トップページ企画展・特別展 > 高砂染展
本文へ

開館25周年・新春特別展示「高砂染展−播磨の型染、ことほぎの美−」


 かつて姫路藩だった高砂の「相生の松」をモチーフに松葉や松かさ、尉姥をあしらった高砂染は、二枚の異なった型から生み出される緻密な模様が概ね二色から三色であらわされる型染です。起源には諸説ありますが、江戸時代後期の姫路藩における特産品のひとつとして生産された染物で、当時は幕府への献上品や藩客への贈り物として用いられ、また江戸や大坂へ向けて出荷されるなど、特に姫路藩家老の河合寸翁時代以降に、高砂染は藩の事業として安定した生産が続いていたことがうかがえます。寿ぎの精神が込められたおめでたい図柄が重用されたのです。
 しかし現存資料が極端に少なく、中でも絹製はごく数点しか確認されていません。今や高砂染は幻の染物といえるでしょう。けれどもいくつかの文献などに贈答の記録などが残されていました。加えて近年、大奥大年寄の瀧山の日記に贈答記録が見つかり、幕藩政治を支える高級品であったことが裏付けられました。
 本展では、その歴史を布地や着物、文献などで紹介するとともに、昭和期に廃れた高砂染の現代の復元の試みについても迫り、長寿や夫婦円満の吉祥模様で知られた高砂染を紹介します。

開館25周年・新春特別展示「高砂染展−播磨の型染、ことほぎの美−」
会期/令和2年(2020年)1月7日(火)〜3月22日(
休館日/月曜日(ただし1月13日、2月24日は開館)、1月14日(火)、2月12日(水)、2月25日(火)
会場/展示室B、展示室C、展示室A上、企画展示室
主催/姫路市書写の里・美術工芸館、、神戸新聞社
協力/株式会社エモズティラボ
企画/公益財団法人 姫路市文化国際交流財団

展覧会チラシ A4表裏(PDF形式 2,777KB)

展示内容と出展作品

着物、反物、裂地、座布団、型紙、版木の衝立、復元品など約90点と文献資料のパネル紹介。


(1)高砂染の歴史
起源には、高砂の尾崎庄兵衛をはじまりとする説と、姫路東紺屋町の相生屋勘右衛門の説があることや、姫路藩からの贈答記録、『瀧山日記』や『古西新右衛門氏文書』などの受領記録などの江戸時代の文書紹介と、明治時代の博覧会出品記録、大正時代の広告などから時代の変遷を紹介します。
(2)高砂染の技法と型紙
2枚の異なる型による捺染であり、縮緬および紬、絹、木綿を材料としていました。江戸時代は絹で、明治時代以降木綿が主流となったと考えられます。デザインの要となる型紙は、近隣の三木市の主要産業でもありました。松柄を中心に、さまざまな図柄を紹介します。
(3)未来への取り組み
高砂市を中心に、現代における復元の試みが行われています。その一部を紹介します。

1.高砂染各種 当館蔵

高砂染の画像

2.『大奥御年寄瀧山日記』瀧山家蔵

大奥御年寄瀧山日記の画像

3.型紙 赤穂市立有年資料館蔵  

※実際の布地が合致する型紙が見つかることは稀。
型紙の画像

4.高砂染布地 尾崎家蔵

高砂染布地の画像

会期中のイベント

開幕記念 「地唄舞 高砂」

日時/1月11日(土) (1)11:00〜 (2)13:30〜 (3)15:00〜 各10分程度
内容/展示会場で伝統の曲を舞います。
出演/愛華氏(舞踊家)
会場/展示室A
備考/当日どなたでもご覧いただけますが、入館料が必要です。

講演会「高砂染の歴史と技法」

日時/1月26日() 14:00〜15:30
講師/山本和人氏(元当館学芸員)
会場/会議室
備考/講演会の聴講は無料ですが、展覧会の観覧は入館料が必要です。
当日11:00に整理券を配布。先着40席。

対談「創業家から見た高砂染」

日時/2月9日()  14:00〜15:30
話者/井上国雄氏(相生屋井上勘右衛門の末裔、井上家第17代)、尾崎高弘氏(尾崎庄兵衛の末裔、尾崎家第17代)
会場/会議室
備考/講演会の聴講は無料ですが、展覧会の観覧は入館料が必要です。
当日11:00に整理券を配布。先着40席。

(7)体験教室 「型を彫って糊防染の手ぬぐいを染める」

日時/2月15日(土) (1)10:00〜12:00 (2)14:00〜16:00
講師/山元宏泰氏(山元染工場)
参加費/3,000円
定員/各回5名
対象/高校生以上。薬剤を使用するので肌の弱い方はご注意ください。
会場/会議室    
申込方法/往復はがきか応募専用サイトで申し込み。応募多数時は抽選。希望の時間帯も明記。
2月6日(木)までに往復はがきか応募専用サイトで申し込み。応募多数の時は抽選。
申し込み時に希望の時間帯を明記してください。

立春ミニコンサート 「夫婦で奏でる寿ぎの響」

日時/2月16日() (1)11:00〜11:30 (2)13:30〜14:00
内容/展示会場での生演奏です。
演奏/松ア晟山氏(尺八)、新福かな氏(箏と三弦)
会場/展示室A
備考/当日どなたでもご覧いただけますが、入館料が必要です。

講演会「相生の松と高砂」

日時/2月22日(土) 14:00〜15:30
講師/小松守道氏(高砂神社宮司)
会場/会議室
備考/講演会の聴講は無料ですが、展覧会の観覧は入館料が必要です。
当日11:00に整理券を配布。先着40席。

講演会「高砂染の未来 〜失われた工芸品のリデザイン〜」

日時/3月7日(土) 14:00〜15:30
講師/寄玉昌宏氏(潟Gモズティラボ代表)
会場/会議室
備考/講演会の聴講は無料ですが、展覧会の観覧は入館料が必要です。
当日11:00に整理券を配布。先着40席。

(8)展示解説会

日時/1月11日(土)、2月16日()、3月20日(金祝) いずれも14:00〜15:00
講師/当館学芸員
備考/当日どなたでもご覧いただけますが、入館料が必要です。

姫路市書写の里・美術工芸館
〒671-2201 姫路市書写1223番地  [ 地図 ]
電話 079-267-0301 ファックス 079-267-0304

トップページ企画展・特別展 > 高砂染展