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【定期接種】帯状疱疹予防接種

  • 更新日:
  • ID:29986

注意事項

令和7年度から実施する帯状疱疹ワクチンの定期予防接種について現在の状況をお知らせします。

お知らせ

第60回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会(2025年1月29日)において、帯状疱疹を予防接種法のB類疾病に位置付けることが了承されました。今後も国から新しい情報が提供されましたら、都度更新してお知らせします。

【参考:第65回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会資料別ウィンドウで開く

現在実施しているワクチン接種助成(補助)を含め、過去に帯状疱疹予防接種を完了された方については、原則定期接種として補助を受けることができませんので、ご注意ください。

帯状疱疹とは

水痘(水ぼうそう)と同じ水痘-帯状疱疹ウイルスが原因で起こる皮膚疾患です。水痘が治癒した後もウイルスが神経に潜伏し、免疫低下や加齢に伴い、ウイルスが再び活性化することによって発症します。
成人の9割以上がウイルスに対する抗体を持っていることから、既にほとんどの人が感染していると考えられ、誰もが帯状疱疹を発症するリスクがあります。

帯状疱疹の症状

  • 水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現する疾患です。
  • 水疱が見られる2日から3日前から痒みや痛みを感じるようになり、1週間程度たつと水疱の多発や発熱、頭痛といった症状が見られることもあります。
  • 通常は、2週間から4週間で皮膚症状がおさまります。
  • 皮膚症状が治った後も、長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性があります。この神経痛は、3か月以上続く疼痛で、帯状疱疹患者の10%から50%に出現し、高齢になるほど多くみられます。

予防と治療

  • 予防としては、できるだけ健康的な生活習慣を保つことが大切です。食事のバランスに気をつけ、適度な運動と十分な睡眠を心がけましょう。
  • ワクチンを接種することで、発症予防、重症化予防が期待できるとされています。
  • 治療の中心は、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬の投与です。
  • 早期の投与は重症化や合併症の予防効果があるため、かゆみや痛みを感じたり帯状の赤い発疹が現れたたときは、できるだけ早く受診しましょう。

定期予防接種の内容

開始時期

令和7年夏ごろに対象者へ案内を送付する予定です。

対象者

令和7年度から令和11年度の間の対象者

  • 令和7年度から令和11年度の各年度に65、70、75、80、85、90、95、100歳となる方(令和7年度に限り101歳以上の方)
  • 60歳以上65歳未満の方であって、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方

なお、対象の方には個別にご案内する予定です。

令和12年度以降の対象者

  • 65歳の方
  • 60歳以上65歳未満の方であって、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方

定期接種の対象外となる方

  • 当該予防接種に相当する予防接種を受けたことがあり、当該予防接種を行う必要がないと認められる場合

注意

  • 帯状疱疹にかかったことのある者についても定期接種の対象とする
  • 定期接種の対象者が既に一部の接種を任意接種として行った場合は、残りの接種を定期接種として扱う
    (注意:1回目は任意接種として取扱い、2回目のみを定期接種として取り扱う)
  • 帯状疱疹ワクチンの交互接種については認めない
    (注意:1回目に水痘ワクチン、2回目に帯状疱疹ワクチンの接種は不可)
  • 他のワクチンとの同時接種については、医師が特に必要と認めた場合に行うことができる
  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)とそれ以外の注射生ワクチンの接種間隔は27日の間隔を置くこととする

接種費用(自己負担額)予定

  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン):4,000円
  • 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス):17,000円/1回あたり

ただし、下記の市民税非課税世帯または生活保護世帯に該当する方は、一部自己負担免除、もしくは無料(自己負担なし)で接種できます。

市民税非課税世帯

  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン):2,000円
  • 乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス):8,000円/1回あたり

送付する案内中に市民税非課税世帯であるかの情報を記載する予定です。
なお、市民税の情報が不明の方や、年度途中で情報が変更となった方は、次のいずれかの書類を医療機関に提出してください。

  • 介護保険料納付通知書(第1段階から第3段階までの方)(65歳となった誕生日の翌月以降に自宅へ送付されます。
  • 市民税にかかる証明書(保健事業(検診・予防接種)用)(市役所主税課、支所、出張所などで発行。発行する際は身分証(写真付きは1種類、写真無しは2種類)をご持参ください。コンビニ交付サービスは利用できません。)

(注意)後期高齢者医療限度額適用・標準負担額減額認定証、国民健康保険限度額適用・標準負担額減額認定証は使用できません。

生活保護世帯

無料(自己負担額免除)

生活保護証明書の提出が必要です。

定期接種に使用するワクチン

現在2つの製品(ビケン、シングリックス)があり、効果や接種回数などに違いがありますが、いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認めれらています。

帯状疱疹を予防するワクチン
名称乾燥弱毒生水痘ワクチン
(ビケン)
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
(シングリックス)
種類生ワクチン(阪大微研)
組換えワクチン(GSK社)
接種回数・間隔1回通常、2か月以上の間隔を置いて2回接種
病気や治療により、免疫の機能が低下したまたは低下する可能性がある方等は、医師が早期の接種が必要と判断した場合、接種間隔を1か月まで短縮できます
接種できない方病気や治療によって、免疫が低下している方は接種できません免疫の状態に関わらず接種可能です
接種に注意が必要な方輸血やガンマグロブリンの注射を受けた方は治療後3か月以上、大量ガンマグロブリン療法を受けた方は治療後6か月以上置いて接種してください。筋肉内に接種をするため、血小板減少症や凝固障害を有する方、抗凝固療法を実施されている方は注意が必要です。
接種方法皮下注射筋肉注射
他のワクチンとの同時接種
  • 医師が特に必要と認めた場合は、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチン等の他のワクチンと同時接種が可能
  • 他の生ワクチンと27日以上の間隔を置く必要がある
医師が特に必要と認めた場合は、インフルエンザワクチンや新型コロナワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチン等の他のワクチンと同時接種が可能

ワクチンの効果

帯状疱疹に対するワクチンの効果(報告)
接種後の期間生ワクチン(阪大微研)組換えワクチン(GSK
社)
1年6割程度の予防効果9割以上の予防効果
5年4割程度の予防効果9割程度の予防効果
10年-7割程度の予防効果

合併症の一つである、帯状疱疹後神経痛に対するワクチンの効果は、接種後3年時点で、生ワクチンは6割程度、組換えワクチンは9割以上と報告されています。

ワクチンの安全性

ワクチンを接種後に以下のような副反応がみられることがあります。また、頻度は不明ですが、生ワクチンについては、アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、無菌性髄膜炎が、組換えワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。

ワクチンによる副反応の発現割合
主な副反応の発現割合乾燥弱毒生水痘ワクチン(ビケン)乾燥組換え帯状疱疹ワクチン(シングリックス)
70%以上-注射部位の疼痛
30%以上注射部位の発赤注射部位の発赤、筋肉痛、疲労
10%以上注射部位のそう痒感・熱感・腫脹・疼痛・硬結注射部位の腫れ、胃腸症状、悪寒、発熱
1%以上発疹、倦怠感痒み、倦怠感、全身疼痛