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姫路城への道しるべ 第2章 姫路城の歴史

  • 更新日:
  • ID:17232

第2章 姫路城の歴史

橋本政次『姫路城の話』から

「城主は何代か」(64ページ)に歴代城主の簡単な歴史が書かれています。ほかに「誰が築いたか」(10ページ)や「姫路城で戦争はあったか」(56ページ)、「火災には罹らなかったか」(58ページ)などが関係します。

手始めには

第1章で紹介した本には、それぞれ簡単な歴史がついています。江戸時代の歴史については、『新編物語藩史8』(新人物往来社、1977年)が読みやすくまとめています。

もっと詳しく調べる方は

『姫路市史』第14巻 別編姫路城
姫路城史

『姫路市史』第14巻別編姫路城の第一章「姫路城の歴史」(1ページから173ページまで)では中世(鎌倉時代から室町時代まで)・近世(江戸時代)・近代(明治以降)と時代ごとの説明と研究成果が載っています。また、詳しい年表(「姫路城関係年表」873ページ)も付いています。『姫路城史』では、上巻に築城以前から池田時代まで、中巻には第1次本多時代から酒井時代の途中まで、下巻ではその続きから現代まで城主ごとの歴史が詳しく記述されています。

歴代藩主の変遷や系図、菩提寺・戒名については、『藩史大事典』第5巻近畿編(雄山閣、1989年)を見てみましょう。さらに、詳しく大名の家系を調べるには、家譜などがあります。全面的に信用はできないものの『寛政重修諸家譜』(続群書類従完成会)が手軽に調べることができます。これで養子関係や母方のつながりをみると、千姫の夫である本多忠刻の母親と千姫が従姉妹であることや、本多忠国が水戸光圀の甥であるなど意外なつながりも分かってきます。

ここに注目

姫路城の歴史は、中世・近世・近代の三時代に大きく分けることができます。中世については、『姫路城史』が通説としている南北朝時代の赤松氏築城説と、それを否定した『姫路市史』第14巻の黒田氏築城説の二説があります。あなたはどちら派ですか?時間があれば、それぞれの説の根拠を調べてみましょう。
また、三浦正幸『城のつくり方図典』(小学館)の218ページから227ページまでの「城の歴史-近世の城郭」をみると、池田輝政が築城を行った慶長頃が日本の城郭史においても大転換点であったことが分かります。どのような点が、当時の最新手法であったか、調べてみてください。

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