本市では、姫路城をはじめとする文化的観光資源を活かした「魅力ある国際観光・コンベンション都市づくり」を進めているところであり、姫路城周辺、とりわけ姫路城跡中曲輪における文化観光の振興や、賑わいの創出に繋がる都市機能の充実を図るため、特別史跡の指定地区にふさわしい施設整備について検討してまいりました。
このたび策定した「姫路城跡中曲輪施設整備方針」では、姫路城の本質的価値を高め・学び・伝えることを主たる施設機能とし、姫路城や城下町に関する展示学習、文化財の保存継承意義の普及啓発など城郭に関連する展示学習機能に加え、姫路の歴史や文化など、郷土史に関連する展示学習機能のほか、ビジターセンターとしての機能を併せ持つ、「(仮称)世界遺産・姫路城ミュージアム」の整備を図ること等について示しており、今後、基本構想や基本計画の策定等を通して、具体化してまいります。
「姫路城跡中曲輪施設整備方針」の内容をPDFファイルでご覧いただけます。
添付ファイル
姫路城は「内堀」「中堀」「外堀」の3つの堀が、左回りのらせん状に囲んでおり、今回、施設整備方針で示す「中曲輪」は内堀と中堀の間の部分のことです。
施設整備方針を検討する目的は次のとおりです。
(注1)本質的価値 建造物や遺跡などが持つ歴史上または学術上の価値のこと
(注2)特別史跡 史跡のうち、特に重要なものとして文部科学大臣が指定したもの
中曲輪に関する保存管理・整備・活用については、特別史跡姫路城跡整備基本計画(平成23年3月)で次のとおり方針が示されています。
ア 歴史文化の学習・啓発施設等の整備
イ 公共公益的施設等の整備
ウ 駐車施設の再編および整備
史跡見学者の動線を把握し、駐車施設の配置および収容能力を検証する。
この整備基本計画の方針により、姫路城跡中曲輪施設整備方針を策定しています。
中曲輪には次のとおりさまざまな規制があり、整備方針の検討に当たって留意する必要があります。
中曲輪に必要な機能を検討するに当たって、現状を分析し次の課題を抽出しました。
中曲輪の課題をまとめたのが次の課題図です。
現状の課題から導き出した中曲輪に求められる施設の機能は次のとおりです。
利用者のさまざまなニーズにワンストップで対応するため、中曲輪に新たに導入する展示・学習機能と情報発信機能をそれぞれ別々に導入するのではなく、連携させ一体的に運用する必要があります。
そこで、新たに導入する施設は、この二つの機能を一体化させた複合施設とします。
二つの機能を一体化させた複合施設の説明図
ア 日本城郭研究センター、城内図書館などは、それぞれ現在の施設の機能強化を図る。
イ 回遊性機能の強化、公営駐車場の再編などを図る。
姫路城ミュージアムを整備する候補地として、現在、駐車場等として利用している大規模な土地である「姫路警察署跡地」、「県営本町住宅跡地」、「大手門駐車場」の3カ所を総合的に評価しました。
その結果、多くの観光客が通行し、広い施設用地を確保できる「大手門駐車場」が候補地として最適であると考えられます。
施設整備の方針をまとめたのが次の図です。
姫路市役所政策局企画政策室
住所: 〒670-8501 姫路市安田四丁目1番地 本庁舎3階
電話番号: 079-221-2206 ファクス番号: 079-221-2384
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