令和5年の全国梅毒患者報告数が、10月4日(令和5年次第3四半期報告)で1万人を超えており、現在の調査で過去最多だった2022年を超えるペースです。
男性では20 代から40 代で、女性では20代で感染者が多くなっています。
また、梅毒は母子感染によって胎児にも感染し、早流産や死産、先天梅毒を起こすことがあります。感染予防や適切な治療に努めましょう。
姫路市では、令和5年の感染者数が、過去5年間で最も多い状況となっており、コロナ禍以降年々増加しています。
令和5年の感染者の内訳では、男性が68%、女性が32%となっています。その中でも、男性では40代が男性患者の41%を、女性では20代が女性患者の58%を占めており、最多となっています。
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梅毒トレポネーマという病原体に感染することにより引き起こされる感染症で、主に性的接触により感染することから性感染症になります。ペニシリンなどの抗生物質が有効で、適切な治療により完治が可能ですが、治療しないと病状は進行して、時には死に至る場合もあります。
主な感染経路は性的接触です。性的接触により、皮膚や粘膜が梅毒の病変部位と直接接触することで感染します。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等です。
病期によって、症状の出現する場所や内容が違います。治療を行わなかった場合の典型的な経過は次の通りです。また、どの病期でも起こる可能性があるものとして、感染が脳や脊髄に及んだ場合の神経梅毒があります。
感染後数週間後に、次のような症状が現れることがありますが、治療をしなくても自然に軽快します。症状が消失しても、病気が治ったわけではありません。また、症状が出ない人もいます。
治療せずに感染後3か月程度経過すると、次のような症状が現れることがあります。症状によっては、自然に軽快したり再発したりすることがあります。
治療せずに感染後数年程度経過すると、次のような症状が現れることがあります。適切な治療をしなければ、心臓、血管、脳などに病変が生じ、死に至る場合もあります。現在では、抗菌薬の普及などにより、晩期顕症梅毒は稀であると言われていますが、毎年数十件の報告があります。
梅毒に感染した母体から、胎盤を介して胎児に梅毒トレポネーマが感染することで、死産や早流産になったり、生まれてくる子どもの神経や骨などに異常をきたすことがあります。
梅毒は、早期に適切な治療を受ければ、治すことができる病気です。治療にはペニシリン系などの抗菌薬が有効です。治療方法や治療期間は医師が判断しますので、治療中に症状が良くなっても自己判断で治療を中断しないようにしましょう。
また、感染の可能性のある周囲の方(パートナー等)も検査を受け、必要に応じて同時に治療をすることが重要です。治療のタイミングが違うと、お互いに感染させあうピンポン感染を起こすことがあります。
受診先には、次のような診療科があります。
一度完治しても再び感染することがあります。治療後もしっかり感染予防をしましょう。感染予防には、次のようなポイントに注意してください。
早期発見には検査が大切です。以下を参考に受検してください。
保健所での検査は事前予約が必要です。受検を希望する方は、「エイズ検査・梅毒検査の申し込み」から予約申請をお願いします。
姫路市役所健康福祉局保健所保健所防疫課
住所: 〒670-8530 姫路市坂田町3番地 中央保健センター3階
電話番号: 079-289-1721 ファクス番号: 079-289-0210
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