麻しんは、一般的には「はしか」と呼ばれている急な発熱、上気道症状、発疹を主な症状とする感染力が極めて強い感染症です。コロナ禍においては麻しんの発生件数がありませんでしたが、通常、毎年4月から6月にピークがあります。
麻しんは、一般的には「はしか」と呼ばれている急な発熱、上気道症状、発疹を主な症状とする感染力が極めて強い感染症です。麻しんの潜伏期間は約10日から12日といわれており、一旦発症すると、中耳炎、気管支炎、肺炎、脳炎等を合併し重症化することがあります。稀ではありますが、重症の場合は肺炎や脳炎で死亡することもあるといわれています。
普段、外出から帰ったら、うがい、手洗いを励行することは大切です。また、人混みに出る場合には、マスクを着用することも効果があります。
麻しんワクチン未接種者で麻しんにかかったことがない方は、麻しんの予防接種を、任意接種(費用は自己負担)で受けることができます。接種については、主治医にご相談くだい。
なお、1歳児と、小学校入学前年度の1年間(4年1月から3月31日)のお子さまは定期接種として麻しん風しん混合(MR)ワクチン(風しん罹患者は麻しん単抗ワクチン)の接種があります。対象の方は早めに受けましょう。
麻しん(はしか)について、よくあるご質問とその答えをQ&A形式でお知らせします。
始めの3日から4日(カタル期)は38度前後の発熱、咳、鼻水、結膜充血などで、<かぜ>と区別がつきません。その後いったん熱が下がり、4から5日(発疹期)後、再び高熱が出て、赤い小さな発疹が、耳の後ろから顔面に出はじめて次第に手足などに広がります。乳幼児では、下痢、腹痛等の消化器症状を伴うことが多くあります。
空気感染や飛沫感染します。
季節的な傾向としては、初春から初夏にかけて患者が多く発生します。
コロナ禍では、海外渡航の禁止により麻しん含め他の感染症の流行が抑えられていた状況でしたが、海外渡航が活発化してきた2023年4月下旬から発生があり、近畿地方でも複数名の麻しん感染者の報告があります。かつては毎年春から初夏にかけて流行が見られていましたが、2015年、WHOは、日本において麻しん排除状態であると認定しました。その後は、海外からの輸入例と、輸入例からの感染事例のみを認める状況です。コロナ禍後の国際交流の活発化は今後も続きますので、小規模ながらも輸入症例による国内感染流行が見られると推測されます。
過去、麻しんワクチン接種率が低い頃には、乳幼児を中心に流行がありましたが、現在は麻しん風疹ワクチン接種により免疫を獲得している人が増え、大規模な流行は抑えられていますが、現在は海外渡航者が増加しており、麻しんの持ち込みによる感染流行が、規模は小さくても定期的にみられると予想されます。
早めに医療機関を受診することをお勧めします。特に麻しんの予防接種を受けていない場合や過去に麻しんに感染したことがない場合(特に乳幼児や高齢者の方)は、重症化することがあります。重症化すると、肺炎、腸炎、中耳炎、脳炎などの症状が現れます。脳炎症状が出た患者では、麻痺などの後遺症を残す場合があると言われています。
学校保健安全法第19条では「校長は、伝染病にかかっており、かかっておる疑があり、またはかかるおそれのある児童、生徒、学生または幼児があるときは、政令で定めるところにより、出席を停止させることができる。」となっています。(学校教育法第1条に定められている法定学校とは小、中、高校、大学、高専、盲・聾・養護学校、幼稚園等を指します。)
学校における麻しんの出席停止の基準は「発しんに伴う発熱が解熱した後3日を経過するまで」となっています。出席停止の決定を行うのは校長ですので、個別のケースについては学校等にご相談ください。
予防接種を受けていない場合や過去に麻しんに感染したことがない場合は、予防接種を受けることをお勧めします。外出から帰ったら、うがい、手洗いを励行することは重要です。また、人混みにでる場合にはマスクを着用することも効果があります。
定期予防接種の対象者(注)は無料で接種を受けることができますので、詳細については、姫路市で受けることができる定期予防接種一覧のページをご覧ください。
定期予防接種の対象者以外でも、接種を希望する場合には自費で受けることができますが、医療機関によって費用が異なりますので、医療機関に問い合わせてください。
(注)予防接種法の一部が改正され、平成18年4月1日から施行されました。この改正により、麻しんの定期予防接種は、麻しん風しん混合ワクチンによる2回接種となり、定期予防接種対象者は次のとおりとなりました。
麻しんの予防接種を受けていない場合や過去に麻しんに感染したことがない場合には、麻しんの予防接種を受けることをお勧めします。
なお、定期の予防接種の対象者であれば、費用は無料となります。定期の予防接種の対象者以外でも、希望すれば自費で予防接種が受けられますので、医療機関にご相談ください。
麻しんの潜伏期間は一般的に10日前後と言われています。この間に風邪様の症状がでた場合には、早めに医療機関を受診してください。
予防接種を受けていても感染する場合があります。しかし、感染しても予防接種を受けたことがない人に比べ、一般的に症状は軽く済むと言われています。
麻しんの定期予防接種は1978年(昭和53年)10月から始まりました。このため、1978年以降に定期予防接種の対象者に該当しない人は、麻しんの予防接種を受けていない可能性があります。
姫路市役所健康福祉局保健所保健所防疫課
住所: 〒670-8530 姫路市坂田町3番地
電話番号: 079-289-1721 ファクス番号: 079-289-0210
電話番号のかけ間違いにご注意ください!