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医薬品等の個人輸入は健康被害などの危険性があります。

  • 更新日:
  • ID:6627

インターネットを介して個人輸入した医薬品等の使用により、健康被害(疑い)を生じた旨の事例が報告されましたので、お知らせします。医薬品等の個人輸入は健康被害などの危険性があります。医師や薬剤師などの専門家に相談するなど、必要性をよく考えて個人輸入されることをお勧めします。

医薬品等の個人輸入に関する一般的な注意事項

日本国内で正規に流通している医薬品、化粧品や医療機器などは、医薬品医療機器等法に基づいて品質、有効性および安全性の確認がなされていますが、個人輸入される外国製品にそのような保証はありません。
個人輸入される医薬品等の品質などについては、医薬品医療機器等法に基づく確認がなされていません。
国によっては、医薬品等の品質などについて、我が国と同じレベルでの確認が行われていないことがあり、次のような危険性があります。

  • 虚偽または誇大な効果・効能、安全性などをうたって販売している場合があります。
  • 不衛生な場所や方法で製造されたものかもしれません。
  • 正規のメーカー品を偽った、偽造製品かもしれません。
  • 人体に有害な物質が含まれている可能性があります。
  • 副作用や不具合が発生した時に、適切な対処方法が不明な場合があります。

いわゆる健康食品やダイエット食品として販売されている製品についても、医薬品成分が含まれており、健康被害を引き起こす可能性があります。
医薬品について、適正に使用したにもかかわらず重大な健康被害が生じた場合に、その救済を図る公的な制度として「医薬品副作用救済制度」があります。しかし、医薬品医療機器等法に基づく確認が行われていない個人輸入された医薬品による健康被害は救済対象となりません。
医薬品等の個人輸入については、重大な危険性を伴う場合が多いと考えられます。個人輸入による購入を考えている場合は、医師や薬剤師等の専門家に相談することなどをお勧めします。

医薬品成分を含有する製品の服用による健康被害(疑い)の発生について

台湾から個人輸入したダイエット用製品の服用により健康被害(疑い)が発生した事例について、福岡県及び厚生労働省より報道発表されました。

概要

インターネットを通じてダイエット用製品を個人輸入し、服用した女性(20代、女性)が体調不良となり、医療機関を受診する健康被害(疑い)が発生しました。
女性は令和元年6月29日から7月1日まで服用しており、当該製品が原因である可能性が高いとされています。

製品名等

名称

不明
過去に複数の自治体において健康被害が報告されている「ホスピタルダイエット」などと称されるダイエット用製品と類似

形状

  • カプセル 2種類 グレーと水色のカプセル 水色と黄色のカプセル
  • 錠剤 5種類 オレンジの錠剤(ひし形、片面に101の刻印)、白色の錠剤(丸形、片面に割線、裏面にWに一本横線の入った刻印)、黄色の錠剤(丸形、片面に六角形の中にPLの刻印、裏面に六角形の中に5の刻印)、濃いピンク色の錠剤、緑色の錠剤

含有されていた医薬品成分

シブトラミン(食欲抑制剤)、ヒドロクロロチアジド(利尿剤)、アミロライド(利尿剤)、フロセミド(利尿剤)、ビサコジル(便秘薬)、フルオキセチン(抗うつ剤)、クロルフェニラミン(抗ヒスタミン剤)

健康被害の内容

令和元年6月29日から7月1日にかけて、国内の女性1人が台湾より個人輸入したダイエット製品を服用したところ、吐き気、全身倦怠、動悸、胸痛などの症状がみられたため、医療機関を受診したところ低張性脱水症状と診断されました。
現在までに、女性は医療機関の処置により回復しています。
詳細については、厚生労働省ホームページ別ウィンドウで開くをご確認ください。

「ヤンヒーホスピタルダイエット」と称される製品による健康被害事例の発生について

タイから個人輸入した「ヤンヒーホスピタルダイエット」と称する製品の服用により健康被害が発生した事例について、静岡県及ひ厚生労働省より報道発表されました。

概要

「ヤンヒーホスピタルダイエット」と称する製品をタイより個人輸入し、服用した女性(40歳代、女性)が動悸、ふらつき、四肢の麻痺などの甲状腺機能亢進や低カリウム血症の症状で入院する健康被害(疑い)が発生しました。
女性は平成29年5月から平成30年8月頃まで服用しており、当該製品が原因である可能性が高いとされています。

製品名等

名称

ヤンヒー病院処方薬及び利尿剤

形状

ヤンヒー病院処方薬:カプセル1錠(1種)及び錠剤(8種)利尿剤:錠剤(1種)

含有されていた医薬品成分

ビザコジル(便秘薬)、ヒドロクロロチアジド(利尿剤)、甲状腺ホルモン、クロルフェニラミン(抗ヒスタミン剤)、フロセミド(利尿剤)

