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ゲンゴロウ産卵の瞬間!

  • 更新日:
  • ID:21071

皆さん、こんにんちは。

いよいよ梅雨の時期になってきました。

この時期、水族館では多くの生きものたちが産卵の時期を迎えます。

今日、ご紹介するゲンゴロウもそのひとつです。

ゲンゴロウといえば、水生昆虫の中でも大きくなり絶滅の恐れのある昆虫ですね。

兵庫県ではもう絶滅寸前の昆虫です。

当館では、ゲンゴロウの繁殖に取り組み、毎年この時期になると産卵が見られます。

産卵の仕方は少し変わっていて、水草の茎の表面に顎で穴を開けて、その茎の中に卵を産みつけます。

卵は十数ミリメートルの細長い形をしていて、約10日前後で幼虫となって出てきます。

ある日、水槽をのぞくと、産卵間近のメスが茎を一生懸命にかじっていました。

そのまま観察していると、おしりの部分をかじった茎の穴にくっつけて、産卵したのです!

産卵の瞬間を見ることは今までほとんどありませんでした。

ゲンゴロウ産卵

これが、そのときの産卵の瞬間の写真です。

おしりの部分を茎のくっつけているのが分かりますね。

卵は茎の中で育って、まもなく幼虫が誕生します。

今から楽しみです!

(タケダ)