社会包摂型公園管理に向けた地域行事の開催(社会実験)
- 更新日:
- ID:24741
山野井公園まつりの開催趣旨
公園に愛着を持ってもらうきっかけとしてイベントを開催しました。
地域の方に公園への愛着をもってもらうことで、自分たちの使いやすい公園にしていこうという機運を生み、そこからさらに次の公園活用へとつながる循環を作り出すきっかけとなることを、このイベントは目指しています。
また、この機運と循環が、単なるイベント開催にとどまらず、負担と思われがちな日常の公園管理にも波及し、自分たちの公園として楽しみながら清掃活動や樹木の手入れなどが行われることにもつながることを目指しています。
開催報告
1月初旬の開催ということで、「お正月」をテーマに開催しました。
公園での禁止事項によく挙げられる火の使用。
今回のイベントでは、公園中央に休憩スペースを兼ねたたき火スペースを作りました。そこでは、地域のお店の素材を使った甘酒や焼もち、焼いもを無料でふるまいました。
火のあるところに人は集まる。暖を取りながら、ゆっくり時間をすごしていただきました。
福笑い、凧揚げ、こま回し、羽根つき、輪投げ、など。
お正月にちなんだ昔遊びを準備することで、地域の世代間交流の場にもなりました。
飲食ブースは、公園の近隣で飲食業を営む方による出店でした。
自治会の行事では、子ども会や婦人部による模擬店出店がよくありますが、それ自体が大きな負担になっていることがあります。それを、地域内の飲食店に出店してもらうことで、来場者はプロの味を気軽に公園で楽しめることができるとともに、お店にとっては、来場者にお店のことを知ってもらえるとになります。公園での利用がきっかけに日常の利用につながれば、地域のお店を地域で応援していくことにもつながっていきます。
山野井公園は、小学校区の境目の近くにある公園です。そのためか、公園の入口を通りかかる方に声がけをしても「私はここの自治会と違うから」と言って公園に入るのをためらう方もいらっしゃいました。
公園の管理・活用=自治会が行うもの、という認識の強さは、一方では、公園を核としたコミュニティづくりを考える潜在性があるということですが、他方では、開かれたコミュニティづくりへの課題とも考えられます。公園の多機能性の発揮を考える当たっての、貴重な視点を得ることができました。
以上のほか、山野井公園まつりの協働コーディネーターであったNPO法人スローソサエティによる報告書もご覧ください。
山野井公園まつり報告書
- 山野井公園まつり報告書 (PDF形式、4.41MB)
協働コーディネーターのNPO法人スローソサエティによる報告書です。
開催概要
開催日(終了しました。多くの方のご来場ありがとうございました。)
令和5年1月8日(土曜日)
小雨決行
時間
午前11時から午後2時ごろまで
場所
チラシ
山野井公園まつりの案内チラシです。
山野井公園まつり案内チラシ
- 山野井公園まつり案内チラシ
チラシを大きく表示する場合は、こちらからダウンロードしてください。
行事内で行った循環型社会に向けた取り組み
- マイバック、マイ食器のご持参いただきました。
- 自分たちでできる公園樹木手入れの第一歩として、簡単にできる低木剪定の方法を紹介しました。
- 剪定した樹木を公園内で再利用する取り組みを紹介しました。
社会実験の位置づけ
兵庫県立大学との共同研究の一環として、公園の持つ多機能性が、公園を社会包摂の場とする可能性があるかを明らかにするために、地域住民による公園の自主管理・運営方法について検証。
公園の持つ多機能性とは、次の点を踏まえています。
- 地域交流の拠点
- 世代間交流の拠点
- 新旧住民の拠点
- 福祉増進の拠点
- 環境教育の拠点
- 防災の拠点
山野井公園でのこれまでの取り組み
みどりを見る目を養う剪定講座(令和4年10月19日開催)
市政広報番組「ウィークリーひめじ」で紹介されました。
放送内容は、姫路市の公式YouTubeチャンネルからご覧ください。別ウィンドウで開く
(6分18秒から紹介されています)