3月・4月の園芸作業帳
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緑の相談所相談員からのアドバイス(園芸作業帳)緑の相談所相談員からの、季節の園芸ワンポイントアドバイスです。
もっと知りたい方は緑の相談所に電話してください。

観葉植物

暖かい日には日光浴を!
冬の間、室内に長く置かれていた植物たちは、案外ほこりをたくさん付けています。日中の気温が15度から20度になったら風のない日を選んで外に出し、じょうろ等でほこりを洗い流してやりましょう。これからは生育が活発になる季節ですから、水切れをさせないように注意しましょう。また日中は、戸外に出しても夕方には必ず室内に入れてやります。まだまだ夜は冷えますのでご注意を。

ドラセナコンシンネ

家庭菜園

植え付け作業の始まりです。
冬の間に土づくりされた畑にやっと植え付けの時期がやってきました。植えつける前に肥料を入れ、もう一度軽く畑を耕して、作物に合った畝を作りましょう。昨年植えつけた場所と種類を思い出しながら連作にならないようにします。たとえば、ジャガイモやトマト、シシトウ、ピーマンなどは同じナス科の野菜なので、昨年これらを植えた場所では、ナス科野菜は避けるようにしましょう。4月は、トウモロコシやシソ(種まき)、カボチャ、下旬には、トマトやナスビ、スイカ、キュウリ、ピーマンなど選ぶのに迷ってしまうくらい園芸店に苗が並びます。最近はそれぞれ品種も豊富になり、ちょっと割高ですが、接木苗や耐病性品種などを選ぶとよいでしょう。また苗の選び方は、ちゃんと双葉が残っている苗を選ぶのがポイントです。

イチゴの花(プランター栽培)

家庭果樹

花真っ盛りの季節です。
リンゴやモモ、ウメ、ナシ、サクランボなどの落葉性の果樹は開花の時期です。これらの果樹は花も見ごたえがあるので、庭木としても十分価値があります。この時期に天候が悪いと、受粉がうまくいかず、果実がうまくついてくれません。ぽかぽか天気が続くと、ハチなどの昆虫が活発に活動して受粉を助けてくれます。

かんきつ類は剪定の時期
かんきつ類の剪定時期は3月ですが、萌芽が始まってからの4月でもいいでしょう。ほかの落葉果樹に比べてかんきつ類は剪定量を軽くすることが原則です。枝のこみ合った部分を間引いて樹冠の内部に光線が入る程度にします。かんきつ類は花芽が枝先にありますので、切り戻し剪定は最小限に。
かんきつ類は昨年実がついた枝には、今年は花がつきにくく、昨年実がつかなかった枝には、今年花芽がつきやすい性質(隔年結果)があります。理想のバランスは、実がついていた枝と葉っぱだけの枝が半分ずつあることです。

カリンの花

花壇・鉢植え

草引きも今のうちに!
パンジーやビオラも株が大きくなり、数多く花を咲かせてきました。また、チューリップやヒアシンス、スイセンも土から顔を出し、花を咲かせてきます。一方、雑草たちも暖かくなるにつれ、ますます大きなり花壇やプランターからはみ出してくるので、気がついたら、まだ小さいうちに指でつまんで抜き取るようにしましょう。ほおっておくと根が張りすぎてしまい、引き抜く際に花株を傷めかねません。また、見栄えが悪くなるだけでなく、土が乾燥しやすくなってきます。

プランターに植えられたパンジー

サギソウ

球根植え込み作業
3月は球根の植え付け時期です。遅くとも3月下旬までに行います。貯蔵していた球根を取り出して選別し、腐っていたり(指でつまむと異常にやわらかい)、変形しているものや黒ずんでいる球根は避けます。用土は赤玉土(小粒)と鹿沼土か桐生砂(どちらも小粒)の1:1もしくは、それにミズゴケを細かくハサミで刻んだものを混ぜてもよいでしょう。球根の植え付け間隔は約3センチメートル、覆土は2センチメートルから3センチメートル(浅いと球根が土の上にむき出しになるので注意)、鉢は少し深めのサツキ鉢や駄温鉢がベスト。植え付け後は水をたっぷりとあげましょう。植え付け時に使用する土や鉢は病気のもとにならないよう、できるだけ新しいものを使用します。(鉢などは熱湯消毒するとよいでしょう。)

4号鉢では球根の大きさによって5球から7球植えに