「花とホタルのまち 安富」
安富町は、昭和31(1956)年、安師(あなし)村と富栖(とみす)村の合併により誕生しました。現在人口は約6千人です。安富町には、安富中学校と安富南小学校・安富北小学校の一中・二小学校があります。
安富町は、『花とホタルの町づくり』を通して、心豊かな町づくりを進めてきました。ホタルの研究と養殖は、昭和41(1966)年に安富中学校理科クラブの顧問と生徒によって、環境の変化で減少していたホタルをもう一度呼び戻したいという思いで始められました。やがて、安富町が県教育委員会によって「花とホタルのまち」に指定され、研究と養殖が本格化しました。夏の夜、人々の心を和ませるホタルの舞いは、人と自然が共存している象徴ともいえます。
ホタルと同じように人々の心を和ませているのが、まちのいたる所で見られる花壇です。安富町で展開されている花いっぱいのまちづくりのきっかけは、安富南小学校の卒業生が昭和40(1965)年3月に卒業記念として国道29号沿いにカンナの花を植えたことです。交通安全を願ってのやさしい心配りでした。その後、「花いっぱい運動」を町あげて推進し、昭和47(1972)年には「あじさい」を町花に制定しました。6月には、町内各地区であじさいの花が咲き乱れます。17地区それぞれが10坪の花壇を設営し、まちを年中彩っています。小さな花への愛情は人と人との結びつきを生み、地域社会に豊かさを与えています。
「花とホタルのまち 安富」
いつまでも住み続けたいふるさと、都会に出ても語り継いでいきたいふるさと。先人が、やさしく大切に残してきた自然や伝統を私たちが継承・発展させていく。
ある自治会では、「人が輝き 地域が光る 村づくり」を地域づくりのスローガンに掲げ、【夢なくば目標なし、目標なくば計画なし、計画なくば行動なし、行動なくば幸せなし】を地域づくりの哲学として、《人の群れをつくり・人材を発掘し・出る杭を育て》地域の活性化と住んで良かったと実感できる地域を目指して長年頑張っておられます。
この自治会の村づくりに代表されるように、地域づくりの基本は、【人づくり 人と人とのふれあい・ネットワークづくり】であると思います。【地域夢プラン事業】を契機に、【ふるさと 安富の良さを再発見】し地域住民のふれあいと連帯を一層深め、心豊かな【ふるさと 安富】をつくっていきたいと思っています。
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