有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)
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PFOS・PFOAについて
概要
有機フッ素化合物とは、炭素とフッ素の結合をもつ有機化合物で、このうちペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称してPFAS(通称ピーファス)と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。
PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸、通称ピーフォス)・PFOA(ペルフルオロオクタン酸、通称ピーフォア)はPFASの一種であり、過去、さまざまな用途で使用されていました。具体的には、PFOSは、半導体用反射防止剤、金属メッキ処理剤、泡消火薬剤などに、PFOAは、フッ素ポリマー加工助剤、界面活性剤などに使われてきました。
しかし、いずれも難分解性、高蓄積性、長距離移動性という性質を持つため、環境中への放出による汚染を防止する目的で、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の第一種特定化学物質に指定されており、製造、輸入が原則禁止されています。
令和2年5月28日、環境省はPFOSとPFOAを人の健康の保護に関する「要監視項目」に位置づけ、公共用水域及び地下水における暫定指針値を50ng/L(PFOSとPFOAの合算値)に定めています。その後、指針値の取扱いの見直しが行われ、「暫定指針値」を「指針値」とすることとされました。環境省通知(令和7年6月30日施行) 別ウィンドウで開く
なお、国の指針値は、体重50キログラムの人が毎日2リットルの水を一生涯にわたって摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される許容限度として設定されたものです。
注:ng(ナノグラム)とは、1gの「10億分の1」の重さです。(1ng/Lとは、1リットルあたり1ナノグラムのことです。)
公共用水域の調査結果
令和3年度より3河川6地点でPFOS及びPFOAの水質調査を開始しています。
結果は以下のとおりで、指針値(R6まで暫定指針値)を超過したことはありません。
| 測定地点 | R3 | R4 | R5 | R6 | 【速報値】R7 |
|---|---|---|---|---|---|
| 市川上流 仁豊野橋 | <5 | 8 | <5 | <5 | <5 |
| 市川下流 工業用水取水点 | <5 | 7 | 7 | 6 | 8 |
| 夢前川上流 蒲田橋 | 12 | 34 | 31 | 17 | 25 |
| 夢前川下流 京見橋 | 12 | 37 | 27 | 25 | 20 |
| 船場川上流 保城橋 | <5 | 10 | <5 | <5 | <5 |
| 船場川下流 加茂橋 | <5 | 44 | 14 | <5 | 6 |
地下水の調査結果
令和6年度よりPFOS及びPFOAの地下水調査を開始しています。
調査方式は、市内を75調査区画に分割し、5年で一巡するローリング方式です。
令和6年度以降に実施した地下水の水質調査の結果は、以下のとおりです。
調査の結果、暫定指針値の超過が認められた場合、追加調査(周辺調査)を行うとともに、暫定指針値超過地点について継続的なモニタリング調査を実施していきます。
なお、水道水は定期的に51項目の水質調査を行い、水質を管理していますが、地下水は水質が変動するおそれがあり、安全性が担保できません。
飲料用には水道水を利用してください。
| 測定地点 | 結果 | 測定地点 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 飾東町北野 | 17 | 山田町多田 | 15 |
| 飾東町清住 | <5.0 | 船津町 | 6.9 |
| 飾東町山崎 | 7.1 | 豊富町神谷 | 22 |
| 飾東町塩崎 | <5.0 | 豊富町神谷 | 11 |
| 別所町佐土新 | 7.1 | 豊富町豊富 | 5.9 |
| 別所町別所 | 8.9 | 豊富町豊富 | 9.9 |
| 大塩町 | 12 | 豊富町御蔭 | 14 |
| 山田町北山田 | 16 |
| 測定地点 | 結果 |
|---|---|
| 花田町加納原田 | 84 |
| 四郷町見野 | 8.6 |
| 四郷町明田 | 18 |
| 的形町福泊 | 7.6 |
| 四郷町山脇 | 8.5 |
| 北原 | 8.7 |
| 継 | 25 |
| 木場 | 8.7 |
花田町加納原田地内の暫定指針値を超過した地下水に関する対応について
- 令和7年4月23日、花田町加納原田地内で、PFOS及びPFOAの合算値が暫定指針値を超過する井戸を確認しました。
- 当該井戸所有者に対し、地下水を飲用しないよう指導するとともに、地域の住民に対し、地下水の飲用を控えるよう周知しています。
追加調査結果について(速報)
上記結果を受けて、令和7年6月16日、暫定指針値を超過した井戸及び当該井戸から概ね半径500mの範囲内の井戸で追加調査(周辺調査)を実施しました。
その結果は、以下のとおりです。
| 測定地点 | 合算値 | 備考 |
|---|---|---|
| 地点(1) | 77 | 令和7年4月の調査結果 84 |
| 地点(2) | 70 | |
| 地点(3) | 21 | |
| 地点(4) | 21 | |
| 地点(5) | 38 | |
| 地点(6) | 11 | |
| 地点(7) | 36 | |
| 地点(8) | 23 |
PFOS及びPFOAの濃度推移を把握するため、暫定指針値を超過した地点については来年度以降も年2回の継続調査を実施します。
地下水調査の今後の対応について
PFOS及びPFOAの調査については、兵庫県水質測定計画に基づき5年で市内75地点を一巡する計画としており、令和6年度の調査開始以降、これまで23地点を調査していますが、市内全域の早期の状況把握を目的として、今年度中に残りの52地点の調査を実施します。
地下水の飲用について
水道水は定期的に51項目の水質調査を行い、水質を管理していますが、地下水は水質が変動するおそれがあり、安全性が担保できません。
飲料用には水道水を利用してください。
よくある質問集
水道水について
令和2年度より23浄水場の水道原水28か所及び水道供給水41か所のPFOS及びPFOAの調査を実施しており、これまで暫定目標値(50ng/L)を下回っていることを確認しており、水道水は安心してお飲みいただけます。(上下水道局 水道部 浄水課)
泡消火薬剤について
泡消火設備で使用される一部の泡消火薬剤にPFOSやPFOAが含まれているものがあります。PFOS等による環境汚染を未然に防止するため、点検等の機会をとらえて、可能な限り、PFOS等を含有していない消火器等への交換をお願いします。
また、消火設備の破損、その他の事故により、PFOSやPFOAが公共用水域に排出又は地下に浸透し、人の健康又は生活環境に被害を生ずるおそれがあるときは、直ちに、応急の措置を講ずるとともに、講じた措置の概要を姫路市長へ届け出る必要があります。(水質汚濁防止法第14条の2第2項)
なお、消火活動に伴うPFOS又はPFOAを含む泡消火薬剤の流出は、事故時の措置に該当しませんが、環境中への流出の実態を的確に把握するため、情報提供くださるようお願いします。詳しくは環境省の事務連絡をご確認ください。
PFOS・PFOAに関する情報
環境省
食品安全委員会
お問い合わせ
姫路市 農林水産環境局 環境政策室 水質担当
住所: 〒670-8501 姫路市安田四丁目1番地 本庁舎7階別ウィンドウで開く
電話番号: 079-221-2467
ファクス番号: 079-221-2469

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