産業廃棄物
- 更新日:
- ID:450
産業廃棄物、特別管理産業廃棄物の定義や種類を紹介しています。
産業廃棄物の定義
産業廃棄物とは、工業、建設業、製造業、サービス業など全ての事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、20種類のもの、並びに輸入された廃棄物のうち航行廃棄物および携帯廃棄物を除いたものです。これら以外のものは一般廃棄物です。
航行廃棄物
船舶および航空機の航行に伴い生ずる廃棄物のうち,船舶内にある船員その他の者および航空機内にある航空機乗組員その他の者の日常生活に伴って生じたごみ、し尿その他の廃棄物をいいます。
携帯廃棄物
本邦に入国する者が携帯する廃棄物のうち、入国する者の外国における日常生活に伴って生じたごみその他の廃棄物であって、当該入国者が携帯するものをいいます。
産業廃棄物の種類
(1)燃え殻
具体的な例
石炭がら、コークス灰、重油灰、廃活性炭(不純物が混在すること等により泥状のものは汚泥)
産業廃棄物の焼却残灰・炉内掃出物(集じん装置に補足されたものは、(19)ばいじんとして扱う。)
(2)汚泥
具体的な例
工場廃水等処理汚泥、各種製造業の製造工程で生じる泥状物、ベントナイト汚泥等の建設汚泥、生コン残さ、下水道汚泥、浄水場汚泥
(3)廃油
具体的な例
廃潤滑油、廃洗浄油、廃切削油、廃燃料油、廃食用油、廃溶剤(シンナー、アルコール類)、タールピッチ類
(4)廃酸
具体的な例
廃硫酸、廃塩酸、廃硝酸、廃クロム酸、廃塩化鉄、廃有機酸、写真定着廃液、酸洗浄工程その他の酸性廃液
(5)廃アルカリ
具体的な例
廃ソーダ液、写真現像廃液、アルカリ洗浄工程その他のアルカリ性廃液
(6)廃プラスチック類
具体的な例
合成樹脂くず、合成繊維くず、合成ゴムくずなど、固形状および液状のすべての合成高分子系化合物、廃タイヤ(合成ゴム)、廃イオン交換樹脂なども該当する。
(7)紙くず
具体的な例の欄の業種の事業所から排出されるものに限定されます。
具体的な例
建設業に係るもの(工作物の新築,改築または除去に伴って生じたものに限る。)、パルプ、紙または紙加工品の製造業、新聞業(新聞巻取紙を使用して印刷発行を行うものに限る。)、出版業(印刷出版を行うものに限る),製本業,印刷物加工業に係るもの
PCBが塗布されまたは染み込んだもの(全業種)
(8)木くず
具体的な例の欄の業種の事業所から排出されるものに限定されます。
具体的な例
建設業に係るもの(工作物の新築,改築または除去に伴って生じたものに限る。)、木材または木製品製造業(家具製造業を含む。)パルプ製造業、輸入木材卸売業および物品賃貸業に係るもの、貨物の流通のために使用したパレット(パレットへの貨物の積付けのために使用したこん包用の木材を含む。)に係るもの
PCBが染み込んだもの(全業種)
(9)繊維くず
具体的な例の欄の業種の事業所から排出されるものに限定されます。
具体的な例
建設業に係るもの(工作物の新築,改築または除去に伴って生じたものに限る。)、繊維工業(衣服その他の繊維製品製造業を除く。)
PCBが染み込んだもの(全業種)
(10)動植物性残さ
具体的な例の欄の業種の事業所から排出されるものに限定されます。
具体的な例
(食料品製造業、医薬品製造業,香料製造業)原料として使用した動物または植物に係る固形状の不要物-醸造かす、発酵かす、ぬか、ふすま、パンくず、おから、コーヒーかす、ハムくず、その他の製造くず、原料かす
(なお、卸小売業、飲食店等から排出される動植物性の固形状不要物、厨芥類は、事業系一般廃棄物となる。)
(11)動物系固形不要物
具体的な例
と畜場において屠殺し、または解体した獣畜および食鳥処理場において処理をした食鳥に係る固形状不要物
(12)ゴムくず
具体的な例
天然ゴムくず(合成ゴムくずは(6)廃プラスチック類)
(13)金属くず
具体的な例
切削くず、研磨くず、空缶、スクラップ
