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御蔭一本木遺跡発掘調査現地説明会を開催します

  • 更新日:
  • ID:32664

資料提供日

令和8年2月5日(木曜日)

問い合わせ先

担当課 姫路市教育委員会 生涯学習部 埋蔵文化財センター
担当者 小柴・河本
電話番号 079-252-3950

姫路市埋蔵文化財センターでは、令和7年11月から道路建設工事に伴って、姫路市豊富町御蔭で御蔭一本木遺跡の発掘調査を実施しています。御蔭一本木遺跡は道路建設工事の試掘調査で新しく発見された遺跡です。調査によって弥生時代、奈良時代、平安時代の建物跡や溝などが姿を現しました。豊富町市川右岸ではほとんど遺跡の存在が知られておらず、豊富地域の過去の人々の営みを知る貴重な成果を得ることができました。その成果を知っていたたくため、現地説明会を開催し、その成果をご紹介いたします。

開催日時

令和8年2月14日(土曜日) 午後1時30分から午後2時30分まで(雨天中止、事前予約不要)

開催場所

姫路市豊富町御蔭地内

(参考資料参照、駐車場はございません。公共交通機関をご利用ください。)

調査の概要

  • 調査名:御蔭一本木遺跡第1次発掘調査
  • 調査の内容:弥生時代の竪穴建物跡1棟、土器溜り4基、埋甕1基、土坑、溝、奈良時代の掘立柱建物跡2棟、平安時代の掘立柱建物跡1棟、柵跡、土坑、溝ほか
  • 調査期間:令和7年(2025年)11月27日(木曜日)から令和8年3月上旬予定
  • 調査原因:市道豊富南北線建設事業
  • 調査面積:1679平方メートル

調査内容

今回の調査では、弥生時代の竪穴建物跡1棟と土器溜り4基、埋甕1基、奈良時代の掘立柱建物跡2棟、平安時代の掘立柱建物跡1棟のほか、土坑約80基、ピット約200基、溝15条などを検出した。特に弥生時代中期後葉(紀元前1世紀〜紀元1世紀前半頃)の竪穴建物跡1棟を確認し、サヌカイト製の石剣が出土した。

  • 竪穴建物跡1 弥生時代中期後葉、1辺約8mの平面円形の竪穴建物。中央に炉があり、上面でサヌカイト製の石剣が出土した。
  • 土器溜り 弥生時代の中期後葉の土器が廃棄された穴を4か所で確認した。
  • 埋甕 同じく弥生時代の中期後葉の甕がほぼ完形の形で埋められて見つかった。出土状況などから貯蔵用などであったと考えられる。
  • 掘立柱建物跡1 南北2間、約3m×東西1間約2mの掘立柱建物跡。柱穴は隅丸方形を呈している。出土遺物から奈良時代の建物跡と考えられる。
  • 掘立柱建物跡2 南北2間、約4m×東西2間、3mの掘立柱建物跡。柱穴は隅丸方形を呈している。出土遺物から奈良時代の建物跡と考えられる。
  • 掘立柱建物跡3 南北2間、約5m×東西2間、約3mの掘立柱建物跡。柱穴は円形を呈している。また、磁器は不明ながら建物と重なるように柵跡をL字状に検出している。周辺のピットからは平安時代の2枚の土師器皿が重なった状態で出土しており、祭祀に関係するものと考えられる。埋土の状況などから詳細な時期は不明なものの、建物跡3も同時期のものと考えられる。

今回の調査では、弥生時代中期後葉、奈良時代、平安時代の遺構を確認することができた。豊富町の市川右岸地域では、これまで古墳時代後期から平安時代にかけての御蔭中筋遺跡を除いてほとんど遺跡の存在が知られていなかった。弥生時代中期後葉の竪穴建物跡を確認し、多数の土器溜り、埋甕、サヌカイト製の石剣が出土したことは、より古い時代から豊富の地に人々が生活してきたことを示す重要な成果となった。一方で、弥生時代、奈良時代、平安時代といった断続した時期の遺構が確認されたこと、建物も重複がほとんどなく建て替えも少なかったと考えられることから、集落は短期間での存廃を繰り返したと想定できる。調査地は市川の河岸段丘にあたる。発見された遺構は氾濫や水はけの悪さと戦いながら生活した過去の人々の開拓の一端を物語るものとして注目される。