歳入では、市税収入は、新型コロナウイルス感染症による経済活動への影響により、給与所得の減少による個人市民税の減や企業収益の減少による法人市民税の減に加え、固定資産税及び都市計画税が、評価替えなどで減となることに伴い、全体では減を見込んでいます。地方交付税は合併算定替の終了や臨時財政対策債への振替額の増により減となるものの、地方交付税と臨時財政対策債を合わせた国からの財政措置は、市税収入の減等に伴い増を見込んでいます。国・県支出金については、累増する社会保障関係経費や投資的経費など行政需要の変化に的確に対応しつつ、最大確保を目指します。
歳出では、新型コロナウイルス感染症の影響による歳入減に対応した事務事業の廃止及び見直しを前提に、財政規律を遵守した健全で持続可能な財政を基礎とし、新たな総合計画の目指す都市像「ともに生き　ともに輝く　にぎわい交流拠点都市　姫路」のもと、3つの最優先課題「新型コロナウイルス感染症と新しい生活様式への対応」、「市民の利便性向上を目指したデジタル化の加速」、「少子化対策・子ども支援の推進」を解決するため、「感染症・緊急経済対策」、「デジタル化」、「少子化対策・子ども支援」を最重点分野に指定し、集中的に事業を展開します。あわせて英語のLIFEに込められた3つの意味「命」、「くらし」、「一生」を守り、支える施策をより一層推進するため、「保健医療・防災」、「生涯現役・社会福祉」、「地域活性化・ひめじ創生」、「環境・市民協働」、「観光・産業振興」、「スポーツ・文化」、「都市基盤・行財政改革」を7つの重点分野とし、予算の重点化を図りました。

特別会計

卸売市場事業については、引き続き市場施設の移転に向けた取組みを進めます。
国民健康保険事業、介護保険事業、後期高齢者医療事業では、制度改正に的確に対応するとともに、保険料の確保に努めます。

企業会計

水道事業は、水道ビジョンに基づき、老朽管路や水道施設等の更新、耐震化及び浸水対策に取り組むとともに、経営健全性の確保に努めます。
下水道事業においては、経営戦略に基づき、老朽施設等の長寿命化や集中豪雨対策として雨水貯留施設整備などの浸水対策事業、また、コミュニティ・プラントと農業集落排水処理施設の公共下水道への統合事業を計画的に進めるとともに、経営健全性の確保に努めます。

添付ファイル