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工場・事業場の排水が下水道に及ぼす影響

  • 更新日:
  • ID:367

工場・事業場の排水が下水道に及ぼす影響についてご説明しています。

概要

一般に下水道というと、どのような水質の汚水でも流すことができるものと思われがちですが、実際にはそうではありません。
下水道に流す汚水(特に工場排水や店舗・事業場排水)の種類によっては、そのまま流すと下水道管を詰まらせたり、腐食させたり、処理場の処理機能を低下させる物質を多く含んでいるものがあります。下水道を利用する場合には、これらの物質について法令で定める基準内の水質に処理をして流すことが必要です。

以下に下水道に影響を及ぼす代表的な物質を掲載しています。

代表的な物質と及ぼす影響
項目下水道に及ぼす影響等
重金属類、有機塩素系化合物等微生物に対して毒性を示し、処理能力を低下させる。
処理場では除去をすることが難しい物質である。
下水汚泥中に蓄積するので汚泥の処理処分を困難にする。
シアン猛毒の青酸ガスが発生して管内作業が危険におちいる場合がある。
微生物に低濃度で悪影響を与え、処理能力を低下させる。
フェノール類悪臭の原因となる。
シアンと同様処理能力を低下させる。
水素イオン濃度他の排水との混合によって有毒ガス、悪臭ガスを発生させる。
金属、コンクリート製の施設を腐食する。
生物化学的酸素要求量処理能力に限界があり、過負荷になると処理水を悪化される。
浮遊物質浮遊物が管きょ内に沈殿し、閉塞させたり又悪臭の原因となる。
処理場では汚泥除去装置に過大な負荷がかかり、過負荷のため生物処理機能が低下し、処理水を悪化させる。
鉱油、動植物油脂類揮発性の鉱油類は、火災、爆発の危険性がある。
粘性の大きい鉱油類および動植物油脂類は管きょに付着し閉塞の原因となる。
活性汚泥に付着して酸素の供給を阻害し処理水を悪化させる。
よう素消費量管きょ内を酸欠状態にする危険性がある。
有害な硫化水素を発生する危険性がある。
多量になれば処理場の処理能力を低下させる。
温度高温排水は金属、コンクリートの腐食を促進させる。
他の排水との混合によって種々のガスを発生させ、悪臭の原因となる。

飲食店のみなさまへ

油脂類を多く含む排水による下水道管の閉塞が多発しています。
グリーストラップを設置するなど、法令違反とならないよう適切な処理をお願いします。
また、油脂を分散して流出させる恐れのある装置などを安易に設置しないようご注意ください。