なるほど!! 姫路大名行列

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Shichoutai

長持・使番・使番御足軽・
口付・沓籠・両掛鋏箱
大名行列に必要な物資を運ぶ輸送部隊で、長持や挟箱などと呼ばれる容器に収納し、担ぎ手あるいは荷馬に乗せて運びました。殿様(藩主)の生活がまるごと移動するため、その量は大量だったそうです。

長持ながもち

長持とは衣装や日用品などを入れる蓋つきの箱で、人足や中間と呼ばれる日雇いの労働者が担ぎました。日除けや埃などを避けるため、油をしみ込ませた家紋入りの布を掛けていました。

使番つかいばん

藩に仕える者の役職のひとつで、大名行列の全体の巡視や、連絡が必要な時の伝令役を担いました。

使番御足軽つかいばんおあしがる

使番のもとで働く足軽。殿様(藩主)の命令を周りに伝え、客人の対応をするなど、幅広い業務を行う使番の側で補助役を担いました。

口付くちつき

口付とは馬をひき、馬の世話をする者のこと。御召馬の鞍に掛けられた虎皮鞍覆は、家格の高い大名しか使用が許されませんでした。

沓籠くつかご

長距離移動の際、馬の蹄がすり減るため草鞋を履かせていました。その草鞋を沓と表し、付け替え用の沓を籠に入れ、ともに移動していました。

両掛鋏箱りょうがけはさみばこ

衣類のほかに理髪や洗面などに使用する物を挟箱という容器に入れて運びました。両掛けの挟箱で、殿様(藩主)または藩士の物が入っていました。