皆さん、こんにちは。
企画展「昆虫ってすごい!」シリーズ、今回はカマキリ編です!
今回の企画展では身近な昆虫7種を紹介しているのですが、カマキリはぜったいに外せませんよね。
最近ではテレビのせいもあってか、子供たちに大人気の昆虫でもあります。
さて、企画展の準備のとき、カマキリの何を紹介しようかと悩みました・・・。
カマキリといえば、「かっこよさ」「強さ」「意外とデリケートな性格」など、いろいろあるのですが、
「卵」を展示できないかと考えました。
カマキリの卵といえば、小さなスポンジ状の塊で草の茎などに産み付けられます。
大人の方も一度は野外で観察されたことがあるのではないでしょうか。
この卵が、カマキリの種類によって大きさや形が違うことを紹介したいと思ったのです!
ところが、10月頃に野外でカマキリの卵を探しても、まったく見つかりません(泣)・・・。
そこで、作戦を変えて、カマキリを採集して持ち帰り、水族館で産卵させようと考えました。
幸いなことに、カマキリは比較的すぐに集まりました。
あとは餌をあげて、交尾して、産卵を待つだけ・・・と思っていたら・・・
なんとすぐに卵を産んでくれました!
しかし・・・
産み付けた場所が、プラケースのフタだったのです!
これでは、卵を引きはがさないと展示することができません(泣)。
実は、このようなことは「あるある」で予想はしていたのですが、まったくその通りに・・・。
またまた作戦を考えて、なんとか木の枝に産み付けてくれる方法はないかと考え抜きました!
そこで思いついたのが、「袋の中で飼う」作戦でした。
カマキリを大きなビニール製の袋の中に入れて、木の枝だけを入れておけば、
カマキリはつかむところがなくて、仕方なく木の枝につかまり、そこに産卵してくれるのではないかと思ったのです。
ビニール製の袋はつるつるしていて、カマキリの足が滑ります。
(カマキリさん、ごめんなさい(苦笑)。)
これが、うまくいきました!!
どうですか!
写真の木の枝の先にある白い塊がカマキリの卵です(オオカマキリの卵)。
ちゃんと木の枝に産み付けていますよね!
これには、してやったりの「ドヤ顔」で職員のみんなに自慢しました(笑)。
さて、こうして産み付けられた卵は、適当なところで枝を切り取って、会場のカマキリコーナーで展示することができました。
オオカマキリの卵は、企画展開催日の前日に産み付けられたので、ギリギリ間に合ったのでした!
ここが、カマキリコーナーです。
威嚇しているカマキリがかっこいいですね。(写真は伊丹市昆虫館様から提供していただきました)
カマキリの卵について紹介するパネルの横には、なんとか産卵してくれたオオカマキリとハラビロカマキリの卵を展示しています。
ちゃんと、木の枝に産んでくれたからこそ、このように展示することができました!
飼育の醍醐味というか、楽しく貴重な経験ができたと思います。
カマキリさん、ありがとう!!
さて、次回の企画展「昆虫ってすごい!」シリーズは、タガメについてご紹介します。
お楽しみに!
(タケダ)