9月・10月の園芸作業帳
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緑の相談所相談員からの、季節の園芸ワンポイントアドバイスです。
もっと知りたい方は緑の相談所に電話してください。

観葉植物

そろそろ室内に入れる準備を!
9月中は戸外でもかまいませんが、10月も後半になりますと、夜の気温が下がってきます。高い生育温度が必要な植物から順番に室内に入れてあげましょう(葉の紅葉も目安です)。観葉植物を室内に入れるときは置き場所の温度を確かめ、その環境に合ったところに置きましょう。また、汚れた葉をふいたり、病害虫をよく駆除してから室内に入れるようにしてください。水やりも冬に向けて、徐々に回数を減らしていきます。夕方までには乾くように与え、過湿にならないように注意しましょう。

フィットニア(シロアミメグサ)

家庭菜園

秋まき野菜の種まきは少しずらして!
夏野菜(トマトやキュウリなど)もそろそろ終わりの時期です。収穫し終わった株から引き抜いて処分(生ごみとしてかコンポストへ)しましょう。特に病気にかかった株は、土と一緒にすき込まないようにしてください。また、最近ではダイコンやハクサイなど、タネを早くまく傾向がありますが、そうすると害虫による被害にあう機会が増える(農薬散布の回数も増える)ので、ちょっと小ぶりでの収穫になりますが、タネまきは9月中旬頃がよいでしょう。

まだまだ収穫できます。

家庭果樹

収穫の季節がやってきました。
イチジク、ブドウ、モモ、ナシ、リンゴなどほとんどの果樹が収穫期を向えます。特に例年より多く実がなった樹では果実の生産で弱っています。葉を若返らせて光合成を盛んにし、冬に向けての貯蔵養分の蓄積をはかるためにも礼肥(おれいごえ)を与えてやります。速効性の化成肥料を成木1本あたり300から800g程度与えますが、樹の大きさや樹勢によって加減してください。量が多すぎるとかえって樹の充実を遅らせ、耐寒性を弱めてしまうので注意してください。果実があまりならなかった樹は与えなくてもかまいません。
夏季剪定で木の内部にも光を当てましょう。

アケビ

花壇・鉢植え

まだまだいける夏花壇!
ぺチュニアやマリーゴールドなど夏花壇を飾った花たちは、霜が下りる頃までまだまだ元気に咲きつづけます。肥料も切れかけている頃ですから、液肥などを与えてあげましょう。夏場元気のなかったテルスターや日々草(ビンカ)なども再び咲き始めます。近年、10月頃からパンジーやビオラの苗が出回っていますが値段も高いので、夏の花を長持ちさせ、少し安価になってからの花苗購入がよいのでは(早く植えると株の老化や間延びが早い)。

まだまだいけるマリーゴールド

サギソウ

葉を育てよう!
サギソウの栽培でたいへん重要な時期です。花の観賞が終わったら、花がらの部分をまめに切り取り、タネ(さや)ができないようにしましょう。タネを作るのに養分がとられてしまい、新しい球根の肥大が抑制されてしまいます。サギソウはタネをまいても発芽しにくいので、普通は球根で増やします。大きな球根を確保し、次の年にも花を咲かせられるよう、花がらはきちんと摘み取っておきましょう。10月上旬までは薄めの液肥を2週間に1回程度与え、水やりも怠らないようにします。花が終わったからといって、けっして放ったらかしにしないでくださいね。

種子のあるサヤ(花下の部分)が肥大します(自生地にて)