(14)ガラスくず・コンクリートくずおよび陶磁器くず
具体的な例
ガラスくず、耐火レンガくず、陶磁器くず、コンクリートくず[(16)を除く]
(15)鉱さい
具体的な例
高炉、転炉、電気炉等のスラグ、キューポラのノロ、鋳物廃砂、不良鉱石
(16)がれき類
具体的な例
工作物の新築,改築または除去に伴って生じたコンクリートの破片その他これに類する不要物
(コンクリート・アスファルトの破片等)
(17)動物のふん尿
具体的な例の欄の業種の事業所から排出されるものに限定されます。
具体的な例
畜産農業に係るもの
(18)動物の死体
具体的な例の欄の業種の事業所から排出されるものに限定されます。
具体的な例
畜産農業に係るもの
(19)ばいじん(ダスト類)
具体的な例
(大気汚染防止法に規定するばい煙発生施設、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ廃プラスチック類の焼却施設)において発生するばいじんであって集じん施設(乾式、湿式)によって捕捉したもの
(20)処分するために処理したもの(政令第2条第13号廃棄物)
具体的な例
(1)から(19)に掲げる産業廃棄物または輸入された廃棄物のうち航行廃棄物および携帯廃棄物を除いたものを処分するために処理したものであって、これらの産業廃棄物に該当しないもの(コンクリート固形化物など)
特別管理産業廃棄物の定義
産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性など人の健康または生活環境に係る被害を生ずるおそれがある性状を有するものです。
特別管理産業廃棄物の種類
(1)廃油
揮発油類、灯油類、軽油類(引火点70゜C未満の燃焼しやすいもの)
(2)廃酸
著しい腐食性を有するもの(pH2.0以下のもの)
(3)廃アルカリ
著しい腐食性を有するもの(pH12.5以上のもの)
(4)感染性産業廃棄物
医療機関、試験研究機関等から医療行為、研究活動等に伴い発生した産業廃棄物のうち、排出後に人に感染性を生じさせるおそれのある病原微生物が含まれ、若しくは付着し、またはそのおそれのあるもの
(5)特定有害産業廃棄物
廃PCB等
廃PCB(原液)およびPCBを含む廃油
PCB汚染物
- PCBが塗布された紙くず
- PCBが染み込んだ紙くず、木くずおよび繊維くず
- PCBが付着しまたは封入された廃プラスチック類、金属くず
PCB処理物
廃PCB等またはPCB汚染物を処分するために処理したもの(厚生省令で定める基準に適合しないものに限る。)
指定下水汚泥およびその処理物
「金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定める総理府令」に定める基準に適合しないレベルの有害物質を含むもの
鉱さいおよびその処理物
「金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定める総理府令」に定める基準に適合しないレベルの有害物質を含むもの
廃石綿等
- 建築物から除去した、飛散性の吹き付け石綿、石綿含有保温材およびその除去工事に用いられ、廃棄されたプラスチックシートなど
- 大気汚染防止法の、特定粉じん発生施設において生じたものであって、集じん装置で集められた飛散性の石綿など
表3に掲げる産業廃棄物およびそれらの処理物
産業廃棄物の種類ごとに政令別表第3に掲げる施設またはその施設を設置する事業場から生じる産業廃棄物で、「金属等を含む産業廃棄物に係る判定基準を定める総理府令」に定める基準に適合しないレベルの有害物質を含むもの
関連情報
お問い合わせ
姫路市役所 農林水産環境局 美化部 産業廃棄物対策課
住所: 〒670-8501 姫路市安田四丁目1番地 本庁舎東館3階別ウィンドウで開く
電話番号: 079-221-2405
ファクス番号: 079-221-2954