学校通信（令和5年7月）

7月に入り、暑い日が続いています。生徒の皆さんが元気に登校している姿を見ていると、その力強い姿から、「慎始敬終」という言葉が思い浮かびます。慎始敬終とは、物事を最初から最後まで気を抜かずやり通すことを表します。今月21日には、1学期の終業式を迎えます。今学期の最後まで、自分がすべきことをやり通すとともに学校生活の振り返りも行っていきましょう。

3年生にとっては、今月、多くの部活動で最後の大会を迎えました。どの選手も最後まで精一杯試合に臨み、真剣に取り組むその姿は応援している者に多くの感動を与えていました。女子テニス部では、河野・矢羽野ペアが中播個人戦で上位12組に入り県大会に出場です。おめでとうございます。普段の力を存分に発揮し、県大会での活躍も応援しています。その他多くの部は、惜敗の結果ではありましたが、選手の皆さんは、全力を尽くし、悔いのない試合となったのではないでしょうか。その力強いエネルギーを今度は自身の進路選択に向け、ぜひ新たな道を切り拓いていってほしいと思います。まずは、目標・計画を立てていきましょう。夏休みの過ごし方が2学期、3学期の学習成果に大きくかかわってきます。計画的に取り組み、自信につなげていきましょう。

試合（発表会）を残す他の部活動も最後まで力を出し切れるよう応援しています。ぜひ頑張ってください。

2年生は、7日にトライやる・ウィークの体験発表会を開催しました。事業所ごとの特色のあるさまざまな体験について、ICTを活用して発表し、仕事の楽しさや大変さも詳細に伝えていました。その姿から充実した一週間だったことが伝わり、皆さんの成長をとても頼もしく感じました。参加した1年生にとっても大いに参考になり、次年度のトライやる・ウィークが楽しみになったことと思います。

各部活動では、これから引退する3年生からバトンを受け取り、今度は2年生が中心となって1年生をリードしながら、新たな集団として出発します。各部、新たな目標を掲げ、チームワークを大切に再スタートしていきましょう。また、1・2年生も3年生同様に、学習面でも各自の課題克服や得意科目を伸ばせるように努めていきましょう。

まだまだ暑さが続きます。熱中症対策にも留意して、体調管理にはくれぐれも気をつけて過ごし、2学期の始業式ではさらに元気な姿を見せてください。

昨今、「朝、目覚めにくい」「授業中眠気を感じる」という中高生が増えていると言われています。睡眠不足が蓄積されると、自律神経系に乱れが生じ、頭痛、腹痛などの身体症状に現れるようになり、睡眠不足症候群になる子どもたちも少なくないそうです。一度の夜更かしがきっかけとなり、遅寝の習慣がついてしまっては、2学期以降の学業にも支障をきたしてしまいます。一般的には、中高生の理想の睡眠時間8～9時間といわれています。毎日の生活習慣を見直し、睡眠時間を確保しましょう。

また、新聞では、新型コロナウイルス禍で強いられた「在宅」の影響もあり、ネットゲームのプレー時間が長くなりゲーム障害の可能性の高い若者も増加しているとも報告されています。スマートフォンやゲームとの付き合い方にも時間を決めるなど工夫が必要です。厚生労働省の研究班の推計では、17年度の調査でネット依存の疑いのある中高生が93万人と示されました。その5年前と比較すると1.8倍に膨らんだそうです。デジタル技術の進展は、便利な生活につながっている反面、使い方を誤ると健康面等では負の影響にもつながります。夏休みは、各家庭でもインターネットやスマートフォンの活用について、約束やルールを再度確認されるよい機会かもしれません。

夏休みは、規則正しい生活のリズムを心掛け、普段忙しくてできなかったことにチャレンジしたり、図書館や美術館などさまざまな施設に足を運んでみたりするのも良いですね。また、学習面でも、これまでの授業の理解度を確認し、学習した知識を復習したり、疑問点を解消したりしてください。各自の時間を有効活用して充実した日々を過ごしましょう。