元気に成長しますように
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みなさん、こんにちは。
だんだんと暖かい日も多くなり、春の訪れを感じる時期となってきました。水族館では毎年この時期になると希少な淡水魚の繁殖を行っています。
そこで今回はヤリタナゴの繁殖について紹介します。
ヤリタナゴはメスのお腹からのびる産卵管を使って二枚貝の中に卵を産み付けます。しかし二枚貝の減少や生息地への外来種の侵入といった要因から自然界での生息数は減少しています。水族館では種の保全を目的として野外で数を減らしている淡水魚の人工繁殖に取り組んでいます。
(↑オスのヤリタナゴ。繁殖期になると鰭の先が赤みを帯びる。)
(↑メスのヤリタナゴ。赤丸部分は産卵管であり繁殖期になるとお腹のあたりから伸びてくる。)
ヤリタナゴの人工繁殖は、まず水を張った容器の中でメスのお腹あたりを刺激すると産卵管から卵を搾り出します。
上図:(メスのヤリタナゴのお腹を刺激しているところ。)
下図:(お腹を刺激されたことで米粒型の卵が搾り出されているところ。)
次にその卵へ今度はオスのお腹を刺激し精子を搾り出して受精させます。
(↑精子を搾り出している様子。赤丸部分の白くもやっとしたものが精子。)
受精した卵は毎日水替えを行いながら温度が一定で暗い場所で保管し、孵化して1か月ほどすれば稚魚へと成長します。
現在繁殖を行っている魚たちは展示水槽へ移動できる大きさになるまでまだまだ時間はかかりますが、飼育員として魚たちが無事元気に育ってくれるよう最善を尽くしていきます。
(オオタ)
