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    姫路城跡中曲輪施設整備方針の概要

    • 公開日:2015年10月15日
    • 更新日:2023年5月19日
    • ID:3962

    本市では、姫路城をはじめとする文化的観光資源を活かした「魅力ある国際観光・コンベンション都市づくり」を進めているところであり、姫路城周辺、とりわけ姫路城跡中曲輪における文化観光の振興や、賑わいの創出に繋がる都市機能の充実を図るため、特別史跡の指定地区にふさわしい施設整備について検討してまいりました。


    このたび策定した「姫路城跡中曲輪施設整備方針」では、姫路城の本質的価値を高め・学び・伝えることを主たる施設機能とし、姫路城や城下町に関する展示学習、文化財の保存継承意義の普及啓発など城郭に関連する展示学習機能に加え、姫路の歴史や文化など、郷土史に関連する展示学習機能のほか、ビジターセンターとしての機能を併せ持つ、「(仮称)世界遺産・姫路城ミュージアム」の整備を図ること等について示しており、今後、基本構想や基本計画の策定等を通して、具体化してまいります。

    姫路城跡中曲輪施設整備方針(平成27年10月策定)

    「姫路城跡中曲輪施設整備方針」の内容をPDFファイルでご覧いただけます。

    姫路城跡中曲輪の位置

    姫路城は「内堀」「中堀」「外堀」の3つの堀が、左回りのらせん状に囲んでおり、今回、施設整備方針で示す「中曲輪」は内堀と中堀の間の部分のことです。

    姫路城跡中曲輪の位置図

    図をクリックすると拡大できます。

    整備方針検討の目的

    施設整備方針を検討する目的は次のとおりです。

    • 世界文化遺産・姫路城の本質的価値(注1)を体感・体験することができる施設の整備を検討すること
    • 文化観光の振興や賑わいづくりに繋がる都市機能の充実について検討すること
    • 建物が建っていない大規模な土地の活用や既にある施設の再配置、特別史跡(注2)の指定区域にふさわしい施設の整備を検討すること

    (注1)本質的価値 建造物や遺跡などが持つ歴史上または学術上の価値のこと

    (注2)特別史跡 史跡のうち、特に重要なものとして文部科学大臣が指定したもの

    整備方針の位置付け

    中曲輪に関する保存管理・整備・活用については、特別史跡姫路城跡整備基本計画(平成23年3月)で次のとおり方針が示されています。

    1 中曲輪における保存管理の目標

    • 特別史跡を保存しつつ、価値を高める整備を推進する区域とする。
    • 歴史的な景観に調和した次世代の「文化遺産」となるような公益施設などの整備に努める。

    2 中曲輪における整備の基本方針

    • 天守等の建造物および歴史的な景観と調和した土地利用を進める。
    • 文化財全般に関した教育・学習施設の整備について検討する。
    • 姫路城の玄関口としてふさわしい賑わいの創出に繋がる施設整備について検討する。

    3 文化財活用の基本方針

    • 文化財保護と観光振興の相互依存あるいは相互調和した持続的な関係を構築する。

    4 中曲輪における整備の方針(平成23年度から平成32年度に実施すべき計画)

    ア 歴史文化の学習・啓発施設等の整備

    • 教育機能を備えた施設の整備を検討する。
    • 展示・見学等の機能および調査・研究等の機能の強化・充実に努める。

    イ 公共公益的施設等の整備

    • 特別史跡指定区域にふさわしい施設整備のあり方を検討する。
    • 既存施設を含めた適正な機能および施設の配置を検討する。

    ウ 駐車施設の再編および整備

    史跡見学者の動線を把握し、駐車施設の配置および収容能力を検証する。

    この整備基本計画の方針により、姫路城跡中曲輪施設整備方針を策定しています。

    検討の前提となる規制

    中曲輪には次のとおりさまざまな規制があり、整備方針の検討に当たって留意する必要があります。

    1. 世界遺産条約
      世界遺産への登録、世界遺産登録基準、世界遺産条約締約国政府の責務など
    2. 文化財保護法
      特別史跡指定区域と現状変更許可
    3. 都市計画法
      用途地域
    4. 都市公園法
      都市公園として設置できる施設、許容建築面積
    5. 景観法に基づく規制
      風景形成地域、都市景観形成地区
    6. 特別史跡姫路城跡整備基本計画
      保存管理の方法、現状変更等の取扱方針および基準
    7. 高さ制限
      特別史跡姫路城跡整備基本計画、都市計画法、景観法による高さ制限

    中曲輪の現状の課題

    中曲輪に必要な機能を検討するに当たって、現状を分析し次の課題を抽出しました。

    1 姫路城の本質的価値を構成する諸要素の保存と活用

    • 本質的価値を構成する諸要素の保存
    • 世界文化遺産・姫路城の価値や魅力を学習できる施設の整備
    • 建物が建っていない大規模な土地の有効活用・整備

    2 文化観光の推進

    • 姫路でしか体験できない文化観光の推進
    • 文化観光を推進する拠点の整備
    • 中曲輪周辺地域の回遊性の向上

    3 公共公益施設の効率的な運営と機能の向上

    • 姫路城関連資料を系統立てて集約
    • 市立美術館の効率的な運営と機能の向上
    • 図書館機能の向上

    4 駐車施設の再編

    • 駐車施設の再編
      本質的価値を構成する諸要素 中曲輪における本質的価値を構成する諸要素とは、石垣、堀、土塁などの土木構築物、土地に埋蔵されている地下遺構・遺物および植生のこと

    中曲輪の課題をまとめたのが次の課題図です。

    課題図

    図をクリックすると拡大できます。

    中曲輪に求められる施設機能

    現状の課題から導き出した中曲輪に求められる施設の機能は次のとおりです。

    1 新たな導入が求められる施設機能

    利用者のさまざまなニーズにワンストップで対応するため、中曲輪に新たに導入する展示・学習機能と情報発信機能をそれぞれ別々に導入するのではなく、連携させ一体的に運用する必要があります。
    そこで、新たに導入する施設は、この二つの機能を一体化させた複合施設とします。

    図面

    二つの機能を一体化させた複合施設の説明図

    2 その他の施設等

    ア 日本城郭研究センター、城内図書館などは、それぞれ現在の施設の機能強化を図る。
    イ 回遊性機能の強化、公営駐車場の再編などを図る。

    姫路城ミュージアムの候補地

    姫路城ミュージアムを整備する候補地として、現在、駐車場等として利用している大規模な土地である「姫路警察署跡地」、「県営本町住宅跡地」、「大手門駐車場」の3カ所を総合的に評価しました。
    その結果、多くの観光客が通行し、広い施設用地を確保できる「大手門駐車場」が候補地として最適であると考えられます。

    施設整備の方針の概要

    施設整備の方針をまとめたのが次の図です。

    方針

    施設整備の方針をまとめた図
    図をクリックすると拡大できます。

    関連計画

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    姫路市役所政策局企画政策室

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