体重5.4キログラムの巨大なマダコの展示を開始しました。
水揚げされるマダコの体重は300グラムから2キログラム、大型のものでも3キログラムから4キログラムです。4キログラムクラスであっても漁師内で話ネタになるほどですので、今回展示した5キログラムを超えるマダコは、通常はまず見ることができない記録的なサイズです。ぜひこの機会に水族館に見に来てください。

展示の経緯

このマダコは、令和5年6月26日の姫路市中央市場で高砂市の漁業者が漁獲したものを、佐用町のあべ鮮魚店（阿部浩也氏）が競り落としたものです。一度持ち帰ったものの、「あまりに大きに販売するのも何なので、その大きさを皆さんに見てもらい、播磨灘のポテンシャルを感じてほしい」との思いから、当館に寄贈されました。

展示するマダコについて

体重5.4キログラム
頭長（外套長）：約22センチメートル
漁獲日：おそらく令和5年6月25日漁獲
漁獲場所：明石市沖
提供者：あべ鮮魚店（阿部浩也氏・佐用町在住）
展示開始日：令和5年6月28日より展示

マダコの大型個体のサイズについて

本種は大型個体でも概ね4キログラム程度であり、このクラスでもめったに漁獲されることはありません。正式な国内記録は見当たりませんが、イカ・タコ類の権威である奥谷喬司博士によれば、ほぼ日本記録サイズではなかろうかとのことで、また坊勢漁業協同組合では、過去に5キログラム近いタコが揚がったような記憶があるが、正確な数値はないとのことでした。