淡水ガメの研究発表をしてきました!
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皆さん、こんにちは。
今年はもう梅雨が明けていきなり猛暑といった感じですね。
さて、今回は当館で行っている調査研究の成果について発表してきましたので、その活動も含めてお話したいと思います。
水族館ではさまざまな活動を行っています。
そのひとつに、調査研究があります。
近年、絶滅が心配される生きものが増える中、水族館においては、生きものの生態解明や繁殖による保全といった活動が重要となってきています。
当館の調査研究のひとつに、淡水ガメに関するものがあります。
「淡水ガメって身近な生きものなのに、何を調べるの?」といったお声が聞こえてきそうですね。
でも、実は、身近なクサガメやイシガメといった淡水ガメでさえ、調査が不十分でまだ分からないことが多いのです。
調査研究した成果は、専門的な研究会などで発表して、議論を深め、そしてまた今後の調査研究につなげていくことが大切です。
先日、淡水ガメの幼体のはい出しに関する研究発表を行ってきました。
淡水ガメは地中に穴を掘って卵を産み、ふ化した幼体はやがて土の中から地上に出てくるのですが(はい出し)、その時期や行動がまだ十分に分かっていなかったのです。
これは、淡水ガメの産卵とふ化した幼体がはい出すときのイラストです。
この写真が実際に土の中からはい出してきた幼体のようすです。
小さくてかわいいですね。
研究会では、こうした一連の行動について発表させていただいたのですが、参加者の方々の中には興味深く聞いていただいて、いろいろな意見交換をすることができました。
日頃の研究成果を発表することは、こうして議論を深めることができるのでとても大切なことだな、と改めて感じました。
昨今は新型コロナウイルス感染症の影響で、対面での研究会ができませんでしたが、今回は対面とオンラインのハイブリッドでの開催でした。
私は久しぶりの対面での参加でした。
ここで議論したことを、また今後の調査研究活動に活かしていきたいと思います。
(タケダ)