ゲンゴロウ産卵の瞬間!
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皆さん、こんにんちは。
いよいよ梅雨の時期になってきました。
この時期、水族館では多くの生きものたちが産卵の時期を迎えます。
今日、ご紹介するゲンゴロウもそのひとつです。
ゲンゴロウといえば、水生昆虫の中でも大きくなり絶滅の恐れのある昆虫ですね。
兵庫県ではもう絶滅寸前の昆虫です。
当館では、ゲンゴロウの繁殖に取り組み、毎年この時期になると産卵が見られます。
産卵の仕方は少し変わっていて、水草の茎の表面に顎で穴を開けて、その茎の中に卵を産みつけます。
卵は十数ミリメートルの細長い形をしていて、約10日前後で幼虫となって出てきます。
ある日、水槽をのぞくと、産卵間近のメスが茎を一生懸命にかじっていました。
そのまま観察していると、おしりの部分をかじった茎の穴にくっつけて、産卵したのです!
産卵の瞬間を見ることは今までほとんどありませんでした。
これが、そのときの産卵の瞬間の写真です。
おしりの部分を茎のくっつけているのが分かりますね。
卵は茎の中で育って、まもなく幼虫が誕生します。
今から楽しみです!
(タケダ)