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姫路市立林田中学校

HAYASHIDA JUNIOR HIGH SCHOOL

〒679-4206 姫路市林田町林田33番地 地図

電話番号:079-261-2013

学校通信(令和5年9月)

  • 公開日:2023年9月20日
  • 更新日:2023年9月20日
  • ID:19712

学校行事の成功を目指して

今年はこれまでの統計125年間で一番暑い夏と言われ、まだまだ暑さの厳しい日が続いています。明日16日の体育大会に向けて、夏休みが明けてから生徒たちは精一杯練習に取り組んできました。2学期は、体育大会や文化発表会など大きな学校行事を実施します。各行事は、生徒たち一人ひとりが活躍できるよい機会であり、望ましい人間関係を形成し、集団への所属感や連帯感を深め、協力してよりよい学校生活を築こうとする自主的、実践的な態度の育成が期待されます。

先日の生徒集会では、後期生徒会役員から力強い文字で書かれた生徒会スローガン「太陽系1の学校」が披露されました。会長の福島 蓮人さんから「日本、地球にとどまらず、太陽系1の学校を目指して、一人ひとりが充実した学校生活を送れるようにしていこうと考えてこの目標に決まりました。」と伝えられました。ユニークなスローガンと力強い呼びかけから、全校生徒の心を一つにすばらしい中学校生活の実現を目指した明るい展望と強い意志が感じられ、これから生徒皆さんの居場所として林田中学校の魅力がますます増していくものと期待しています。全校生徒が力を合わせ、目標実現を頑張りましょう。

学校生活で大切にしたいこと

7月、霊長類学者としてゴリラの研究で有名な元京都大学総長の山極寿一先生の「教育の使命」と題した講演を聞く機会に恵まれました。山極先生は、アフリカに赴きゴリラの研究に携わった興味深い体験談とともに、次のような言葉をおっしゃいました。「人間は共感力が長所であり、このデジタル社会において、AIが発展し、必要な知識は何でもインターネットで得られる時代です。そうした時代において学校は知識を得るためだけのものではありません。学校は、共感力を高める学びの場です。他者との交流を通して、意識や価値観を共有する体験が大切です。」講話を通して学校の教育活動で正に大切に取り組むべき視点であると思いました。

「共感力」とは、他人の立場になって考えてみて、その人の状況を理解したり、他人の感情を自分のことのように感じたりすることができる力をいいます。

さまざまな人々の生活を長年にわたり追跡調査した研究成果をまとめた「グッド・ライフ」という書籍(マーク・シュルツ、他著)に、「幸福な人生を送るために必要なものは、『富』や『名声』でなく、意外なくらい身近でありふれたものだった。それは『よい人間関係』。・・・大切なのは『共感する努力』」と記されています。

生徒の皆さんにとって円滑な人間関係は、楽しく豊かな学校生活につながるものと思います。

「この人は今、どんな気分だろう? 何を考えているのだろう? 私は何か見逃していないだろうか?自分が相手の立場だったら、どう感じるだろうか? そして、できれば、相手に興味があり、理解しようと努めていることを伝えよう。」(引用:グッド・ライフ)

これからの普段の学校生活やさまざまな学校行事の取り組みにおいて、生徒の皆さんには、互いに共感する心を大切にし、より良い人間関係を更に深め、集団で団結して取り組むすばらしさを体感し、学校が一人ひとりにとって心地よい居場所となることを願っています。共感力は、これからの皆さんの人生をきっと豊かにすることでしょう。