埋蔵文化財包蔵地とは(用語解説)
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土地に埋蔵されている文化財を包蔵する土地を「埋蔵文化財包蔵地」といい、遺跡台帳、遺跡地図に記載のある遺跡のほか、外形的な判断や伝説等によって地域社会で広く認められている土地なども埋蔵文化財包蔵地に含めています。
概要
文化財を包蔵する土地を「埋蔵文化財包蔵地」といい、遺跡台帳、遺跡地図に記載のある遺跡のほか、外形的な判断や伝説等によって地域社会で広く認められている土地なども埋蔵文化財包蔵地に含めています。しかし、現状では必ずしもすべての埋蔵文化財包蔵地が周知されているわけではないことから、埋蔵文化財包蔵地の所在状況をあらかじめ把握し、保護の対象を特定しておくことが望ましく、兵庫県全体では、県教育委員会作成の「兵庫県遺跡地図」で、また、姫路市内については、「姫路市埋蔵文化財包蔵地地図」で周知を図っています。
周知の埋蔵文化財包蔵地の種類と数
周知の埋蔵文化財包蔵地の種類は大きく、散布地・集落跡、都城跡・官衙跡、城館跡、社寺跡、古墳・横穴、その他の墓、生産遺跡などがありますが、これらの分類は形式的なものであり、実際にはそれらが複合していることが多いといえます。
姫路市内には約1200ヶ所の埋蔵文化財包蔵地があります。全国には約44万ヶ所、県内では2万8千ヶ所以上の包蔵地があります。
散布地・集落跡
散布地は、単に土器や石器などが散布または土中に包含している遺跡で、その内容や性格が十分に明らかでない場合の呼称で、一般的には、集落跡である場合が多いといえます。集落跡は日常生活の場の痕跡であり、住居・貝塚・溝・井戸・土坑などの遺構で構成されています。両者を合わせて、市内には約300ヶ所、県内には5,000ヶ所以上の遺跡が知られています。
都城跡・官衙跡
都城、宮跡、離宮跡、国府跡、郡衙、郷家、駅家、城柵など古代の政治に関する遺跡です。確実な遺跡としては市内5ヶ所、県内20数ヶ所が知られているにすぎませんが、最近の発掘調査成果から、官衙跡および関連遺跡と推定される遺跡が数多くみつかっています。
城館跡
古代・中世・近世の城館跡とそれに付属する施設・構築物などがあります。市内には約60ヶ所、県内には1,300ヶ所ほどが知られており、特に他府県に比べ戦国時代の山城や近世の城館が多い特徴があります。
社寺跡
寺院跡、神社跡などがあります。市内には約40ヶ所、県内には600ヶ所以上が知られており、特に奈良時代を中心とした古代寺院が多いのが特徴です。
生産遺跡
石器生産遺跡、玉作り遺跡、窯跡、製鉄遺跡、鋳造所、鉱山跡、製塩遺跡などがあります。
古墳・横穴・その他の墳墓
埋葬に関連する遺跡です。特に、古墳時代を中心とした時代に造られたものを、墳丘がある場合は「古墳」、急な斜面をくりぬいているのは「横穴」としてその他の時代の墳墓と区別しています。その他の時代には、土坑墓、木棺墓、方・円形周溝墓、高塚墓、集積墓などがあります。古墳・横穴が市内に約600基、県内に約18,000基、その他の墳墓が市内約20ヶ所、県内約600ヶ所知られています。
祭祀遺跡
まつりや信仰に関連する遺跡で、祭祀遺跡、経塚などがあります。
その他の遺跡
港湾施設・関所跡などの交通関連遺跡、水田跡・用水跡、条里跡などの農業関連遺跡などがあります。
関連情報
姫路市埋蔵文化財センター
埋蔵文化財に関する調査研究・発掘・企画展示・イベントなどを総合的に行う拠点施設です。
お問い合わせ
姫路市役所 教育委員会事務局 生涯学習部 文化財課
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