5月・6月の園芸作業帳
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緑の相談所相談員からのアドバイス(園芸作業帳)緑の相談所相談員からの、季節の園芸ワンポイントアドバイスです。
もっと知りたい方は緑の相談所に電話してください。

観葉植物

植物を増やすには最適な時期!
観葉植物にとっては高温多湿となるなど、生育や繁殖に最も適した季節となります。植え替え、挿し木、株分け、取り木などは、この梅雨どきにふやしておけば、その後の高温期に大きく育てることができるので、是非今のうちに。

伸びすぎたドラセナ類の先端のカットや挿し木もOK

家庭菜園

こまめな除草を心がけよう!
これからの季節、雨が多くなる一方で晴天の日は気温が高くなります。畑の夏野菜苗と同時に雑草の生育も旺盛になるので、こまめな除草を心がけましょう。放っておくと、苗への日当たりや風通しが悪くなり、さらに、病害虫の発生源にもなりますので注意が必要です。また、引き抜いた雑草や作物の下葉などをそのまま畝の上に置くのは、病害虫の巣になりかねませんので、絶対にやめましょう。コンポストに入れて堆肥にするか、家に持ち帰り、ゴミとして処分しましょう。

イチゴは毎日の収穫が大切

家庭果樹

いろんな果樹の摘果時期です。
モモ(白桃)の摘果は、落花後20日ごろから始め、葉数20から30枚に1果とし、2、3度に分けて行います。一度にやると生理落果をおこすことがあります。リンゴやナシは1花そう1果にし、さらに10日から20日後に3、4花そうに1果の割合で摘果します。キウイでは一般に中央の果実の生育がよいので中央果を残します。カキの摘果は早いほどよく、できればつぼみのうちにとります。1枝あたり、1、2果(花)残します。
摘果作業は、すごくもったいないような気がしますが、一つの果実が驚くほど大きくなります。しかも、根からの養分の配分が行き届き、甘く美味しくもなります。カキやウンシュウミカンなどは、適度な摘果をしないと、隔年結果(なり年とならない年が交互におとずれる)になってしまいます。
(注)花そう:4、5花集まっている部分のこと。

薄い紫色のレモンのつぼみ

花壇・鉢植え

葉っぱがとっても大切!
色鮮やかに庭を飾ったチューリップやスイセンも花が終って、葉っぱだけになっています。チューリップは、タネができないように花柄を早めに切り取り、液肥などで次年度の球根を太らせますが、ふつうは購入した時の球根の大きさにはなってくれません。でも、2、3年は小ぶりでも花はつけてくれます。
スイセンもだいたい同じで、いっぱい茂っている葉っぱが邪魔とばかりに切ってしまったら、球根は太りません。葉っぱが垂れて見栄えは悪いですが、大事に育てます。また、スイセンは3、4年は植替えず、そのままにしておくほうが、花が多く咲きます。球根が混み合ってきたら植替えるようにしましょう。

花が終わり、葉が伸びたスイセン

サギソウ

液肥で花芽を多くつけよう!
本葉も伸びて生育旺盛な時期になりました。5月にはいると根も勢いよくなるので、市販の液肥を規定より少し薄めにし水やりがわりにあげましょう。この時期は晴れていれば毎日水やりしますが、液肥施用は2週間に1回ほどでよいでしょう。くれぐれも肥料のやりすぎと、乾燥だけには注意しましょう。(サギソウは無肥料でも構いません。)
5月中下旬になると、日差しが強くなるので、日よけネットやヨシズなどで、とくに西日が直接当たらないように遮光します。(置き場の床、鉢や用土の高温防止としても有効)日当たりのよい自生湿地でのサギソウは、周りの他の草たちが伸びて、それらの葉っぱがサギソウ自身の遮光になっています。

5月初めのサギソウの様子