学校通信（令和4年12月）

3年生にとっては、目前の高校入試が将来に影響する大きな壁のように見えているかもしれません。「もし、不合格になればどうしよう」という漠然とした不安や、「あまり勉強が進まないけれど、何とかなるかもしれない」という根拠のない自信が、必要以上に壁を高く、大きく見せてしまいます。

高校入試はこれから幾度もある進路選択の1つです。乗り越えてしまえば、その後の選択と比べて、「壁はそんなに高くなかった」と感じるかもしれません。いくつもの高校から進学先を1つ選ぶのに迷いは生じますが、選択そのものに大きな意味はない、と殊に思います。選んだ道が正しかったのか、正しくなかったのか、を決めるのは自分自身です。高校の名前がみなさんの将来を保証してくれるものではありません。自身の努力の積み重ねがみなさんの将来を形づくっていきます。真面目に努力をすれば、自分の思い描く結果が必ず出るとはかぎりませんが、成功の裏には地道な努力が必ずあります。失敗したときは、あと一歩努力が足りなかった、と再起してください。「努力は裏切らない」とは、そのような意味だと信じて、選択後の努力を続けてほしいと願います。

保護者会では、学校説明会、オープンハイスクール等で得た進路情報や自己の適性、興味関心を考慮して、現時点での学業成績をもとに保護者や学級担任とよく相談して進学先を決めてください。

決して人まかせの選択をしてはなりません。そのような選択は、「本当は、〇〇高等学校に行きたかったのに・・・」と選択の責任を他者に転嫁してしまいます。他者に責任を押しつけ、努力を怠った高校生活を送ることがないように、あくまでも自分自身で選択し、それぞれの結果に対する責任は自分自身が負う、という覚悟をもってください。

みなさんには、自分で選んだ道を自分の足で歩んでほしい、と願っています。歩む前にしっかりと方向を見定め、そのあとは一歩ずつ着実に進んでください。あなた方の一歩が覚悟の一歩であることを心より願っています。

歌：水前寺清子
作詞：星野 哲郎
作曲：米山正夫

1. しあわせは　歩いてこない　だから歩いて　ゆくんだね
   一日一歩　三日で三歩　三歩進んで　二歩さがる
   人生は　ワン・ツー・パンチ　汗かき　べそかき　歩こうよ
   あなたのつけた　足あとにゃ　きれいな花が　咲くでしょう
2. しあわせの扉はせまい　だからしゃがんで　通るのね
   百日百歩　千日千歩　ままになる日も　ならぬ日も
   人生は　ワン・ツー・パンチ　あしたのあしたは　またあした
   あなたはいつも　新しい　希望の虹を　だいている
3. しあわせの　隣りにいても　わからない日も　あるんだね
   一年三百六十五日　一歩違いで　にがしても
   人生は　ワン・ツー・パンチ　歩みを止めずに　夢みよう
   千里の道も　一歩から　はじまることを　信じよう

もう少しで2学期が終了します。コロナ禍のなかではありますが、何とか予定していた行事をすべて実施できました。嬉しいかぎりです。これも保護者や地域の皆さまのご理解とご協力のおかげです。今学期もたいへんお世話になりましたこと、心より感謝申しあげます。