健康被害の内容

平成29年5月から平成30年8月頃にかけて、国内の女性1人がタイより個人輸入し、「ヤンヒーホスピタルダイエット」と称する製品を服用していたところ、動悸、ふらつき、四肢の麻痺などの甲状腺機能亢進や低カリウム血症の症状がみられたため、医療機関に入院しました。
現在までに、女性は医療機関の処置により退院しており、回復しています。
詳細については、厚生労働省ホームページ別ウィンドウで開くをご確認ください。

「ホスピタルダイエット」等と称されるやせ薬に関する過去の事例

「ホスピタルダイエット」、「MDクリニックダイエット」等と称される製品から、過去に複数の医薬品成分が検出されており、平成14年以降、複数の都府県から死亡事例を含む健康被害の事例が公表されています。
これらの事例については、注意喚起のために厚生労働省ホームページに集約されて掲載されています。

厚生労働省ホームページ

個人輸入した海外製クリーム剤の使用により健康被害(疑い)が発生しました

インターネットを介して個人輸入したインド製の美白を目的としたクリーム剤の使用により、健康被害(疑い)が生じた事例について、厚生労働省より報道発表されました。

概要

インターネットを介して、医師の診断のもとに使用するよう注意書きが表示されていた美白を目的とするクリーム剤を個人購入し、使用した女性において、当該製品を塗布した上腕等の皮膚に大水疱を伴うアレルギー反応が生じた。現在、女性は医療機関での処置を受け、水疱は消退するなど軽快しています。
今回の事例の原因は明らかになっておりませんが、医師の診断によると当該製品の使用に伴うアレルギー反応による可能性が高いと判断されています。

製品名等

名称

EUKROMA Cream

形状

チューブに封入されたクリーム剤

製造国

インド

健康被害の内容

平成30年7月に、国内の女性1名がインターネットを介した個人輸入により購入した製品を使用したところ、当該製品を塗布した上腕等の皮膚に大水疱が生じ、医療機関に通院しました。
現在までに、女性は医療機関の処置により軽快しています。
詳細については、厚生労働省ホームページ別ウィンドウで開くをご確認ください。

医療機関を受診せずに個人輸入した海外製経口妊娠中絶薬による健康被害が発生しました。

インターネットを介して個人輸入したインド製の経口妊娠中絶薬により、健康被害を生じた旨の事例が厚生労働省より報道発表されました。

概要

インターネットを介してインド製と表示された経口妊娠中絶薬を個人輸入し、服用した女性(妊婦)において、多量の出血やけいれん、腹痛の症状が生じ、医療機関に入院した事例が報告されました。現在、女性は医療機関での処置により軽快し、退院しています。
女性が服用した経口妊娠中絶薬は、ミフェプリストンとミソプロストールを有効成分とすると表示されていました。
これらの医薬品は、膣から多量の出血や重大な細菌感染症などを引き起こすおそれが明らかになっており、医師からの指示を受けずに使用することは大変危険です。
厚生労働省は、このような医薬品を安易に個人輸入して使用することがないよう注意喚起しているところですが、今回の事例の発生を受け、改めて注意喚起しています。
また、経口妊娠中絶薬については、個別に指定し、医師の処方に基づくことが地方厚生局で確認できた場合を除いて、個人輸入を制限することとしていますが、このインド製の経口妊娠中絶薬についても同様の取扱とすることとし、個人輸入の制限のための指定を行いました。

製品名等(報告された製品の包装に基づく)

名称

「Miso-Kare Misoprostol Tablets IP 200 mcg」

形状

銀色のブリスターパックに封入された錠剤

製造国

インド

名称

「A-Kare Combipack of Mifepristone Tablets IP & Misoprostol Tablets IP」

形状

銀色のブリスターパックに封入された錠剤

製造国

インド

健康被害の内容

平成30年4月に、国内の20歳代女性(妊婦)1名がインターネットを介した個人輸入により上記の製品を購入して服用したところ、多量の出血やけいれん、腹痛を生じ、医療機関に入院しました。
現在までに、女性は医療機関での処置により軽快し、退院しています。
詳細については、厚生労働省ホームページ別ウィンドウで開くをご確認ください。

経口コレラワクチン「Dukoral」の偽造品の発見について

バングラデシュ国内で経口コレラワクチン「Dukoral」の偽造品が発見されました。
現時点では、当該偽造品の服用によると考えられる健康被害の報告は確認されていません。また、日本国内への流入も確認されていませんが、このような偽造品が流通しないようにご注意ください。

個人輸入された海外製品について、日本国内で流通している医薬品等とは異なり、医薬品医療機器等法に基づく品質確認が行われていません。
個人で輸入した医薬品等を使用する場合は、重大な危険性を伴うことがありますので注意するとともに、医師や薬剤師などの専門家に相談することをお勧めします。

参考