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姫路市立林田中学校

HAYASHIDA JUNIOR HIGH SCHOOL

〒679-4206 姫路市林田町林田33番地 地図

電話番号:079-261-2013

学校通信(令和5年5月)

  • 公開日:2023年5月16日
  • 更新日:2023年5月16日
  • ID:18748

大型連休を終えて

色鮮やかな木々の緑から、みなぎる生命力を感じる頃となりました。長い大型連休も終わり、5月8日の全校集会では生徒たちの元気な姿が見られて良かったです。また、新型コロナが、感染症法上の位置づけで季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。学校では、毎日の体温チェックなど健康観察の方法や消毒作業といった特別な対応が不要となり、感染時の欠席の取り扱い方なども大きく変わってきます。これまで新型コロナ感染症の影響により、さまざまな学校行事で制約を受ける場面がありましたが、今後、見直しを図りつつ、工夫しながら、活動の充実を図っていきたいと考えています。

多くを学び、考えた修学旅行

今年4月、3年生の修学旅行では、熊本県、長崎県を訪れました。事前学習では、姫路市埋蔵文化財センターの学芸員の河本さんから、熊本城の石垣の修復作業についてお話を聞く機会を持ちました。河本さんは、昨年度まで熊本城の石垣の修復プロジェクトに従事されており、作業の様子を伝える写真など多くの資料を見せていただきながら、わかりやすく文化財保護の在り方や様子について説明くださいました。熱心に聞き入る生徒たちの様子がとても印象的でした。その後、修学旅行で実際に熊本城を訪問した時には大きく崩れた石垣の様子を見たり、地域のボランティアガイドの方から詳しくお話を伺ったりしながら、震災時の恐ろしさや地域の人々の復興に懸ける思いについて深く知り、多くを考える時間となりました。長崎県では、島原で「最後の二重被爆者」として、原子爆弾投下により広島と長崎で2度にわたって被爆された山口 彊(やまぐち つとむ)さんの孫である原田 小鈴さんを講師に迎え、戦争と平和についての講話を受けました。山口 彊さんの被爆した当時の様子や現在の平和活動に至るまでの自身の取り組みや思いについて、スライドなどを使いながらお話しくださって、原田さんの熱い思いを感じ、深く考える時間を過ごしました。最後に伝えてくださったメッセージ「核兵器について、日本の問題や世界の問題について意識して考えて欲しい、そして、何かできることがあれば発信して欲しい。」は、生徒たちの心に強く響き印象に残ったことと思います。翌日には、長崎原爆資料館で詳細な展示資料を見学し、熱心な生徒の様子から、今回の平和学習が生徒一人ひとりにとって大きな学びにつながっていったと感じました。現在もロシアのウクライナ侵攻やスーダンの内戦など戦争と平和に係る問題は、世界規模の大きな社会問題であり、私たちも日々のニュースで触れない日はありません。生徒たちにとって以前にも増して、戦争や平和について意識し考えるきっかけとなったのではないでしょうか。

修学旅行では、その他にも、班活動での長崎の街の散策や稲佐山からの夜景、めんたいこ作り、大宰府天満宮参拝など多くの楽しい体験を通し、すばらしい思い出ができました。

6月には、1年生がハチ高原での野外活動を、2年生が地域に学ぶトライやる・ウィークを予定しています。さまざまな学校行事は、日々の学校生活ではなかなかできない貴重な体験ができ、生徒たちの成長の大きな糧となっています。

保護者の皆さんのご理解があってこそ、修学旅行をはじめさまざまな学校行事が実施できるものであると感謝しております。