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姫路市立林田中学校

HAYASHIDA JUNIOR HIGH SCHOOL

〒679-4206 姫路市林田町林田33番地 地図

電話番号:079-261-2013

学校通信(令和5年6月)

  • 公開日:2023年6月16日
  • 更新日:2023年6月16日
  • ID:18918

今年は例年より早い梅雨入りに

去る5月29日、近畿地方に梅雨入りが宣言され、6月2日には、姫路市に大雨警報が発令され臨時休業となりました。6月は気温の上昇とともに豪雨や台風など自然災害のリスクが高まる季節になります。

中学校では、学期毎に避難訓練を計画し実施しています。本年度の第一回目は、5月31日、本校校舎での火災を想定して避難訓練を行いました。避難経路の確認やスムーズな移動等、人命を第一に考え減災を目的として取り組みました。生徒たちは、全校放送で火災発生の連絡を受け、それぞれの教室から迅速にテニスコートへと避難しました。災害時はいかに速やかに行動するかが大切です。火や煙の恐ろしさ、災害時の適切な対応の仕方について確認し合い訓練を終えました。

近年、日本各地でさまざまな災害が起こっています。地震や暴風、大雨による河川の氾濫など、そしてこれからは台風シーズンに向けて災害リスクが高まっていきます。施設点検・備品の整備や備蓄などのハード面だけでなく、災害情報、避難場所や連絡網の確認などのソフト面も含めた両面から、災害発生に備えておくことが大切です。

災害は、大きく3つに分けられます。一つは、自然災害。そして、交通事故などの人為災害。最後に、化学物質の漏洩など自然現象以外の要因によって発生する特殊災害です。近年では、Jアラートの発令など、多様な災害を想定し備えておく必要性が高まっています。学校ではさまざまな教育活動の場面で、防災の知識やスキルを身に着けられるよう取り組んでいきます。災害は、いつ何時、私たちの身に降りかかってくるかわからないものです。ニュースの中のことと捉えるのではなく、自分事として考えることができ、互いに助け合う精神で災害を乗り越えていく強さを育んでほしいと思います。各ご家庭でも、是非、災害について話をする機会を持ち、備えていただけたらと思います。

将来の目標につながる学習活動

生徒の皆さんは、日々の授業や家庭学習を意欲的に取り組んでいますか。

先日、キャスパホールで実施された連合PTAの講演会で、「アフリカ少年が日本で育った結果」という漫画の著者であり、姫路市出身の星野ルネさんのお話を聞く機会に恵まれました。漫画を通じて差別や偏見などの問題に挑む星野さんですが、ユニークな講演内容をたいへん興味深く拝聴しました。

星野さんは、4歳で日本に来日し、母国カメルーンと日本を行き来しながら育ちました。その中で、両国の文化の違いや人権に対する理解を深めたそうです。星野さんは、日本語、フランス語、英語が話せる多言語話者です。それに関連して、講演の最後に聴衆の一人から「子供たちの学習意欲を高めるには何が大切でしょうか」という質問がありました。星野さんは自分の多言語習得の経験をもとに外国語学習について話されました。「世界には、多言語話者の多い国々が多くあるが、その中には社会生活の中で必要に迫られて言語を習得しなければならない環境もある。日本はそのような環境とは異なる。その中で、自分自身は、学んでいた言語を実際に使用する機会に多く恵まれ、他者とコミュニケーションをとることができた喜びや満足感が非常に意義深く、それをばねに頑張ることができた」と振り返っておられました。また、それらが趣味や将来の目標のために必要な場合、特に意欲的に言語習得に取り組めるのではないかとも話されていました。星野さんのこの言葉は、言語学習の枠を超えて、広い意味で「学ぶ」ということの本質を表しているように感じます。

皆さんの好きなことは何ですか。その好きなことを夢や目標にするのも一つです。学習は、夢や目標の達成に向けて必要なスキルや知識を身につけるための重要な手段です。その一つひとつが将来の夢を支える礎になっていきます。皆さんが今から将来の具体的な目標を描きながら、その基礎となる学習活動に一層頑張る姿を応援しています。