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水族館ブログ 「姫路市立水族館・飼育係のブログ」

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あしあと

 

    ゲンゴロウ産卵の瞬間!

    • 公開日:2022年6月4日
    • 更新日:2022年5月31日
    • ID:21071

    皆さん、こんにんちは。

    いよいよ梅雨の時期になってきました。

    この時期、水族館では多くの生きものたちが産卵の時期を迎えます。

    今日、ご紹介するゲンゴロウもそのひとつです。


    ゲンゴロウといえば、水生昆虫の中でも大きくなり絶滅の恐れのある昆虫ですね。

    兵庫県ではもう絶滅寸前の昆虫です。


    当館では、ゲンゴロウの繁殖に取り組み、毎年この時期になると産卵が見られます。

    産卵の仕方は少し変わっていて、水草の茎の表面に顎で穴を開けて、その茎の中に卵を産みつけます。

    卵は十数ミリメートルの細長い形をしていて、約10日前後で幼虫となって出てきます。


    ある日、水槽をのぞくと、産卵間近のメスが茎を一生懸命にかじっていました。

    そのまま観察していると、おしりの部分をかじった茎の穴にくっつけて、産卵したのです!


    産卵の瞬間を見ることは今までほとんどありませんでした。

    ゲンゴロウ産卵

    これが、そのときの産卵の瞬間の写真です。

    おしりの部分を茎のくっつけているのが分かりますね。


    卵は茎の中で育って、まもなく幼虫が誕生します。

    今から楽しみです!


    (タケダ)