり抜く力」を発揮してそれらを克服してきただろうということです。しかし、それでも勝つのは、日本一になるのは一つのチーム、一人の選手だけなのです。

同じように、みなさんは今、「中学生」という試練や壁に突き当たり、悩み、苦しむ時代の真只中にいます。しかし大切なことは、夢や目標をあきらめずに「やり抜く 力」を発揮してそれらを克服していくための努力を続けるということです。次に必ず やって来る、夢や目標がかなうであろう輝ける時代に向かうための修行の時代なのです。

苦しいことやつらいこと、悩むことも多い時代です。そんな時こそ「常に自分は多くの人に支えられていること」それにも増して「自分がいること、それだけで、多くの人を支えていること」を忘れず、目の前の課題をやり抜いてください。一緒に成長していきましょう。これは、みなさんへのエールであるとともに、私自身=校長自身への戒(いまし)めでもあります。学年まとめの三学期に、一人ひとりが強い思いをもって前進しましょう。

(始業式の校長あいさつで伝えた内容を、再録(さいろく)しました) 

240301 校長室より30 弥生三月 出会いの季節

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