平成30年7月頃より関東圏を中心に風しんが流行しております。
これまで風しんにかかっていない方、予防接種を受けていない方や妊娠適齢期の方はご注意ください。
平成25年7月1日より、一部費用を助成することとなりました。
詳しくは風しん予防接種助成事業のお知らせページをご覧ください。
風疹ウイルスによっておこる急性の発疹性感染症で、流行は春先から初夏にかけて多くみられます。潜伏期間は2週間から3週間(平均16日から18日)で、主な症状として発疹、発熱、リンパ節の腫れが認められます。ウイルスに感染しても明らかな症状がでることがないまま免疫ができてしまう(不顕性感染)人が15%から30%程度いるようです。一度かかると、大部分の人は生涯風疹にかかることはありません。従来、集団生活にはいる1歳から9歳ころ(1歳から4歳児と小学校の低学年)に多く発生をみていましたが、近年は多くが成人男性となっています。風疹ウイルスは患者さんの飛まつ(唾液のしぶき)などによってほかの人にうつります。発疹のでる2日から3日まえから発疹がでたあとの5日くらいまでの患者さんは感染力があると考えられています。感染力は、麻疹(はしか)や水痘(水ぼうそう)ほどは強くありません。
感染から14日から21日(平均16日から18日)の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節腫脹(ことに耳介後部、後頭部、頚部)が出現しますが、発熱は風疹患者の約半数にみられる程度です。3徴候のいずれかを欠くものについての臨床診断は困難です。多くの場合、発疹は紅く、小さく、皮膚面よりやや隆起して全身にさらに数日間を要することがあります。リンパ節は発疹の出現する数日前より腫れはじめ、3週間から6週間位持続します。カタル症状を伴いますが、これも麻疹に比べて軽症です。ウイルスの排泄期間は発疹出現の前後約1週間と言われていますが、解熱すると排泄されるウイルス量は激減し、急速に感染力は消失します。
基本的には予後が良好な疾患で、血小板減少性紫斑病(3,000人から5,000人分の1)、急性脳炎(4,000から6,000人分の1)などの合併症をみることもありますが、これらの予後もほとんど良好です。
風疹に伴う最大の問題です。妊娠前半期の妊婦の初感染により、風疹ウイルス感染が胎児におよび、先天異常を含むさまざまな症状を呈するCRSが高率に出現します。
これらは妊娠中の感染時期により重症度、症状の発現時期がさまざまです。先天異常として発生するものとしては、先天性心疾患、難聴、白内障、網膜症などが挙げられます。先天異常以外に新生児期に出現する症状としては、低出生体重、血小板減少性紫斑病、溶血性貧血、間質性肺炎、髄膜脳炎などが挙げられる。また、幼児期以後に発症するものとしては、進行性風疹全脳炎、糖尿病などがあります。
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