学校通信（2024年2月）

暦の上では春を迎えました。まだまだ寒い日が続いている中、全国的にインフルエンザや新型コロナの感染が増加していますが、本校では感染拡大は見られず、生徒たちは元気に学校生活を送っています。

先月、1月24日（水曜日）に、2年生が神戸の街で班別学習を実施しました。人と防災未来センターをはじめ、南京町や東遊園地、生田神社等、4～5名の班員で協力し合い、事前に立ててきた計画に沿って市街地を散策しました。3月には、この経験を活かして新年度4月実施の修学旅行の準備に取り組みます。また、2月8日（木曜日）には、1年生がキャリア教育と郷土への理解を深める目的で校区の事業所や施設を班別で見学して回る校外学習「林田探検隊」を実施しました。さまざまな事業所の方々にお話を伺い、仕事についての理解を深めたり、地域の魅力の再発見につながったりと、新年度のトライやる・ウィークにも関連したとても有意義な1日となりました。ご協力いただいた地域の皆さんには心から感謝申し上げます。1年生、2年生ともに仲間と協力した体験学習は、生徒たちにとってすばらしい思い出になりました。

3年生は、まさに受験シーズンの真っ只中です。インフルエンザや新型コロナ感染症の流行は心配されましたが、2月10日（土曜日）の私立高校の入試を全員無事に終え、2月15日（木曜日）にも公立高校の推薦入学及び特色選抜の面接・適正検査を無事に終えることができました。生徒たちは、マスクや手洗い、うがいなど個々に対策を講じるとともに、入試に向け、しっかりとした気構えで日々を過ごしてきました。それらの努力もあってこれまで無事に入試を進めてくることができたと思います。生徒の皆さんはとても頑張っています。来月の3月8日（金曜日）には、すばらしい卒業式が挙行でき、3月12日（火曜日）には、公立高校一般入試の学力検査の日を全員が無事に終えられることを祈っています。生徒の皆さんは、学年末まで気を抜かず最後まで頑張りましょう。保護者の皆さんも応援をよろしくお願いします。

「心身を鍛えること」を「修練」や「鍛錬」という言葉で表現されますが、これらは何か厳しさを乗り越えてたいへん高いハードルに向かう言葉のように感じませんか。道徳教育に係る小冊子（モラルジー道徳教育財団）に「心は使うほどに成長する」という言葉が掲載されています。そこには「私たちの筋肉は、トレーニングなどによって繰り返し動かした部分が発達していきます。・・・私たちの心にも、同じことがいえます。良い心であれ良くない心であれ、使えば使うほどに増幅していくのではないでしょうか。感謝の心や思いやりの心が大きく強く育っていくように、日常のあらゆる場面で意識して良い心をはたらかせたいものです。」と書かれていました。この文章を目にし、なるほどと感銘を受けました。自分たちに当てはめて考えてみる良い機会です。誰もが日々を過ごす上で、心構え一つによって自身の心の成長を促すことができるというその意味を意識して過ごすことはとても大切なことです。

毎年3月20日は、「国際幸福デー」です。皆さんは「世界幸福度ランキング」を知っていますか。これは、世界幸福度調査（World Happiness Report）の結果に基づき、国連関係機関が発表するランキングです。各国の約1000人に「最近の自分の生活にどれくらい満足しているか」を尋ね、幸福度を測定するそうです。2023年の日本の順位は137カ国中47位でした。これら幸福感の向上には、日々の生活で、何事においても感謝の心がどのくらい持てているかがとても重要な要素であると言われています。「ありがとう」の言葉や感謝の心を日々大切に過ごし、自分も周りの人も幸せになれると素晴らしいことですね。