人払いといった通行の露払を行う足軽。大名行列の通行を往来の人々に知らせ、トラブルを未然に防ぎ、また道案内なども行いました。
鷹をいただいた際、その鷹を大切に預かる者。また、道中で殿様(藩主)が鷹狩をする際に従事しました。姫路藩主は江戸から帰る際、徳川将軍から鷹をいただきました。
衣類や具足、文書などを挟箱という容器に入れて運びました。対挟箱とは片掛けの挟箱を1対としたもので、棒の先に紫の太い組紐の化粧紐を結びました。
長持とは長方形の大きな箱のことで、殿様(藩主)の甲冑や刀、旗などの大切な物品が収納されていました。酒井家では朱塗りの武具運枠と金の家紋が描かれていました。
のぼり旗を掲げるための竿を運ぶ者。戦国時代では、家紋の描かれたのぼりを見て、敵味方を見分け、また士気を上げる役割がありました。