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春季特別展示 型染と型紙 播州三木の型紙とその周辺

会期:平成29年(2017年)4月15日(土)〜5月28日(日)
会場:展示室B・展示室C・展示室A(2階部分)・企画展示室
主催:姫路市書写の里・美術工芸館、神戸新聞社
後援:サンテレビジョン、ラジオ関西
協力:三木市教育委員会、三木の染形紙の保存と活用を考える会、但馬の紺屋を学ぶ会
企画:公益財団法人姫路市文化国際交流財団


展覧会の概要

 型染は、文字通り型を用いて染める技法で、わが国では主に型紙を用いてきました。布地に図柄を彫りぬいた型紙をあて、糊を置いてから染液に浸け糊を落とすと、糊ののっていた部分だけが白く浮き上がります。こうした型染は藍染と木綿の普及とともに、江戸時代から行われてきました。
 型染に最も重要な道具である型紙は、主に伊勢(三重県鈴鹿市)で作られ、行商によって全国の紺屋に流通しました。そのため型紙といえば伊勢というのが染織界では常識となっていました。ところが近年の研究で、兵庫県内の三木市でもかつて型屋(型紙を製作販売していた店)が数多くあり、型紙が彫られて各地に販売されていたことが次第にわかってきました。こうした型屋が集中して存在した地域は、現在のところ、伊勢、京都以外には知られておりません。
 この展覧会では、染めに用いる型紙を中心に展示し、その型彫りの技とデザインを紹介するとともに、播州とその周辺地域の型染を支えた三木の型屋の実態に迫ります。

展覧会チラシA4両面(PDF形式:2.42 MB)

展示内容

出展作品の点数:約125点 
・型紙:約100点(三木の商印のある型紙45点、京都の商印のある型紙27点、その他商印のない型紙)
・染物類:25点(着物12点 反物3点 小物・端切類10点)

借受先(型紙)
・三木市教育委員会、三木の染形紙の保存と活用を考える会、但馬の紺屋を学ぶ会 

会場構成
・第1会場:型染と型紙
さまざまな型染と型紙を紹介。複数の型紙を用いた模様の紹介。

・第2会場:姫路の名産高砂染と型紙
江戸時代、姫路藩から幕府へ毎年献上されていた伝統的な姫路の染物・高砂染とその型紙を紹介。

・第3会場:京都の型屋と型紙
京都の型屋が扱った商印入りの型紙を紹介。

・第4会場:播州三木の型紙
三木で型紙を扱った型屋の商印入りの型紙を紹介。

主な出品作品

通し小紋裃 麻製 肩衣74.0×78.0p 江戸時代 館蔵品

 型染はまず武士の服に用いられることから始まり、後に庶民層にまで普及した。武士が着用する礼服である裃(かみしも)は、通常小紋と呼ばれる型染が用いられる。小紋は文字通り、小さな柄を型染したもので、小さな点で構成されることが多い。この作品は点が縦横整然と並んだ模様で、通し小紋と呼ばれる。江戸中期以降は庶民にも普及し、柄が小紋より大き目の中形(ちゅうがた)と呼ばれるものも染められ多彩な図柄が生まれた。ただし、富裕層を除けば染めは木綿地に藍で染めることが一般的であった。
通し小紋裃

通し小紋裃部分


三都文羽織 絹製 94.0×127.0p 江戸時代 館蔵品

 三都とは江戸・京・大坂の三つの都を意味する。この三つの文字を着物一面にびっしりと散らしている。あまりに細かいので、遠目では無地にしか見えない。ごく近くで見ることのできる人だけがわかるしくみ。小紋と呼ばれる着物にはこうした趣向がしばしば見られる。
三都文羽織

三都文羽織部分


型紙 「稲束に蛇籠散し(いなたばにじゃかごちらし)」 柿渋紙製 26.3×41.6p 江戸時代 三木市立堀光美術館蔵

 型紙は柿渋を引いた和紙を何枚か貼りあわせて作られる。その型紙を型彫師が専用の彫刻刀を用いて彫って仕上げる。
この型紙には文化二年(1805)の年号とともに型屋の井筒屋治兵衛の名が記されている。時代とともに三木の型屋の名が墨書された型紙は極めて稀で貴重なもの。井筒屋治兵衛は天明八年(1788)の三木の古文書に現われ、姫路のかつて紺屋をしていた家からも、その商印の押された型紙が見つかっており、少なくとも幕末まで続いたものと思われる。
型紙 「稲束に蛇籠散し」

型紙 「稲束に蛇籠散し」部分


型紙 「武鑑」柿渋紙製 23.8×45.5p 江戸時代 ギャラリー湯の山みち所蔵

 形吉という商印が押された型紙で、三木の型屋吉兵衛が扱ったもの。吉兵衛は安政四年(1857)の三木の古文書の中で形問屋7人のうちの1人に挙げられている。明治になると中濱姓を名乗り、中濱吉兵衛の商印が押された型紙が見られる。図柄は全国の大名の家紋や石高を記したユニークなものである。
型紙 「武鑑」

型紙 「武鑑」部分

型紙 「武鑑」商印商印


会期中のイベント

体験教室「型紙を彫ろう!」

日時/4月29日(土祝)13:30〜15:30
講師/三木の染形紙の保存と活用を考える会 場所/会議室 参加費/500円 定員/15人
備考/4月20日(木)までに往復はがきか応募専用サイトで申し込み。応募多数の時は抽選。

体験教室「型紙を使って染めてみよう!」

日時/4月30日(日)13:30〜15:30
講師/三木の染形紙の保存と活用を考える会 場所/会議室 参加費/1,000円 定員/15人
備考/4月20日(木)までに往復はがきか応募専用サイトで申し込み。応募多数の時は抽選。

講演会

「三木の染型紙」
日時/5月7日(日)13:30〜14:30
講師/三木の染形紙の保存と活用を考える会 会場/会議室
定員/当日先着40名(当日11:00より整理券配布)
備考/展示観覧には入館券が必要です。

スライドレクチャー

「型染と型紙」
日時/4月15日(土)、4月16日(日)、5月2日(火)、5月13日(土)、5月14日(日)いずれも13:30〜14:30
講師/当館学芸員 会場/会議室  定員/当日先着40名(当日11:00より整理券配布)
備考/展示観覧には入館券が必要です。




姫路市書写の里・美術工芸館
〒671-2201 姫路市書写1223番地  [ 地図 ]
電話 079-267-0301 ファックス 079-267-0304

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