東大寺長老だった清水公照(しみずこうしょう)が制作した泥仏を展示。瀬戸、九谷、信楽、清水、備前、萩、唐津、有田など全国の著名な窯元で焼いた陶製やブロンズ製のものなど、一体一体にそれぞれ個性が満ちあふれています。
これは、公照が東大寺幼稚園の園長をされていたときに、園児たちが紙粘土で遊んでいるのを見て、自分でも作ってみようと始めたもの。30年以上かけて全国の窯元を訪ね、10,000体を超える泥仏を制作しました。
美術工芸館には約800体の泥仏がありますが、このコーナーにはそのうちの約270体を展示しています。
清水公照について(リンク)
東大寺のホームページ(外部リンク)
備前焼陶芸作家の森陶岳(もりとうがく)さんの作品。
清水公照が窯元を訪れ、線画で山の模様を描いたもので、公照の遺作でもあります。
鬼師・小林平一(こばやしへいいち)さんの作品(2F屋外)
国の選定保存技術保持者にも認定されていた瓦職人(鬼師)・小林平一さん(1923-2002)の作品で、鬼師とは、鬼瓦や鯱、鴟尾などの役瓦を作る瓦師のことです。
清水公照が全国の窯元に出かけ、作家の作った壷や皿などに絵付けをした陶芸作品をはじめ、書や絵、毎日書き続けておられた絵日記などを展示しています。
独特のやわらかいタッチと力強い筆運び、大胆ながらも繊細な色使いをご覧ください。「すみ」は「書」、「いろ」は「絵」、「つち」は「焼物」のことです。
また、時期によっては企画展や特別展の会場になります。
茶室に見立てた展示室です。清水公照が描いた12か月の絵暦や句抄などの軸物や額物、制作した陶芸作品を季節に応じて展示替えをしています。
また、時期によっては企画展や特別展の会場になります。