令和5年6月15日(木曜日)
担当課 姫路市書写の里・美術工芸館
担当者 古林・本庄
電話番号 079-267-0301
姫路市書写の里・美術工芸館では、令和5年7月15日(土曜日)から9月3日(日曜日)まで夏季特別展「夏休み子どもミュージアム 乗り物大集合 with井上広大乗り物イラスト作品展」を開催します。
令和5年7月15日(土曜日)から9月3日(日曜日)まで
姫路市書写の里・美術工芸館
本展は、美術工芸に親しむことを目的に、主に夏休みの小中学生を対象にした展覧会です。シリーズ第10回目となる今年は「乗り物」や「旅行」がテーマです。乗り物にまつわる所蔵品を紹介し、身の回りの乗り物の形や仕組み、乗り物に関わる人の営みなどを学ぶ機会を設けます。併せて鉄道写真愛好家の協力により懐かしい鉄道写真等を掲出します。
また、2020年3月に開館25周年記念事業として公開できなかった、県内で活躍する乗り物イラストレーターの井上広大(いのうえこうだい・1993年明石市生まれ)さんの鉄道車両やバス等のイラスト作品約40点も紹介します。
縦約73センチメートル×横約52センチメートル ミリペン、CG、他 当館蔵
井上広大さんは、全国各地の交通機関を取材し、鉄道車両やバスをフリーハンドで描く乗り物イラストレーターです。背景には取材地の風物を盛りこむなど、郷土愛あふれたイラストを制作しており、そのほのぼのとしたタッチは人気を集めています。交通事業各社と積極的にコラボし、JR播但線や神姫バス、書写山ロープウェイなど姫路ゆかりのテーマにも取り組んでいます。
書写山のふもとから山上を結ぶ書写山ロープウェイは、1958年に初めて設置され、2018年には開業60周年をむかえました。毎日午前8時30分から15分ごとに運行し、青空の中をわたっていく様子を当館からあおぎ見ることができます。その様子を井上さんに描いていただきました。
縦52センチメートル×横約36センチメートル ミリペン、CG、他 個人蔵
姫路にはかつて、1966年から1974年という短い期間でしたが、姫路駅から手柄山駅(現・手柄山中央公園)の間をモノレールが走っていました。
井上広大さんは、姫路モノレールのレトロながら未来的なデザインに心ひかれ、鉄のレールの上を鉄車輪の車両がまたがって走るロッキード式という貴重な方式のモノレールであるということを知り、「姫路にもこんなにおもしろい乗り物が走っていた」ということを後世にも伝えたいとの思いから、姫路モノレールを題材にした作品を制作しました。
各高さ約5センチメートル×幅約3センチメートル×奥行約8センチメートル 土製 当館蔵
日本で初めて鉄道が開業したのは、明治5(1872)年10月14日。それから今に至るまでの150年の歴史の中で、新しい路線や車両が次々と導入され、鉄道旅行や写真撮影、絵画制作、グッズ収集など、さまざまな形で鉄道に親しむことができるようになりました。
郷土玩具の一つ、土を焼いて作る土鈴にも、鉄道を模したものがあります。神奈川県藤沢市で製作された相模土鈴には、箱根の観光地を結ぶ箱根登山電車や鎌倉名物の江ノ島電鉄、東京と神奈川を結ぶロマンスカーなど、地元ゆかりの鉄道を模した土鈴があり、旅のおみやげとして求められました。
高さ約15センチメートル×幅約7センチメートル×奥行約19センチメートル 木製 当館蔵
海に囲まれた日本では、古くから移動のために舟が使われてきました。これを子どもの遊び道具として玩具化したものがあります。
舟の下部に4つの車輪をつけた田面船は、子どもが引っ張って遊ぶことを想定して作られた郷土玩具です。底板にうすい2枚の板を貼って胴の部分を作り、波模様と鶴などの縁起物が描かれています。豊作を祝う八朔の日(旧暦8月1日)が近づくと、男児の無事成長を願って田面船が贈られ、子どもたちはこれを引いて産土神にお参りしたといいます。乗り物に関わる人の営みを感じられる郷土玩具です。
姫路市役所観光経済局 姫路市書写の里・美術工芸館
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