姫路市内の保護動植物・貴重な植物についてご紹介します。
スイレン科の水草で、葉は大きくなると直径3メートルにもなります。
葉脈に鋭いトゲがあるのでこのような名前がつき、夏になると赤紫色の可憐な花を咲かせますが、8月の終りから9月の始めの短期間の午前中にしか咲きません。
市内では、大塩町の大池、別所町の瀬戸池別ウィンドウで開くと横池別ウィンドウで開く、勝原区の丁池等で確認されていますが、ため池の埋め立てや水質の悪化等で年々自生地が減少しており、絶滅危ぐ種として、日本版レッドデータブックに記載されています。
近年では、平成23年ごろから別所町の瀬戸池でたくさんの生育が確認されるようになりました。地元自治会や学校などが保護活動に取り組んでおられます。
瀬戸池(左)、横池(右)ともに花は見られませんでした。葉は大きいもので直径が1メートルほどのものもありました。
瀬戸池では大きなオニバスの葉が池を覆い尽くすほどでしたが、花を見ることはできませんでした。
昨年に比べ、オニバスの葉は激減していましたが、やっと花を見ることができました。
左の写真の赤丸部分が花です。同じ箇所を望遠で撮影したものが右の写真です。(完全には開いていません。手前もつぼみです。)
オニバスの周りを覆うのはヒシです。
別の場所ではこんなに近くで見ることができました。中央がほぼ開花した状態です。周りに5つのつぼみがあります。
右の写真は、その近くで咲いていたスイレンの花です。花も葉もオニバスと全然違うことがわかります。
今年は、過去最多の花を見ることができました。ため池の水を落として水位が下がっているため、満水なら水中に隠れているものが顔を出したものと思われます。
瀬戸池の北東側に集中して咲いていましたが、横池では確認できませんでした。
一つの株からこんなにたくさん花を咲かせていました。葉もとても大きいです。
オニバスまでの距離があって肉眼でははっきり見えませんが、たくさんの花が水面から顔を出していました。
ただ、開ききっておらず、つぼみの状態のものがほとんどのようでした。
写真ではわかりにくいですが、赤丸で囲んだ部分の突起がオニバスの花です。
左:瀬戸池、右:横池(池への流入口)
オニバスの花は瀬戸池(左写真)、横池(中写真)ともに見られませんでした。瀬戸池のスイレンの花(右写真)は咲いていました。オニバスの葉とスイレンの葉との違いが分かります。
瀬戸池、横池ともに昨年に比べてオニバスの葉が増えていましたが、花を見ることはできませんでした。大きい葉は直径2メートル近くあると思われます。
コヤスノキは中国大陸や台湾に分布する常緑低木ですが、日本では兵庫県の西部から岡山県の東部という限定された地域にのみ生育しています。なぜこのような限られた地域にのみ生育するのかは諸説あり、日本が大陸とつながっていた時代の生き残りとも考えられます。いずれにせよ、鳥が種をついばんで遠くへ運ぶことにより生育地が拡散していくことはないようです。姫路市内では、香寺町の八徳山に多数生育しており、限られた地域の中でも特に貴重な群生地と言えます。他にも広峰山や書写山にも生育が確認されています。
郷土の花、ノジギクは市内南東部の山沿いや、海岸部に群生しており、晩秋になると、白や黄色の可憐な花を咲かせます。しかし、今では開発等により少なくなってきました。この貴重なノジギクを守り、育てるため、群生地の大塩地区では、のじぎく保存会の皆さんをはじめ、地域をあげての保護、保全の取組みをおこなっています。姫路市においても、のじぎく展の開催や苗の配布、育成地の土壌改良等をおこなっています。
サギソウは、本州以南の日当たりの良い谷筋などに自生する日本原産のラン科植物です。
サギソウの花は、その名が示すように色や形が「シラサギ」の姿そのままで、古くから愛好家に親しまれている夏の代表的な山野草です。姫路市では、この花を市のシンボル白鷺城にふさわしい花として昭和41年8月、市花に制定しました。
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